“火阝他刀”の秘密!ソンの書道の腕前は?「秘密の扉」第6話<フンボクの画帳>あらすじと見どころ!予告動画
世子ソンたちが見つけた偽造名人のチョン・スンセは刺客の矢に射抜かれ絶命…ジダムをかばってソンも腕に傷を受けた!傷を負って戻ったソンにおどろく英祖は、玉座にソンを座らせ「完璧な臣下ではなく、必要な臣下を使う」という自らの政治哲学を話し、一日も早く政治の実体を掴めと叱咤!「秘密の扉」の第6話のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。
「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を呼んでおくことをお勧めします。
■キャスト
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】
■第6話「フンボクの画帳」
ジョンウンが死の間際に遺した“火阝他刀(ファブタド)”という刀にまつわる血文字を調べ直すソン。さらに、チョン・スンセ殺害に使われた矢の出所が、兵器などの製造を担当する官庁・軍器寺だとジェゴンから報告を受けたソンは、別監に疑いの目を向ける。
その頃、英祖はキム・テクを呼びつけ激昂してソンを危険な目に合わせた刺客を始末しろと命じる。
そんな中、少論の強硬派シン・チウンの家に連判状を渡す取引を持ちかける矢文が射込まれる。チウンは、その存在を隠していたパク・ムンスに怒りをぶつけ、血の復讐を口にする。このままでは再び血の雨が降ると心配するムンスは、キム・テクに近づく。ムンスの来訪で自分の手元にある連判状が偽物だと知ったキム・テクは、ピルチェの元へ。原本を出せというキム・テクに、ピルチェは返せないと答える。
一方、ジダムは妓楼に身を隠すが、ホ・ジョンウンの恋人で行方不明になったチュノルの部屋でフンボクの画帳を発見し、ソンに会いに行く。その中には、イ・チョンボ、ユ・チョッキそして世子妃の父であるホン・バンハンら老論の3人の肖像画を描いたと記してあった。睿眞画師であるフンボクが他の人物の肖像画を描くことを不審に思ったソンは、世子妃ホン氏が自分の情報を義父に流しているのかと、会いに行くが…。
キム・テクからこのままでは連判状が少論の手に渡ると聞いた英祖は、パク・ムンスに助けを求める。
フンボクの画帳を見ていたソンはジェゴンの一言から“火阝他刀”の本当の意味に気づく。その頃、妓楼にジダムの似顔絵を持ってジョンインら捕盗庁の役人が現れるが、ソンの出現でピンチが救われる。“火阝他刀”の秘密を確かめるために図画署に急ぐソンとジダムを刺客が襲う。
■見どころ
前回ラスト、並んで玉座に座った世子ソンは、「まだホン・ゲヒを引きすりおろしたいか」と訊く英祖に、「時期尚早」と答えた後「連続殺人の黒幕に相応の裁きを下すための捜査を続ける」と決意を語った。英祖はこれを認め、「誰も信用するな」という一方で、「新情報は真っ先に祖父王である英祖に知らせるよう」にと告げた。
この玉座での会話が、どう「米びつ事件」に発展するのか?第6話からは、英祖とソンの関係がどう変わっていくのかに注意しながら見ていこう。
今回も英祖役のハン・ソッキュの怪演技がさえわたる。キム・テクに怒りをぶつけた後の背筋が凍る一言、30年前の回想シーンで若かりしころのおどおどした様子など見どころたっぷり。回想シーンでは、生きるために老論に担がれるしかなかった辛い立場も明らかになる。
一方、身を隠すために妓生に扮するジダム役のキム・ユジョンがかわいい。もう一人の子役出身のパク・ウンビンが演じた世子妃ホン氏(恵慶・洪氏)。宮中のことなど全般を“閑中録”で記している賢夫人だが、この回では、「世子の心を求めていない」と言いながらも、ソンとのツーショットで、女のジェラシーをチラ見せする。毅然とした態度の中で、見え隠れする女の顔を大人の女優パク・ウンビンが完璧に演じている。この後、夫婦の溝は埋まるのか?それともジダムとの三角関係に発展するのか?後半の妓楼での騒ぎとあわせて、世子夫妻とジダムの関係にも注目しよう。
■豆知識:荘献世子(思悼世子)と書道
黒幕の手掛かり“火阝他刀”。冒頭で、ソンが書道でこの美文字で認めた。序盤では見事な絵心も見せてくれた世子。朝鮮王朝の歴史記録書「朝鮮王朝実録」によると、ソンが書道をとても好んで暇さえあれば字を書いていたと記している。ソンは詩歌にも造詣が深く、相当優秀な子供だったようだ。1歳で世子に冊封され、2歳の時には父王と大臣たちの前で『孝経』を暗唱し、6歳で『童蒙先習』を読破。9歳の時には、少論派が引き起こした“辛壬士禍”を批判したと伝えられている。ちなみに恵慶・洪氏(ホン氏)と結婚したのは、二人が9歳の時。
※参考:朝鮮王朝実録 【改訂版】(Amazon)
【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】
◇DVD公式サイト
※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジで放送したときに紹介したものをリライトしています。