「サムシクおじさん」第4−5話:政界に足を踏み入れたピョン・ヨハンと明かされるイ・ギュヒョンの過去(あらすじ)

05月19日02時00分ドラマ
Disney+ (ディズニープラス)「スター」にて独占配信中

名優ソン・ガンホがドラマ初主演で話題の韓国ドラマ「サムシクおじさん」がDisney+ (ディズニープラス)のコンテンツブランド「スター」にて、5月15日(水)より独占配信を開始した。
第4−5話では、サンがサムシクおじさんの提案に乗り民主党に入党する一方、世間では不穏な事件が発端となりソンミン議員の過去が少しずつ明らかになった。気になるあらすじをチェックしてみよう。(ネタバレ)

【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】



「サムシクおじさん」は、1960 年代の韓国を舞台に、自国の運命をなんとか好転させようと奔走する野心あふれる理想主義的な政治家キム・サン(ピョン・ヨハン)と、影で暗躍する謎の政治フィクサー、サムシク(ソン・ガンホ)を描く骨太のヒューマン・エンタテインメント。⇒【各話のあらすじと見どころ】

■キャスト
サムシクおじさん/パク・ドゥチル:ソン・ガンホ
キム・サン:ピョン・ヨハン
カン・ソンミン:イ・ギュヒョン
チョン・ハンミン:ソ・ヒョヌ
 ほか

■第4話「壮大な計画」あらすじ
サムシクDisney+ (ディズニープラス)「スター」にて独占配信中1957年の釜山。国会議員となったソンミン(イ・ギュヒョン)は自らが立ち上げた信義社のメンバーが自分を裏切り密航する直前に捕らえた。側近だったドゥチル(ソン・ガンホ)はテミン(チ・ヒョンジュン)を生かしておくよう頼み込み、彼を塩田での強制労働に送った。

サン(ピョン・ヨハン)は1959年末にドゥチルと手を組むことに同意するが、青優会で革新党との関係を打ち明け話がこじれてしまう。慌てたドゥチルはサンを民主党に入党させ経済政策委員長として大統領の公約の作成を任せる計画を打ち明けて、ヨジン(チン・ギジュ)との交際を内密にするよう忠告した。革新党では遊説に使うバスの手配に頭を悩ませているところにグァンミン(イ・ガソプ)とパルボン(ムン・ジョンウォン)が現れ、問題を解決するとパルボンは遊説の警護長に抜擢された。

信義社との関連の証拠を消すためにパルボンの始末を命じたソンミンのために、テミンに会いに行ったドゥチルはソンミンの政治生命を断つ計画を打ち明け、ソンミンが青年時代に信義社を立ち上げた張本人である証拠を確認した。経済政策委員長として民主党に入党したサンのビラが街に配られるとヨジンは初めてその事実を知り、サンを遠ざける。

そんな中東大門派が率いる暴徒が革新党首のインテ(オ・グァンロク)を襲撃し、サンも暴動に巻き込まれてしまう…。



■第5話「夢に見せかけた偽善」あらすじ
サムシクDisney+ (ディズニープラス)「スター」にて独占配信中1946年の釜山。まだ16歳だったソンミンはアン会長(チュ・ジンモ)の息子ミンチョルに見下されたことに腹を立てるが、彼に頭が上がらない父に不満を抱いていた。ある日父から暴行を受けたソンミンは、テミンらと正義のために暴力を行使する信義社を立ち上げ、まずはテミンがソンミンの父親を倉庫ごと爆破して殺害、以降あらゆる政治家を暗殺したテロ組織として名を挙げた。

暴動に巻き込まれてドゥチルに救われたサンだが、ヨジンとの関係を断ち切れずに中途半端な覚悟で国を変えようとする姿勢を咎められ、泣く泣くヨジンへの想いを断ち切る決断を下す。暴動に乗じてパルボンを始末しようとしていたテミンだが、西大門派の乱入など想定外の出来事が災いしてパルボンのみならず、インテも凶弾に倒れてしまった。

ニュースはたちまち世間に衝撃を与えたが、新聞社には匿名でソンミンと信義社の関連を裏付ける証拠が送られ、青優会では息子を殺した犯人を知らなかったアン会長がソンミンを疑い始め、会から支援される予定だった大金も自由党に入金されず、ソンミンは会からも党からも危うい立場に追い込まれてしまった。警察や自由党がテミンの行方を追う中、巧妙に動くドゥチル。治療の甲斐も虚しくインテは病院で息を引き取り、サンはヨジンと別れを迎えた。

1960年、軍に連行されたドゥチルの前に現れたのは、かつては仲間だった軍人ドゥシク(ユ・ジェミョン)だった。助けてやるという彼の言葉に笑い始めるドゥチル。同じ頃、取り調べを受けていたサンも、ドゥチルは自ら道を切り開く天性を持っていると微笑んだ…。

■見どころ
初週に一挙公開されたエピソードの終盤、来週以降更新される新エピソードへのブリッジとなる第4−5話では、軍に連行され取り調べを受けるサンの回想をもとに、1959年末のソウルで起こった出来事が描かれた。また各話冒頭には更に過去の時点で起こった物語の核心につながる出来事が描かれた。今回物語の新たなキーワードになったのが信義社と呼ばれる組織だ。これまでも名前は出てきたものの、組織の全容については明かされていなかった。時系列はずれるが第5話冒頭では権力者に媚びる父や社会に理不尽さを感じたソンミンが16歳で信義社を立ち上げたというエピソードが描かれ、第4話では国会議員になるにあたって決して知られてはいけない信義社とのコネクションを断ち切るために、共に信義社を立ち上げたテミンらを粛清しようとするエピソードが描かれた。

信義社は政治家を相手に暗殺を繰り返すテロ集団であることが明らかになり、第5話ではソンミンとの関連が世に知れ渡り始め、彼の政治人生が崩れ始める。依然としてサムシクおじさんことドゥチルが何を狙い、どの時点で誰のサイドについて行動しているのかは難解だが、一連の出来事が1960年の軍連行にどうつながるのかが気になるところ。第4話ではサンが遂にドゥチルの言葉になびいて政治の道に足を踏み入れ、婚約者であるヨジンとの破局が描かれた。これまで1960年の軍での取り調べの場面は、サムシクが何らかの理由で壮大な計画に失敗して、何も知らずに計画の一端を担がされていたサンやハンミンが困惑している様子を強調して描かれていたが、第5話終盤のドゥチルの自信に満ちた発言や、サンの笑顔からは、この取り調べシーンが物語の中間地点でしかなく、サンはドゥチルが何かを成し遂げることを確信しているとも受け取れる。国を変えるという大志を抱いた彼らにどんな展開が待っているのかに注目したい。

本作では時の大統領名や組織など架空の要素が多く存在はするものの、同じくディズニープラス スターで独占配信中のイ・ジェフン主演「捜査班長1958」も1958年から1960年代初頭の同じ時代背景を舞台にした作品だ。合わせて視聴すると当時の韓国の世相についてより深く理解できるに違いない。

「サムシクおじさん」は初回のみ5話が一挙公開され、以降水曜に2話ずつ配信、最終週は3話一挙公開となる予定だ。

韓国ドラマ『サムシクおじさん』|本予告

■スタッフ
監督・脚本:シン・ヨンシク「カシオペア」

YouTube|予告編(日本語字幕)

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