センバツ10日目 花巻東、利府が逆転でベスト4進出!-毎日放送

2009年03月31日18時27分スポーツ
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第81回選抜高校野球10日目は準々決勝の残り2試合、南陽工(山口)対花巻東(岩手)、利府(宮城)対早稲田実(東京)が行われた。

第1試合は南陽工と花巻東が対戦。2試合連続完封中の花巻東・菊池に注目が集まったが、この日は温存。南陽工・岩本、花巻東・猿川の先発で試合が始まった。先制点を挙げたのは花巻東。2回裏に二死三塁のチャンスを作ると、1番柏葉がライト前にタイムリーヒットを放ち、1点を先取する。しかし、南陽工もすぐさま反撃。3回表に一死一二塁から2番竹重の2点タイムリースリーベースで逆転すると、続く中川が犠牲フライを放ちさらに1点。3対1とし、2点のリードを奪った。ここから試合はこう着状態へ。これ以上追加点を与えたくない花巻東は6回からエース菊池が登板し、南陽工を0点に抑える。すると7回裏、一死二塁の場面で猿川がセンターバックスクリーンへ飛び込む2ランホームランを放ち、同点に追いつく。さらに二死一塁とすると、菊池が逆転のタイムリーツーベース。マウンドにあがった両投手のバットで花巻東が一気に逆転に成功した。花巻東は8回にも1点追加すると、9回表のピンチも菊池がしのぎ、3対5で勝利。岩手県勢として実に25年ぶりのベスト4進出を決めるとともに、菊池は連続無失点を22イニングに延ばした。

続く第2試合は21世紀枠で出場し、勝ち上がってきた利府と早稲田実が激突。試合は2回裏、早稲田実が二死二三塁から8番磯網が2点タイムリーを放ち、2点先制する。しかし5回表利府がビックイニングを作った。一死二三塁から1番遠藤の2点タイムリー2ベースで同点に追いつくと、この後一死満塁とし4番井上が2点タイムリー。さらにスクイズで1点を獲得し、この回一挙に5点。5対2と試合をひっくり返した。その後早稲田実が1点を返し、試合は9回裏へ。早稲田実がここで粘りをみせて二死一三塁とすると、3番土屋がタイムリーヒット。1点差に追い上げさらに一打サヨナラとするも反撃はここまで。5対4で逃げ切った利府が初の甲子園で準決勝進出を決めた。

今日の2試合のハイライトが毎日放送の公式サイト内で無料配信中。イニングごとにハイライトが分かれており、見たい回だけをすぐ見ることができる。

この結果、花巻東と利府が決勝進出をかけて1日に対戦することが決定。花巻東はエース菊池のピッチング、利府は21世紀枠で初の決勝進出なるかに注目が集まる。

毎日放送「第81回選抜高校野球10日目」