ギョムを救出せよ!魂で結ばれた初恋…「師任堂(サイムダン)、色の日記」(第28話-最終回)あらすじと3つの見どころ
ジユンがなぜ寿進坊日記を手にし、500年前を知ることになったのか?500年前の漢文で書かれた日記の中に、なぜハングル文字で書かれたジユンの好きな詩が挟まれていたのか?なぜ、ラドはジユンに「ルーベンスの韓服を着た男」の写真を託したのか…すべてが明らかになる「師任堂(サイムダン)、色の日記」<完全版>第28話~30話(最終回)のざっくりあらすじと見どころをご紹介、公式サイトで予告動画が公開されている。
【「師任堂(サイムダン)」を2倍楽しむ】では、実在の人物紹介や時代背景などを紹介していくので視聴の参考にどうぞ。
<完全版>に関して
「師任堂(サイムダン)、色の日記」は韓国で放送される<韓国放送版>と日本で展開する<完全版>は編集が異なる場合がある。日本では権利上、<完全版>のみの展開。<完全版>は、海外向けに特別に編集され、<韓国放送版>より本編分数が長い。
■(第28話~第30話/最終回)あらすじ
500年前パートでは、サイムダンとギョムの初恋の夢=二人で描く金剛山図、ギョムを愛する者全員で実現させるギョム救出大作戦、そして心で結ばれたサイムダンとギョムがイタリアのトスカーナで魂の再会をするまでを描いている。
一方、現代パートではソンギャラリーの館長が自らの罪を認め、ミン学長と夫であるホ会長の悪事を暴き、やっとジユン一家に穏やかな毎日が戻って来るまでが描かれる。
(C) Group Eight<500年前>
サイムダンを追って金剛山にやって来たギョム。山々の頂を描きながら、出会ってからの数奇な運命を思い返す二人。しかしサイムダンが選んだのは母として生きる道。3日後、ギョムを残して下山。そんな彼女を待っていたのは、ギョムをおびき出すために下された王命…サイムダンの自宅監禁だった。それを知ったギョムは二人で描いた金剛山図を比翼堂の庭に埋め、自ら義禁府に出向き、反逆の罪を認めてしまう。
ひと目合わせてほしいと駆けつけたサイムダンの嘆きを聞いたギョムは、一刻も早く処刑してほしいと懇願する。中宗は、ギョムのタムナ(現在の済州島)への流刑と賜薬を与える(毒殺)ことをサイムダンに教え、彼女に生涯癒えぬ苦しみを与える。
嘆き苦しむサイムダンはそのまま意識を失い、夢の中でジユンと出会う。目覚めたサイムダンは自分の腕の腕輪と一篇の詩を見て、ジユンとの出会いが夢ではなかったと確信し、ギョムを助けるために動き出す。中宗が父に贈った詩を世子に委ね、この詩が中宗を狂わせた全ての始まりだったと打ち明け、ギョムを助けて欲しいと頼む。明への密航の手はずはソ・セヤンに頼み、移送されるギョム奪還はイム・コッチョンと仲間たちが引き受ける。
ついに島流し当日、内禁衛将はギョムを処刑するだけで飽き足らない中宗の卑劣な計画を聞き、胸を痛める。流刑地に送られるギョムを道中で逃がしてくれたのはそんな内禁衛将だった。ギョムは船を手配し待っていたサイムダンに「共に行こう」と誘う。首を横に振り「もっと広い世界で生きてほしい」というサイムダンに、自分で彫った比翼鳥の判子をかけてやる。
サイムダンに平穏な日々が戻ってくる。ヒョルリョンは首席で進級し、一緒に暮らしていたジギュンたちも母フィウムダンとの再会を果たす。その頃、イタリアに渡ったギョムは今も胸の中にサイムダンの面影を鮮明に息づかせながら暮らしていた…。
そんなある日、サイムダン一家は海辺のひと時を楽しむ。サイムダンは娘メチャンにジユンからもらった“縁の腕輪”を結んでやり、静かにその生涯を閉じる。
(C) Group Eight<現代>
クラブの作業室で美人図の異変に気付いたジユンは、寿進坊日記の最後を確認し、サイムダンの心が絵に現れたのだと考える。そこに男たちが現れ金剛山図を奪おうとする。追いつめられたジユンは屋上へ行き、転落!
昏睡状態のなかでジユンはサイムダンと出会う。日記に挟まっていた詩の写しを手渡したジユンは、サイムダンとの出会いはギョムの命を救うための運命だったと確信し、その方法をサイムダンに伝える。ギョムをイタリアへ送れば、彼は生き延びて東洋の画家として人々の記憶にも残れるのだと教え、腕輪をサイムダンの腕にはめてやる。
サンヒョンはクラブでの一件が作戦で、ケースには金剛山図が入っていない知りながら、それを持って逃げたジユンの真意をはかりかねていた。ジユンの病室に生死不明だった夫ミンソクが現れる。へジョンとサンヒョンに見つかったミンソクは、燃える車の中から脱出したこと、証拠のUSBを失ったことを打ち明け、ジユンに累が及ばない様、そして火傷をおった姿を見せたくなかったために連絡を取らなかったと話すが、へジョンに背中を押されて家に帰る。
昏睡状態のジユンの手を握り、ジユンに協力することを決心したソンギャラリー館長が、記者会見を開き、「金剛山図」が偽作でミン学長は初めから認識していたと明かす。ジユンから真作を奪おうとし、ジユンは命懸けで真作と寿進坊日記を守ろうとしたこと、さらに館長の夫・ホ会長の融資詐欺、株価の不正操作によってチョン・ミンソクに無実の罪を着せ、殺人教唆までしたと告白した。
やっと昏睡状態から目覚めたジユンはヘジョンから事の経緯を聞き、笑顔を見せる。幸せに暮らそうとミンソクに囁きかけるジユン。すべての決着がついた。ジユンはへジョンたちに美人図だけは3人の秘密にしようと提案する。そんなジユンにラドからイタリアへの招待状が届く。
■見どころ①初恋の約束
二人で描く金剛山図。両端から書き始めた二人の柔らかい筆が中央で重なる瞬間に胸キュン!この場面では、若い頃からこれまでの映像が懐かしく、サイムダンの波乱の人生を走馬灯のように見せてくれる。
大人の魅力で胸キュンさせてくれたギョムだが、サイムダンに隠れて比翼鳥の判子彫る場面ではいたずらっ子のよう。
一方、サイムダンは夕暮れを「月が昼寝から目覚める頃」と表現し、詩人としての才能も見せてくれる。その後、サイムダンは沈んだ声で太陽と月の話をする。これには重要な意味が込められている。「太陽を抱く月」にもあったように太陽は“王”のこと。サイムダンは“太陽”と”月”の関係を中宗とギョムになぞらえている。果たしてサイムダンはなんと言ったのか?第28話序盤で確認しよう。
そして、金剛山図に二人並んで座る姿…たとえ離れ離れでも二人一緒という意味が込められているが、この絵と比翼鳥の判子についても最終回で大きな意味を持つのでお忘れなく。
■見どころ②運命の出会いの理由
▼ジユンとサイムダン
これまではジユンが一方的に500年前のサイムダンを見てきたが、第28話終盤でついにサイムダンとジユンが対面する。2人のイ・ヨンエ!ファンにはたまらないシーンだ。
寿進坊日記が引き寄せた2人の出会い。すべてはギョムを助けたいというサイムダンの祈りが2人を出会わせたのだ。挟まれたハングルの詩、「ルーベンスの韓服を着た男」の写真が、まさかギョムを助け出すヒントだったとは…。この写真については第21-24話の■見どころ②で詳しく解説している。
(C) Group Eightちなみに獄中のギョムが首につけられているのは「三銃士」第10話でも登場した時代劇でおなじみの“首枷”だ。当時のその他の残酷な刑についてはこちら「イニョプの道」第3話■豆知識で詳しく紹介しているので気になる方はチェックをどうぞ。
ハングルで書かれたジユンの好きな詩が寿進坊日記に挟まっていた謎も明かされる!これは、最終回ギョムがイタリアへ渡るまでの過酷な旅の中!お見落しのないように。
▼ギョムと内禁衛将
第29話では男気溢れる内禁衛将にも泣かされる。二人の出会いも回想シーンで描かれる。演じたのは「海神-HESHIN-」「太王四神記」「風の国」などでもメインキャストの側近を演じた実力派俳優のパク・ジョンハク。公式サイト【深堀キャスト解説】で他のキャスト共に詳しく紹介している。
■見どころ③感動の結末
▼ダブルキャストとボス・ラドの登場は?
楽しませてくれた現代と500年前のダブルキャスト。
ほぼ出そろったメインキャストの中、ミン・チヒョン(チェ・チョロ扮)、イ・フ(ユン・ジュンソン扮)、そしてギョム(ソン・スンホン扮)がまだ現代パートに登場していない。
チェ・チョロは最終回前半ミン教授逮捕の場面で、ユン・ジュンソンは後半の機内で登場する。いったいどんな役なのか?
ボス・ラドがソン・スンホンだとは視聴者共通の認識だが、果たしてソン・スンホンは現代パートに登場するのか?韓服・スンホンもいいが、現代のスタイリッシュ・スンホンが見たいという方は、ボス・ラドが姿を見せるのかどうか、最終回までどのシーンもお見落としなく!
▼目で楽しむ結末
イタリア・トスカーナの美しい風景の中オカルトチックな雰囲気で始まった本作。ラストは同じ風景の中ファンタジックな雰囲気で終る。異国の地でサイムダンを感じるギョムは何を描き、何を掘ったのか?
嫉妬、陰謀、不倫…結構ドロドロした展開の中でも、心に残ったのはやはり美しい風景とそれに負けない主演二人の美しさだった。それにしても、何度も繰り返してきたが、イ・ヨンエの横顔の美しいこと。最終回でも美しい横顔のシルエットがたっぷり見られる。
ソン・スンホン初めての本格史劇、イ・ヨンエ12年ぶりの復活。多くの作品に出演した二人でも、本作の壮大なストーリーは大変だっただろう。今度はラブコメやコメディといった軽いタッチの現代ドラマに出演する二人を見てみたい。
【「師任堂」を2倍楽しむ】では、他にも時代背景や実在の人物、キャストの魅力、豆知識などを紹介していくので、視聴の参考にどうぞ。
「師任堂(サイムダン)、色の日記<完全版>」商品情報
★セル:ブルーレイ&DVD★(全3BOX)
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BOX3:6月23日(金)発売
BD:各21,000円(税別)/4枚組(本編DISC3枚+特典DISC1枚)
DVD:各18,000円(税別)/6枚組(本編DISC5枚+特典DISC1枚)
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Vol.18-25〈完〉 7月4日(火)
※Vol.9・17・21・25には特典映像収録
発売元・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ /全25巻/音声:オリジナル韓国語、日本語吹替/字幕:日本語/スペシャルエディション版になっております。
【作品詳細】【「師任堂」を2倍楽しむ】
◇日本公式サイト
◇「師任堂(サイムダン)、色の日記」スペシャルサイト