タカラトミーは、「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」(3万7800円)を9月から発売する。
同製品は、これまでのレールトイではできなかった磁力浮上、磁力走行を同時に行う「浮いて走る」夢のリニアモーターカー。
同社が独自開発した高速磁気センサー技術により実現したもので、回転式モーターや車輪、ギアといった通常駆動に必要な一切の要素は排除し、車両に搭載した磁石及びコイルと、レールに取り付けられた磁石との反発によって非接触で浮上・走行する。
車輪と地面との摩擦がなくなることにより高速走行を実現し、時速500km(「超電導リニアL0系」の営業運転最高時速と同じ)を、スケールスピード(約1/90)で達成した。車輪とレールの摩擦がないことで、走行音が静かであることも特徴。
車両のデザインは、JR東海の超電導リニアL0系をモチーフにしている。また、山梨リニア実験線に架かる小形山架道橋やトンネル緩衝工をデザインモチーフにして情景を作製。トンネルは、緩衝工にある微気圧波を低減するための多孔板(細かく開いた穴)も再現した。
磁力浮上は、レールに取り付けられた帯状の磁石と、各車両底部の四隅に搭載した4つの磁石の反発力で約2mm車体が浮上する。
磁力走行は、全車両に高速磁気センサーと推進用コイルを搭載、レール上の磁石を感知し、コイルに電流が流れて磁界を発生させる。
すると、レールと車両の磁石同士の反発で推進力が発生し車両が前進。コイルを電磁石化させるタイミングを車両自身で切り替えながら推進する。
使用方法は、レールと様々な機能を搭載した「コントロールステーション」を配置し、中央レバーで車両の停車、発車をコントロールする。なお、専用ケーブルで車両に充電するが、30分の充電なら20分走行できる。
車両に搭載された速度感知センサーで、周回ごとのスケールスピードをモニターに表示するとともに、音声アナウンス機能を搭載しており、「間もなく列車が発車いたします」、「時速500km到達」など、停車、発車、走行スピードなどの状況に連動してアナウンスが流れる。
スペシャルサイトでは、同製品が実際に走っている様子を動画で見ることができ、その速さに驚嘆させられる。

◇タカラトミー「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」スペシャルサイト