「オクニョ 運命の女(ひと):豆知識」体探人(チェタミン)って実在した職業?俳優チョン・グァンリョル紹介!

2017年04月14日16時00分ドラマ

NHKBSプレミアムで放送中「オクニョ 運命の女(ひと)(原題:獄中花)」第3話でヒロインのオクニョは、地下牢に閉じ込められている元・体探人のパク・テスと出会う!今回はカリスマ俳優チョン・グァンリョル扮する“体探人(체탐인=チェタミン)”についてご紹介!ドラマの予告動画はHNKBSプレミアム番組公式サイトにて視聴できる。

好奇心旺盛なオクニョがパク・テスと出会うのは、秘密の地下牢。なんと、パク・テスはここに20年以上も閉じ込められている。こっそりと素性を調べたオクニョは、男がパク・テスと言う名前で“体探人”だったと知るのだった。

■体探人ってどんな職業?
“体探人(체탐인=チェタミン)”は、1433年(世宗15年)、朝鮮の特殊部隊/諜報部隊として組織された。韓国一の聖君といわれる第4代王・世宗が、虎視眈々と朝鮮来襲を狙う女真族(後の満洲族)の動向を知るために設立した。体探人たちの情報を通じて朝鮮は女真族に対する国防を強化することができた。しかし、こちらも聖君と名高い第9代王・成宗の治世で体探人は解体され、女真族の侵略がまた増えたといわれている。

■「オクニョ」の中の体探人は?
ドラマの中で描かれる体探人は韓国のCIA(元、韓国国家情報院(NIS))、つまり諜報員=スパイと考えればいいだろう。オクニョは、パク・テスと出会ったことで典獄署の茶母(下働き)から後に体探人の職に就く、ヒロイン2つ目の職業。

■パク・テスって?(韓国MBC番組公式サイト参考)
パク・テスは、士林派のチョ・グァンジョ(趙光祖)の弟子。士林派門下に入る前の一時、伝説的な体探人として活躍していた。全身が武器である殺人兵器レベルの武芸の実力者。明はもちろん女真と倭の動向を秘密裏に調べるという任務を遂行した。(※趙光祖と士林派については「師任堂(サイムダン)、色の日記」第11代・中宗は担ぎ上げられた弱腰の王?で紹介)
謀反の汚名を着せられ20年以上にわたり典獄署の秘密の地下牢に閉じ込められている。
ところで、イ・ビョンフン監督ファンなら、パク・テスと聞けば「イ・サン」でイ・ジョンスが演じたパク・テスを思い出す方も多いだろうが、残念ながら関連性はないようだ。「オクニョ」は“박태수”で、「イ・サン」の方は“박대수”。耳に聞く発音は同じだが文字にすると別。

★チョン・グァンリョル (1960年2月11日生、173㎝、A型)
1980年TBC公開採用タレント22期でデビュー。1999年「青春の罠」でその演技に注目され、最高視聴率63.70%をたたき出した「ホ・ジュン~宮廷医官への道~」(99年MBC)で熱血漢の医師役を演じて国民的俳優との称号を得た。イ・ビョンフン監督も彼の演技を高く評価し自身の著書『チャングム、イ・サンの監督が語る 韓流時代劇の魅力』(集英社新書)で、チョン・グァンリョルを「ホ・ジュンよりホ・ジュンらしい俳優」と絶賛している。

他にも、「張禧嬪-チャン・ヒビン」(02年)や「朱蒙」(05年)、「王と私」(07年)、「太陽をのみ込め」(09年)、「製パン王キム・タック」(10年)、2011年には「ペク・ドンス」「光と影」「サイン」に出演し、同年のSBS演技大賞特別企画部門優秀賞を受賞。その後も「火の女神ジョンイ」(13年)、「「リメンバー~息子の戦争~」(15年)、「テバク ~運命の瞬間(とき)~」(16年)とここに書ききれないほどの歴史ドラマから現代ドラマに出演し、その存在感を見せつけている。

ソフトな印象のルックスと爽やかな笑顔と激高した時の鋭い目の演技が魅力で、知的な役柄を演じることが多いが、特に重厚感のあるカリスマ性と演技力は歴史ドラマには欠かせない存在。

「朱蒙」「ペク・ドンス」「テバク」などの作品では見事な史劇アクションも披露している。特に「ペク・ドンス」では、「テバク」でも共演したチェ・ミンスとの対決が演技&史劇アクションのカリスマ対決として大きな注目を集めた。【「ペク・ドンス」を2倍楽しむ】の「キャストの魅力」で詳しく紹介している。

さあ、そんなカリスマ俳優チョン・グァンリョルが登場するのは第3話!オクニョとどんな出会いをするのか、お楽しみに!

kandoratop【作品詳細】【「オクニョ」を2倍楽しむ】

NHKBSプレミアム|韓国ドラマ 「オクニョ 運命の女(ひと)」
 2017.04.02スタート 毎・日21:00-22:00