見逃した方のためにキム・ナムギル主演「サメ~愛の黙示録~」考!第19話~最終回あらすじと予告動画

2014年08月09日23時05分ドラマ
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BS初放送となったキム・ナムギルとソン・イェジン主演の話題作「サメ~愛の黙示録~」が、本日9日(土)、感動の最終回を放送されたが、見逃した方やもう一度感動に浸りたい方のために第19話と20話の詳しいあらすじと、改めて本作について考えてみた!予告動画はDVD公式サイトで視聴できる。
明日、10日(日)からのBS11「韓流ウィークエンド枠」では、こちらもBS初放送となる甘く可愛い大人のロマンチックコメディ「私の恋愛のすべて」を放送する。

【「サメ~愛の黙示録~」を2倍楽しむ】では、これまでの全話のあらすじと見どころ、DVDリリース情報やインタビュー、イベントレポートなどを紹介している。

■キャスト ⇒相関図を見る(公式サイトへ)
ハン・イス/ヨシムラ・ジュン役:キム・ナムギル
(少年時代):ヨン・ジュンソク
チョ・ヘウ役:ソン・イェジン
(少女時代):キョン・スジン
オ・ジュニョン役:ハ・ソクジン
 (少年時代):ノ・ヨンハク
キム・スンヒョン:イ・スヒョク

サメ■前回までのあらすじ
イスは父ヨンマンが南営洞の“影”と呼ばれ怖れられていた拷問官だったと知って激しく動揺するが、振り返らず復讐をやり遂げることを決意。イスが拳銃を持ち出したことに気づいたヨンヒは、止められるのはヘウだけだと彼女に報告。イスは、チョ会長の書斎に鍵をかけ、会長に銃口を向けた。駆けつけたヘウが必死にイスを説得し、イスは「お前は楽に死ぬ資格がない」と言い捨てガラス戸を撃ち立ち去った。

その頃、ピョン刑事はキム・スヒョンに、イスの父ハン・ヨンマンがカン・ヒスを殺害したのは偶発的なもので、ヨンマンは最後にヒスの家族に会いに行ったのではないかと話した。だが、スヒョンはこれを即座に否定。偶発的なものであっても殺人には変わらないと言い捨てた。
スヒョンはイスへの復讐のためチョ会長に連絡。50億ウォンと引き換えにイスと殺し屋チェを殺害することを持ち掛け、会長はこの取引に応じた。

サメジュニョンはピョン刑事を訪ね、父・オ地検長を瀕死の重症に追いやったのがチョ会長だと伝えるが、会長を訴追するためには殺し屋チェの自白が必要と言われる。会長に呼び出されたジュニョンはイスとヘウのキスの写真を見せられ、ヘウとしばらく韓国を離れるようにと勧められた。
一方、ヘウはイスを心配して自宅へ。ヘウにキスしたイスはもう来るなと突き放したが、ヘウは明日も来ると答えて外に出た。そんなヘウをジュニョンが待っていた。ジュニョンはたとえ心にイスがいても、お前を守り手放せないと告げた。

イスが手に入れたカヤホテルの裏金帳簿が検察の手に渡たるも、チョ会長にもみ消されてしまった。
イスは父に拷問された遺族を訪ね、父が生前度々謝罪に訪れていたことを聞く。遺族は父の謝罪を受け入れ、イスにもこのことを風化させないでほしいと頼んだ。
ヨンヒは一連の事件を終わらせるのはヘウしかいないと考え、『チョン・ヨンボに関する真実』を保存したUSBをヘウに託した。ヘウは家族の破滅を覚悟の上、これをネットで拡散するように仕組んだ。

そんな中、スヒョンがイスの協力者でカン・ヒスの息子だったことを察したピョン刑事は、スヒョンがイスに復讐するかもしれないと考え、ヘウとイスを追跡したが、イスはスヒョンの銃弾に撃たれ川に落ちて死んだ。イスが消えた現場には鮫のアクセサリーが落ちていた。イスを殺害したことをチョ会長に報告したスヒョンは、50億ウォンの受け渡し場所を指定。仁川港で殺し屋チェと落ち合い小切手を受け取るが、父が殺害された現場にチェがいたことを確認し、父を殺害する目的で現場に潜んでいたはずだと、チェに銃口を向けた。そこにピョン刑事が現れチェを逮捕。
サメスヒョンは、イスの殺害からチェを追い詰めるまでのすべてがスヒョンの仕組んだトラップだったことをピョン刑事に明かした。スヒョンは事前にイスと会っており、真実を語り真摯に謝罪するイスを赦していた。そして最後までチェを裁いてくれと頼み、トラップを仕掛けたのだった。

ジュニョンは全てを精算し自分が責任を取ることを決心し、キム検事にチョ会長の隠し金のファイルを渡した。
その頃イスは、ヨシムラ会長の部屋に忍び込みPCから彼の弱みとなるファイルを入手。その後、チェの取り調べに向かうヘウに無事を知らせる電話をかけた。チェは、ヘウにイスと話がしたいと言い、電話でイスにある願いをした。その願いとは「妻に新しいネックレスを届け、古いものはいらない」と言う奇妙なものだった。
その後、チェは、チョ会長の指示を受けたクォン刑事によって服毒させられ、検死の結果、毒はハン・ヨンマンやオ刑事と同じ毒だと判明。

そんな中、インターネット上に『チョン・ヨンボの真実』が公開されるが、チョ会長はこれをねつ造だといいのけ、カヤホテルの全財産を社会に還元すると発表。その頃、ヘウは宅急便で届いた祖母の遺品の中から、若かりし頃のチョ会長=チョン・ヨンボが大量殺戮をした現場写真を手にした。

復讐が終わりに近づき、イスはスヒョンとイヒョンと楽しく食事。イヒョンを送り届けたスヒョンはイヒョンの異変に気付き病院へ。イヒョンは自己免疫性肝炎で肝臓移植しか助かる見込みはないと診断された。
サメその頃イスは殺し屋チェの依頼通りに夫人にネックレスを届けるが、古いネックレスの先に鍵を見つけた。イヒョンの病院に駆け付けたイスは鍵をピョン刑事に託し、イヒョンが退院したらチョン刑事殺人事件の罪で自首すると約束。スヒョンは事件に関係ないとも伝えた。そして、最後にやるべきことがあるとヨシムラ会長の元へ向かった。
イスはジャイアントホテルのソウルでの収益は全額、拷問被害者のケアに寄託すると報告。怒るヨシムラ会長に、事前に盗み出した会長の弱みとなるホテルの裏金、日本の政官界へのロビー資金などを日本の知人に預けたと教え、ヨンヒと自分の身に危険が及ぶと日本の検察に届くことになっていると脅した。改めて命を助けてくれた事への感謝を述べ、イスはヨシムラ会長とも決別した。

一方、ピョン刑事はイスから預かった鍵からチョ会長の殺人教唆を実証する証拠を見つけ、ヘウもまた殺戮現場の写真を公表し、「歴史を正す会」によりチョン・ヨンボの蛮行が追及されることになった。自殺を阻まれたチョ会長は逮捕された。

イスはヘウに電話し「どうしても今日伝えたいことがある」とヘウと会うことに。約束の公園で待つイスは、チョ会長の配下のクォン刑事に背後から撃たれてしまった。ヘウが駆けつけ、奇跡的にイスの命は助かった。しかし、ヘウは奇跡ではなくイスの強い意志が妹イヒョンのドナーになるために必死に生きようとしたのだと思った。最後の力を振り絞りイスが言った言葉は「助けてくれ、手放してくれ、そして、お前のすべきことをしろ…」。ヘウはイスにキスし、彼の望み通りにイヒョンのドナーとして最愛の人を送り出した…。
ヘウは海にいた。鮫のネックレスを海に放してやった。鮫は戻るべき場所へ帰って行った。

サメ■「サメ~愛の黙示録~」考
「復活」「魔王」に続く“復讐三部作”という位置づけから、本作「サメ~愛の黙示録~」も宗教的なテーマをサブプロットと描かれた。その象徴として、「復活」ではピカソの“ゲルニカ”、「魔王」ではダンテの“新曲”など、そして本作ではシャガールの“オルフェウス”が重要な場面でたびたび登場した。様々な伏線やどんでん返し、そして電話のシーンで場面を2分割したり、図書館でのシーンなどなど、“三部作”を意識した演出があちらこちらで見られた。
しかし、少々意識過ぎた感もあった。脚本ではほんの少し、他の2作に比べ遅れを取ったように感じたのは筆者だけだろうか。
特に、イスとヘウのラブラインについて、愛を育むのが高校生時代がメインだっただけに、高校生カップルの純愛を見下すわけではないが少々物足りなかった。再会後、2人の純愛が大人の恋に発サメ展する過程をもう少し見たかった。ここでしっかり大人の愛を見せてもらえれば、ヘウを巻き込むことへのイスの苦悩、最愛の祖父や夫、仕事までも犠牲にするほどのヘウの行動が自然な流れとして受け止められたのではないだろうか。ハ・ソクジンが演じたヘウの夫ジュニョンの描かれ方も少々気の毒だった。

キム・ナムギルのファンにとっては、本作では「善徳女王」で号泣させられたピダムの命がけの恋や、「赤と黒」でキュンキュンさせられたゴヌクのセクシーな恋は味わえなかったかもしれない。しかし、それを補っても余りあるほどに全キャストたちの演技はすごかった。これだけの演技派が揃えば、ストーリーをもう少しシンプルにしてもよかったのでは?
中でもキム・ナムギルの演技には今回も圧倒された。ドラマ撮影前半では実際に大けがを負ったせいか、少し表情が硬かったが、それさえジュン=イスの心身の痛みとして伝わったし、後半、妹イヒョンに向けた柔らかい笑顔にはイスの悲惨すぎた人生にもらい泣きした方も多かったのでは?
ネットでは、最後のイスの死や獄中のチョ会長の不敵な笑いに納得がいかないという声もあったが、これに関しては、これこそが“復讐三部作”が語りたかったテーマかもしれない。やはり「復讐からは何も生まれない」と…。

作品としては、キャストたちの好演、映像、音楽の美しさなどなど、やはり絶対お勧めしたい一作だ。

ところでこれまでことごとく悲しい、辛い役ばかりを担当しているキム・ナムギル。彼のファンミーティングに出かけているファンならよくご存じだろうが、彼の素顔はいたずらっ気の多い、至ってネアカ人間。次はぜひとも彼に明るいラブコメを演じてほしいと切に願う。
以下のページでスヒョク役のイ・スヒョンも登場したファンミーティングを再現レポで紹介しているのでチェックをどうぞ!
 ⇒速報レポ “赤の館”レポ前半レポ後半 “黒の館”レポ前半レポ後半

「サメ~愛の黙示録~」DVD公式サイト
BS11「サメ~愛の黙示録~」番組公式サイト
 ※2014.6.1スタート 毎・土‐日 8:00~9:00

kandoratop 【ドラマ詳細】【「サメ~」を2倍楽しむ】