英祖、継妃は50歳年下の若い妻!貞純王后紹介「秘密の扉」第21話<暗殺計画>あらすじと見どころ!予告動画

2019年01月26日15時40分ドラマ

新・王妃誕生!ここで登場する王妃こそがドラマ「イ・サン」で正祖の宿敵となった貞純王后!ここでまた「イ・サン」の謎が一つ解ける!最終章に突入し、ソンへの疑惑を持ちながらも我が子と孫サンを守るために心を砕く英祖…父の深い愛を知りながらも民のために老論ホン・ゲヒとの頭脳戦を展開するソン!「秘密の扉」第21話のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。

「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を読んでおくことをお勧めします。

■キャスト
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:ユン・ソヒ/キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】

■第21話の前に
▼世子ソンと世子妃ホン氏が、じっくり膝を交えて話し合ったソンの統治理念とは、王室も両班も平民もない公平な世の中。これに真っ向から反対するホン氏に、「両班になるために、王になるために何か努力したか?」と反論したが、ホン氏の理解を得ることはできなかった。
▼ピンエの面通しは、ナ・チョルチュがあらかじめ手をまわしていたおかげで、ジダムだとはばれなかった。
▼ソンとナ・チョルチュの関係。ナ・チョルチュは、世子ソンが3年前と変わっていないと喜ぶものの、その手ぬるさに焦れていた。平民や賤民の学問所“書斎”を密かに建てたいというソンに協力することを約束しながらも、ソンに借用書への署名を頼んだ。
▼昭媛ムン氏を王妃にしないための世子妃ホン氏の策略。もちろん黒呪術が目的ではない。ムン氏の激昂しやすい性格と女官たちの噂好きを利用して、ムン氏に男児が授からない、という噂を広めた。ホン氏の狙いは、世孫ソンを守るため。これに気づいた英祖はソンを守ると約束し、新たに王妃を選ぶことにした。

■第21話「暗殺計画」
宮中では王が王妃を迎える「親迎礼」の準備が進められる。世子ソンが儀式と警護を取り仕切ることで、キム・サンノたち老論派は、英祖にソンを廃位する気がないことを確信する。

ナ・チョルチュは英祖が王宮の外に出る機会を狙って暗殺を実行しようと企み、ジダムに情報収集を依頼。ジダムは親迎礼の行列の経路図をこっそり書き写すが、その現場をチェ・ジェゴンに見とがめられる。暗殺計画を知ったソンは、王の経路を変更するよう指示し、ジェゴンが止めるのも聞かず王宮を抜け出し、急いでチョルチュの元へ。密偵により暗殺の気配を嗅ぎ取ったホン・ゲヒは、配下の者にソンの後を追わせ、経路変更を申し出に来たチェ・ジェゴンを伴って英祖の元へ。

到着したソンは、そこに大量の武器と兵がいるのに驚き、チョルチュになぜ待てないのかと詰め寄る。突然のソンの来訪に驚きながらも王暗殺計画を認める。暗殺では何も解決しないと説得するソンは、計画が露呈したことを教え、すぐに撤収して都を離れて連絡するまで身を潜めよと命じる。そこに、ホン・ゲヒが兵を引き連れ押し入るが、ソンの機転でピンチを回避することができる。

新王妃を迎えた英祖は、「人の心が世界でもっとも深い」といった貞純王后の言葉に、どれほど辛い思いを抱えてきたかを慮り、王室に入ることで更なる哀しみを増やしてしまうだろうと、王としての罪深さを感じる。

世子妃ホン氏は、無茶な行動をするソンを心配しながら貞純王后のために忙しくしていた。その頃キム・サンノは、王妃の父キム・ハグンの抱き込みにかかっていた。

ソンは、ミン・ウソプを宣伝官に任命し、関西のチョルチュが無茶な行動に出ないように監視する役目を任せる。そして、ジェゴンにも関西に平民や浅眠が学問できる“書斎”を作っていることを打ち明ける。世子への疑惑を抱きながらも必死で世子を守ろうとしている英祖を知るジェゴンは、これを止めようとするが…。

ソンを呼び出した英祖は、ソンに最後の望みを伝え、賢く成長しているサンを頼もしく見守る。

■見どころ
冒頭、図画署にて「親迎礼」のための班次図が描かれるが、王の絵は描かれていない。これについては第12話の豆知識で説明している。
英祖、ソン、サンの3代のほのぼのとしたシーンが見られる。まるで嵐の前に静けさのようなこのシーン。英祖のセリフに、息子と孫への深い愛が込められている。

経路の変更を伝えるチェ・ジェゴンとそれを聞く老論派のホン・ゲヒ。この先、ヒリヒリする展開が続く。ソンが尾行者をどうまき、チョルチュをどう説得するのか?すっかり、穏やかな演技になった英祖役のハン・ソッキュに対して、ソン役のイ・ジェフンの複雑な心情を目に込めた演技に引き込まれる。

貞純王后の目もまた哀しみをたたえている。そんな王妃に英祖がどんな思いを抱くのか。「イ・サン」で何度も罪を犯しながらも貞純王后を裁くことができなかったことや、若い王妃に子供が誕生しなかった理由につながる英祖の語りをお聴き逃しなく。「イ・サン」ではベテラン女優キム・ヨジンが演じたこの役を子役出身のハ・スンリが演じている。ハ・スンリは、「製パン王キム・タック」「淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)」などの少女時代を演じ、「2度目の二十歳」ではチェ・ジウの高校生時代を演じている。

■豆知識:貞純王后・金氏 紹介(1745年12月2日-1805年2月11日)
2年間の王妃不在の後、英祖が65(66)歳の時、金漢耉(キム・ハング)の娘が14(15)歳で王妃に冊封されたのが貞純王后。愃(ソン、思悼世子)より10歳ほど若い。劇中では「人の心」で英祖のハートを射止めたとしているが、一説には、好きな花を聞き、貞純が「木綿」と答えたことが英祖の心に届いたともある。これについては、「イ・サン」第30話のあらすじで詳しく紹介している。

娘が継妃になり、金漢耉は国舅として府院君に任命され、息子の金亀柱(キム・クィジュ)と共に官職に就いた。息子ともども老論派と手を組み愃(ソン)を弾劾。貞純王后も父に唆されるまま、世子の非行を王に告発し、米びつ事件へと追いやった。

その後、朝廷が世子の死に同情する時派と、当然とみた僻派に分かれると、僻派を擁護し、時派に近い正祖(サン)と敵対(党派の年表参照)。1800年、正祖の亡き後、次男が10歳で23代王・純祖として即位すると、貞純王后が、垂簾聴政を行い3年間権力を振るった。この間に天主教信者を含む南人系の実学者達を弾圧(辛酉邪獄)し、丁若鏞、李家煥等を粛清した。1803年12月に垂簾聴政を取りやめ、1805年、昌徳宮景福殿にて享年61歳で死没し、英祖の陵である元陵に埋葬された。彼女の死後は安東金氏による勢道政治が始まる事となった。

純祖治世以降を背景にしたドラマに「商道-サンド-」の後半、「Dr.JIN」「朝鮮ガンマン」などがある。【「Dr.JIN」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」で詳しく紹介している。(ドラマの年表:朝鮮時代参照)

kandoratop【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】

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※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジ(全24話版)で放送したときに紹介したものをリライトしています。