歴史を繰り返さないために米びつへ!サン養子に…「秘密の扉」最終回<夢を託して>あらすじと見どころ!予告動画
ナ・チョルチュは、関西と都の同志たちに通知文を出しついに武装蜂起!武力では何も解決しないと言っていたソンが、謀反を働くための兵士を育てた逆賊とされてしまう!英祖は世孫サンを守るためにどんな解決策を選んだのか?悲しい歴史が描かれた感動の最終回をお見逃しなく!「秘密の扉」第24話(最終回)のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。
「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を呼んでおくことをお勧めします。
■キャスト⇒(相関図)BSフジ
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:ユン・ソヒ/キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】
■第24話の前に
▼老論の罠にハマって関西入りしたソンに、ホン・ボンハンは老論の罠を逆手にとって世子ソンに「逆賊を討て!」と命じるよう頼むが、ソンは聞き入れない。王宮に戻ったソンと入れ違いに官軍を引き連れたホン・ゲヒが現れ、鳴砂団の私兵がこれに対抗したために、書斎の面々は逆賊となってしまった。官軍の矢から師ミン・ベクサンを守ろうとしてチャン・ドンギに矢が刺さり絶命。
▼ソンが謀反を企んでいなかったとしても、ソンのお手元金で兵士を養い謀反の準備がされたこと。そして、英祖は何よりもそれが明るみに出てしまったことに怒った。なおも、民の声を聴きたいというあまりに純粋すぎるソンの罪を軽く見過ごすことができなかった。
■第24話(最終回)「夢を託して」
英祖は逆賊とみなされたソンに退位を迫るが、ソンは応じようとしない。英祖は書斎を作ったことだけの責任を取って退位し、謀反の罪はナ・チョルチュのせいにして世孫サンを守れという。なんとしても逆賊の汚名を注いで世孫サンを守ろうとする英祖は、チェ・ジェゴンにソンの説得を命じる。だがジェゴンは、両者の気持ちが分かるだけにソンに退位を勧めることはできないと、辞職を願い出る。世子妃ホン氏も必死でソンを説得するが…。
英祖はソンを追い込むためにミン・ウソプを逮捕し、チョ・ジェホとチャン内官を配流。都に戻ったミン・ベクサンは息子の命と世子を見捨てることだけはしないでほしいと懇願するが、聞き入れられない。結局ベクサンは息子の命だけは助けてほしいと遺書を残し、自害する。英祖はウソプを釈放し、父の葬儀を盛大にし喪が明けた3年後に改めて罪を問うと。
キム・サンノは友であり同志でもあったベクサンが、世子とかかわったために悲しい最期を迎えたことで、ソンへの怒りがさらに募る。老論派はソンを廃位の上、流刑にするという英祖に、ソンを殺せと詰め寄り、世孫サンまで廃位しようと目論む。王宮内には老論派たちの「逆賊世子を殺せ!」という声が轟く。世子妃の父ホン・バンハンもまた、世孫サンを救うために世子の命を奪ってほしいと、英祖に頼む。
ジダムはこのことをソンに伝え、鳴砂団が蜂起の準備をしていることを知らせる。密かにソンに会いに来たチョルチュは、ソンに謀反の計画書を渡し決意を促す。
英祖は、世孫サンを守るためにサンを早世した長男・孝章世子の養子として王位を継がせることに。これ以上の譲歩でできないと、戦いも辞さない姿勢でキム・サンノに告げる。。サンノはこれを持って重臣たちの説得に当たることに。
英祖はソンを呼び、ソンが誕生した時からの思い出を語り、何もかも知ったつもりの息子のことを何もわかっていなかった、わが息子に生まれなければよかったと涙を流す。翌日、ホン・ボンハンを呼んだソンは、サンを助ける方法は見つかったのかと確認。そして、ナ・チョルチュへの文をジダムに託す。
現状打開にはチェ・ジェゴンの力しかないと、チェ尚宮が手紙を出すが、すでに鳴砂団は動いていた。ジダムの言葉からこれを知ったソンは、英祖の元に駆けつけ…。
ソンは果たせなかった夢をソンに託して米びつの中へ。
■見どころ
前半は、2組の父子に注目。息子を守るために命を絶ったミン・ベクサン。後の場面でミン・ベクサンが世子と同じく愚直すぎる息子に遺した言葉が悲しい。玉座を守るために息子の命を絶つしかなかった英祖。世子妃ホン氏にも注目。ソンをどう説得するのか、妻として、そして母としての悲痛な訴えをお聴き逃しなく。
中盤、父ソンを中傷する噂話に心を痛める世孫サンに、ホン氏はソンがどんな人物だと答えるのか。ソンを強い言葉でなじったホン氏の、本心がここで聞ける。この言葉は、投壺でソンとサンが最後に遊ぶシーンで、サンからソンに伝えられる。
終盤では、悲痛な面持ちのソンの大立ち回りが見られる。ソンとチョルチュの悲しい心の会話、英祖の絞り出すような言葉。すべてを達観したようなソンの涙の目。米びつに入るシーン。幼いサンの嘆きが悲しすぎる。この悲しい結末が、ドラマ「イ・サン」の第1話につながる。
また、ドラマラストでは、少年、そして青年になったサンの役でイ・ジェフンが登場する。
■豆知識:イ・サンが孝章世子の養子に
孝章世子は、英祖の長男、緈(ヘン)。英祖の即位後に敬義君に封され、後に王世子に冊立された。7歳で孝純王后趙氏と結婚したが、3年後に昌慶宮で死去。ソンを逆賊として処刑したため、英祖はサンを守るために亡き長男の戸籍に入れた。これは歴史書にも記された事実で、「大王の道」「ペク・ドンス」などの作品でも描かれる。「イ・サン」第38話では、英祖が、「罪人の思悼世子の息子を名乗るお前は世孫にはなれない!お前の父は誰だ!」と激しくサンを攻め立てるシーンがある。また、「イ・サン」第45話でには即位したサン(正祖)が、「余は、思悼世子(サドセジャ)の息子である」という名シーンも描かれている。
【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】
◇DVD公式サイト
※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジ(全24話版)で放送したときに紹介したものをリライトしています。