「麗<レイ>(月の恋人)」最終回考③:ペガとポクスンが王朝を揺るがすスキャンダルを?!予告動画

2017年05月11日21時00分ドラマ
©2016 Universal Studios, Barami bunda. Inc.,
 and YG Entertainment Inc.

イ・ジュンギ主演「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」は8人ものイケメン皇子と現代からタイムスリップしたヒロインとのロマンスを描いたフュージョン時代劇だが、史実に基づいたエピソードが満載!「最終回考③」ではペガと“ポクスン”と名乗った少女のその後を探ってみよう!公式サイトで予告動画が公開されている。

最終回考①、②は時代背景や各話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などとあわせて【「麗<レイ>」を2倍楽しむ】で紹介している。
以下、最終回のネタバレがたくさんありますので、未視聴の方はご注意願います。実在の人物は名前を漢字で表記。「麗<レイ>」など作品中の登場人物は原則カナ表記。

麗 ペガ/もう一人のウク皇子(ナム・ジュヒョク扮)■ペガは、もう一人のウク皇子(? - 997年)
「麗<レイ>では第8皇子ウクと同じ名前の皇子がもう一人いる。雅なアーティスト系キャラとして描かれた皇子ペガだ。
カン・ハヌルが演じたウクは“王旭”で、ナム・ジュヒョクが演じたペガ=ウクは“王郁”。



最終回考②で旭の出生年は不明と記したが、郁も生まれた年は不明。936年から太祖が死亡する943年の間に生まれたと思われる。「麗<レイ>」では第13皇子として描かれたが第8皇子ともいわれている。劇中、新羅系と紹介していたが、母が新羅敬順王の従姉妹の神成王太后なのでこれも史実通りで、935年新羅が高麗に降伏の意志を表して太祖に嫁いだ。

■郁と先代王妃が不倫?
最終回考②で旭の2人の娘たちが、光宗の後を継いだ第5代王・景宗に嫁いだと紹介したが、妹の第4王妃・献貞王后皇甫氏は景宗が死去すると、私邸にでて王輪寺で暮らすことに。そして近くに住んでいた郁と親しくなり、やがて郁の子・詢を妊娠。寡婦とはいえこれは立派な(?)不倫。公になると大スキャンダル。内密にしていたが、献貞王后の兄でもある第6代王・成宗にばれてしまった。献貞王后は詢を産んだ後死亡し、郁も流刑に処され997年に死亡した。不遇に育った詢は成宗が養育し、後に第8代王・顕宗となる。顕宗は即位後、安宗の廟号と憲景孝懿大王の諡号が追贈した。(【高麗(王氏)王朝系図】で確認)

麗 ウヒ(ソヒョン扮/少女時代)■ペガとポクスンの赤い糸…
「麗<レイ>」第19話で、恋人ウヒ姫が非業の自殺をしたことにショックを受けたペガは、皇宮を去って諸国を旅する。そして、最終回で“ポクスン”と名乗る少女に出会っている。ペガは激しくこの名前に反応したが、これは亡きウヒに名前を聞いた時、はぐらかして彼女が使った偽名だったから。ここで、ペガとポクスンと名乗った少女の赤い糸が結ばれた。

ところで、少女はカン・ハヌルが演じたウクの娘。制作側はこの少女を後の献貞王后としているようだ。「麗<レイ>」の最終回が、世紀の大スキャンダルを起こす二人をこんなにも可愛く、そしてロマンチックに描いている。



■郁と献貞王后の不倫は「千秋太后」で純愛に
献貞王后はドラマ「千秋太后」でソルとして登場しており、ウク(郁)とソルの悲恋として切なく描かれている。若いソルが年上のウク(郁)に憧れ慕うという展開で恋が始まる。ここで描かれるウク(郁)も「麗<レイ>」のペガのように風流を好む人物として登場する。

ウク(郁)役を「華麗なる誘惑」でクォン・ムヒョク役に扮したキム・ホジンが演じ、ソル役を「夏の香り」でソン・スンホンの亡き恋人役を演じたシネが演じている。

「千秋太后」では第11話あたりから二人の愛が始まり、21話で兄・成宗に愛しいウクと引き離され詢を出産した後、ソルが亡くなる。その後ウク(郁)も政争に巻き込まれる。
【「千秋太后」を2倍楽しむ】で各話の詳しいあらすじを紹介しているので、ペガに興味を持った方はぜひチェックしてみてほしい。

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予告編

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