血のダイイングメッセージ!夢龍って誰?「秘密の扉」第4話<残された血文字>あらすじと見どころ!予告動画
前回、秘密の地下室にソ・ギュンの娘として現れたのは、機転を利かせた妓楼の女主人ウンシムソンが差し向けて童妓だった!今回は、水標橋で殺害されたはずのフンボクが御井で発見された訳や複雑な人間関係も明らかになっていく!誰が敵で誰が味方なのか…そんな中で、世子ソンは何に気づき、誰に会いに行くのか?「秘密の扉」の第4話のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。
※ドラマは第4話まではミステリー色が強く、同ジャンルになれていない方には少々難しいので、詳しくあらすじ紹介しております。「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を呼んでおくことをお勧めします。
■キャスト
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】
■第4話「残された血文字」
ホ・ジョンウンが捕らえられ、宮中で尋問が行われる。脅されたジョンウンは「フンボクが王室を侮辱していた」と供述し、信じがたいその言葉に世子は愕然とする。尋問の後、世子のもとに、非情な命令書が届く。世子の思い込みのせいで罠にはまったというジェゴン。馬を駆って一人嘆き悲しんだ世子。宮殿に戻った世子を待っていたのは英祖。英祖は、君主に友は不要、誰も信じるなといってたち去った。
翌日、命令書通りにフンボクは逆賊とされ、遺族は奴婢の身分に落とされた。
その頃、妓楼の女主人のウンシムは、世子ソンからの「事件の目撃者に協力を求める」という手紙を燃やそうとしていた。そこにジダムが現れ、世子が自分を捜していることを知る。見て見ぬふりは卑怯だと、ウンシムの止めるのも聞かずジダムは宮殿に忍び込む。ところが世子妃・恵慶宮ホン氏に見つかってしまう。恵慶宮は、ジダムが世子のいる東宮殿に向かったことを確かめようとするが…。やっと世子と会うことができたジダムは、フンボクの貸本札を渡し、水標橋でフンボクの他殺死体を目撃したことを証言。
ジダムの証言を聞いた世子は、共にジョンウンの家を訪ねるが、すでにジョンウンは絶滅しており、そばには遺書が。だが、世子は遺体の傍の血のダイイングメッセージ“火阝他刀(ファブタド)”を発見し、自殺に見せかけた他殺だと察した。ジダムは遺体の傍にあった小刀に見覚えがあるといい、二人は剣契東方のアジトへ。頭目のナ・チョルチュから事情を聴いた世子は、小刀は犯行を剣契東方に見せかけるための偽装だと知る。
ジョンウンの家に戻り、目撃証言をするというジダム。ジダムに危険が及ぶからと制した世子は、真犯人の出方を見るために、“火阝他刀”の血文字だけを消して現場を現状に戻した。
ジダムの秘密の部屋に案内された世子は、ジダムがお気に入りの作家“氷愛居士(ピンエゴサ)”だと気付く。ジダムの事件捜査簿を見た世子は、組織ぐるみでフンボクの事件を隠ぺいしようとしていると確信し、師であるパク・ムンスの言葉を思い出した。特検にホン・ゲヒを推したこと、世子の覚悟のほどを確認したこと…世子はムンスの元へ駆けつけた。師を疑いながらも、違うといってほしい世子。2人の若い画員がいったい何を見たために殺害されたのか?世子は真実を教えてくれと迫った。どんな残酷な真実でも受け止めるという世子に、ムンスは自分自身で究明すべき、そしてそのために今後は誰も信じてはいけないと…。
ピョンジョンイ主導で臨場したジョンインの死は、世子が予想した通り自殺として処理された。
首尾よく事が運んだキム・テクは、さらに地固めをするために英祖の元へ向かった。老論と手を組んで政をする時だと、英祖にホン・ゲヒを重用するよう圧迫した。
後日、英祖はホン・ゲヒとの酒席に世子を招き…。
■見どころ
裏切者は誰か?フンボクが書いたという文書の内容は?英祖と碁を打つキム・テクの勝ち誇ったような笑みの意味は?複雑な人間関係が次々に明かされる。
回想シーンでは、少年時代の世子ソンとフンボクの仲睦まじい姿も見られる。
ジダムがどのように宮殿に忍び込むのか、そしてどこに隠れるのか?このシーンでは名子役2人の(世子妃=パク・ウンビンとジダム=キム・ユジョン)ツーショットは古くからの史劇ファンを喜ばせるはず。また、ジダムの隠れた場所では「奇皇后」の名シーンを思い出し、やりきれない思いを剣で払う世子の姿は「イ・サン」のサン(イ・ソジン扮)に重なる。
“火阝他刀”のダイイングメッセージの当たりでは「根の深い木」を思い出させワクワクする。
ところで、ジダムのペンネームは“氷愛居士(ピンエゴサ)”この“ピンエ(ピンネ)”という名前を覚えておこう。今回は、世子の嘆き、怒り、そして茫然自失、さらには激しいアクションと演じたイ・ジェフンの魅力がさく裂しまくり!もちろん、英祖役ハン・ソッキュの怪演も。特に、世子の描いた絵を見ながら嘆くシーンは必見。
■豆知識:夢龍って?
ウンシム相手にジダムが話す“夢龍(モンニョン)”とは、李氏朝鮮時代の説話で、「春香伝」として小説化もされた。妓生の娘・春香と両班の息子・夢龍の身分を越えた恋愛を描いた物語。
李夢龍と成春香は、広寒楼で出会い、愛を育む。しかし、官吏である父の任期が終わり、夢龍は都に帰ることに。二人は再会を誓い合う。新たに赴任した卞(ピョン)が、春香の美貌を聞きつけて我が物としようとするが、春香は従わない。激怒した卞府使は春香を拷問し投獄。そんな中、夢龍が科挙に合格して官吏となり、暗行御史(地方官の監察を秘密裏に行う王直属の官吏)として南原に潜入。夢龍は卞府使の悪事を暴いて彼を罰し、春香を救出し、二人は末永く幸せに暮らしたという内容。
この物語を新解釈でエロチックに描いた純愛ドラマに「スキャンダル~春香を愛した男~」というドラマがある。
【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】
◇DVD公式サイト
※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジで放送したときに紹介したものをリライトしています。