三菱が電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」の動画を公開!7月発売に量産を開始

2009年06月04日16時45分商品・CM

三菱自動車は、岡山・倉敷にある水島製作所で、電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」の量産を開始した。2009年度は2000台、2010年度は5000台を生産し、今年7月下旬から法人向けを中心に納車を開始する予定だ。
同車は、同社の軽自動車「i(アイ)」をベースに作られた電気自動車で、エンジン、トランスミッション、燃料タンクの代わりに、モーター、インバーター、電池、充電器などの電気自動車(EV)の要素部品を搭載している。
リヤ・ミッドシップレイアウトの特徴である長いホイールベースにより、大容量のリチウムイオン電池を床下に搭載でき、モーターやインバーターはエンジンとトランスミッションのあったスペースに設置している。そのため、ベース車両同様に大人4人が乗車できる充分な居住スペースと後部の大きな荷室スペースを確保し、低重心化も実現している。
同車は、最高速度130km/hを出すことができ、1回の充電で160km走ることができる。しかも、走行中にCO2を排出することがなく、発電時のCO2排出量を含めても、同クラスのガソリン車のわずか3割となる。
充電は、車載の充電器を使って家庭の100Vか200Vの電源で行うことができ、充電速度はそれぞれ約14時間と約7時間。電力会社などで開発中の急速充電器を使えば、約30分での充電が可能だ。
走行にかかる費用も、ガソリン車の燃料費に比べ、同じ距離を走行するための電気代は約1/3になる。電力会社が提供する料金プランによっては、夜間時間帯での充電で最大1/9程度に激減する。
このように実用性が高い電気自動車の本格量産は世界初で、車両価格は政府の購入補助金を考慮に入れると約300万円となる。
ちなみに、MiEVとは、「Mitsubishi innovative Electric Vehicle」の略で、大容量のリチウムイオン電池、小型・高性能モーターなど多くの革新的な技術を搭載した同社の電気自動車の総称。
Mitsubishi-Motors.TVでは、同車のレポート映像を見ることができる。2007年10月に立山黒部アルペンルートで行われた走行実験の模様を収録したもので、ガソリンエンジン車に遜色ない山道での走りに感心させられる。
この模様は、Mitsubishi-Motors.TVサイトの「i-MiEV走行実験in立山黒部アルペンルート」をクリックすれと見ることができます。また同サイトの「人とくるまのテクノロジー展2008」をクリックすると昨年パシフィコ横浜で開催された同展示会に出展されたi-MiEVの動画も見ることができます。

Mitsubishi-Motors.TV