岡田(甲本)の裏切りに気づいた安部(國村)と仁左衛門(中井)「雲霧仁左衛門2」第2話あらすじと予告動画

2015年02月12日20時00分ドラマ

火付盗賊改方の岡田甚之助(甲本雅裕)から安部式部(國村隼)の情報を得ていた仁左衛門(中井貴一)だが、岡田の裏切りに気づいた安部は「仁左衛門を捕らえた者に賞金を出す」と言い、岡田は雲霧一党を裏切った!池波正太郎原作NHK BS時代劇13日(金)夜8時「雲霧仁左衛門2」第2話、予告動画は番組公式サイトで公開。

■火付盗賊改方とは
「火付盗賊改方」というと同じ池波正太郎原作の『鬼平犯科帳』を思い浮かべるが、いったいどんな仕事をする武士たちなのだろう。ドラマでは長谷川平蔵や安部式部は江戸市中にはびこる盗賊を取り締まる仕事、警察官のような役割として描かれているが、当時の江戸において、重罪は放火と強盗だった。「火事と喧嘩は江戸の花」という言葉があるが、木造平屋建ての家屋が建ち並ぶ江戸は、一度火がついたらあっという間に広域に燃え広がってしまった。そのため、「め組」などの火消したちは、今の消防隊のような放水で消火するのではなく、火が隣家に燃え広がらないよう家をたたき壊していた。火付盗賊改方は、これら放火と強盗を取り締まる役職であった。
ちなみに、「雲霧」に登場する安部式部は実在の人物かどうか不明だが、「鬼平」の長谷川平蔵は実在の人物である。平蔵は通称で本名は宣似(のぶため)。寛政7(1795)年、8年つとめた火付盗賊改方を退職し、その数カ月後に死去。現在も新宿にある戒行寺に長谷川平蔵宣似の供養費がある。

■第1話「新たなる戦い」あらすじ
ある日、「不知火の勇五郎」という盗賊の人相書きが江戸中に貼り出された。雲霧一党のお千代(内山理名)は、幼い頃世話になった恩人の勇五郎ではないかと、指名手配になった男の身を案じる。
そんな中、嘗役(なめやく:大店などお金持ちの屋敷内見取り図や個人情報を集め、盗賊一味に売り渡す情報屋)の仙之助(岡田義徳)が持病の癪で倒れたところ、岡っ引きの正蔵(中西良太)に助けられる。寝こんでいる仙之助の荷から、数々の大店の絵図面が出てきた。正蔵は仙之助を泳がせ、盗賊一味を捕らえようと企む。
そんな仙之助に近づいた粂八(実は火付盗賊改方の密偵)は、一仕事しようと話をもちかけ、自分には「不知火の勇五郎」がついている、と言う。粂八は自分たちだけでは人数が足りないので雲霧一党の利助(松澤一之)に人手を貸してほしい、お頭に会せろと話しをもちかける。知らせを受けた仁左衛門は、勇五郎に指定した場所へ1人で来いと呼び対面するのだが、そこに現れたのは、勇五郎に変装した安部式部(國村隼)だった。偽者の勇五郎と見破った仁左衛門だが、すでに火付盗賊改方に囲まれていた。なんとか逃げだしたが、一緒にいたお千代(内山理名)が捕らえられてしまった。その後、雲霧一党から安部の密偵・お京(京野ことみ)を捕らえたので、お千代と交換したいと連絡が入る。安部がお千代を連れ、仁左衛門がお京を連れ対面。無事、お千代を取り戻すことができた。
安部の話によると本物の勇五郎はすでに死んでいた。顔は、おどろくほど安部とそっくりだったと言う…。

■第2話「堕(お)ちる」あらすじ
仁左衛門(中井貴一)は金を与え、火付盗賊改方の岡田甚之助(甲本雅裕)から安部式部(國村隼)の情報を入手していた。一方、安部も岡田の不審な動きを察知し、あえて「仁左衛門を捉えた者には三百両の賞金を与える」と煽る。岡田が寝返ったことに気づいた州走りの熊五郎(手塚とおる)は岡田を尾行するのだが、そこで…。

NHK BS時代劇「雲霧仁左衛門2」(全8話)2月13日(金)夜8時より第2話「堕(お)ちる」を放送。出演は中井貴一、國村隼、内山理名、柄本佑、伊武雅刀、手塚とおる、村田雄治、田村亮ほか。再放送はBSプレミアム15日(日)午後6時45分より。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

NHK BS時代劇「雲霧仁左衛門2」番組公式サイト

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