良妻賢母の光と影…チヒョン復活!「師任堂(サイムダン)、色の日記」(第21‐24話)あらすじと3つの見どころ

2017年05月01日09時00分ドラマ
(C) Group Eight

物語は新展開を迎える!サイムダン(イ・ヨンエ)は楊柳紙所の長として、また朝鮮最高の女流画家としても認められるものの夫に裏切られ…イ・ギョム(ソン・スンホン)には縁談話が!「師任堂(サイムダン)、色の日記」第21話「楊柳紙所の勝利」~24話「さらなる野望」のざっくりあらすじと見どころをご紹介!スペシャルサイトで日本版予告動画が公開されている。
【「師任堂(サイムダン)」を2倍楽しむ】では、実在の人物紹介や時代背景などを紹介していくので視聴の参考にどうぞ。

<完全版>に関して
「師任堂(サイムダン)、色の日記」は韓国で放送される<韓国放送版>と日本で展開する<完全版>は編集が異なる場合がある。日本では権利上、<完全版>のみの展開。<完全版>は、海外向けに特別に編集され、<韓国放送版>より本編分数が長い。

■(第21話~第24話)あらすじ
楊柳紙所が勝利してから2年後を描く。サイムダンは朝鮮最高の女流画家として活躍するが、夫ウォンスの浮気を知ってしまう。海外各国放浪の旅に出ていたイ・ギョムは、帰国後、サイムダンを見守るだけでなく、世子からも頼りにされる。一方、フィウムダンと罪人として流刑されたミン・チヒョンが復活する。

サイムダン<500年前>
最終審査にて楊柳紙所の長として登場したのはサイムダンだった。明の勅使の提案で二人はそれぞれの紙に絵を描くことになったが、チヒョン側による顔料の細工に気付いたサイムダンは飾られていた山茱萸(サンシュユ)を使って梅の枝を表現し、見事に勅使の心をつかむ。
一方、イ・ギョムによって、サイムダンの倉庫に火を放たせたのがミン・チヒョンで、その他の悪事も暴かれる。流罪となるチヒョンだが、フィウムダンに後を託して虎視眈々と再起を狙っていた。

2年後、今や漢陽の有名店となり、活気溢れる楊柳紙所では行き場所のない民も受け入れてやり、子どもたちのために学び舎も開いていた。また、飢えに苦しむ者たちには働くことの大切さを教え食事も用意した。

ところが、夫ウォンスは居酒屋のクォン氏の元に入りびたりで、妊娠までさせていた。愛人クォン氏はサイムダンの暮らしぶりをうらやましがり、工場に来て嫌がらせをする。ウォンスは愛人の言いなりになりサイムダンの絵を持ちだして売り払ってしまう。夫ウォンスの浮気を知り胸を痛めるサイムダンは話し合うが、夫は愛人と別れるどころか、サイムダンといると息が詰まるとまで言い退ける。
だが工房に戻ると、絵はすべて元通りになっていた。そしてイ・ギョムからの文と芍薬の絵が残されていた。2年間の外遊から帰国したギョムは、大叔母・イ氏が勧める縁談に頭を痛める。

サイムダン流刑地ではミン・チヒョンがいまだに復権できないことにいら立っていた。そんなチヒョンのために朝廷を探らせるフィウムダンは、貞順王女に狙いを定め、王女を罠にはめて命の恩人になりすます。王女が無事に戻ってきたことを喜ぶ中宗は、フィウムダンの気持ちを汲んでチヒョンの罪を許す。フィウムダンとチヒョンの復権が腑に落ちないギョムはイム・コッチョンに経緯を探らせる。流刑地から戻ったチヒョンはさらなる野望を抱き、フィウムダンが止めるのも聞かず、倭寇と危険な取引をしてしまう。

体調不良を理由に中宗から摂政を命じられた世子は、ギョムに助言を求める。そしてギョムに案内されて楊柳紙所を見学した世子は、これまで知らなかった民の暮しを目の当たりにする。しかし、貴人ナム氏からの忠告でギョムにも猜疑心を抱き始めた中宗は、ギョムが摂政に関わることに不快感を示す。
それでもギョムを頼りにする世子は、中宗の体調が思わしくないのを見て、王の肖像画“御真画”制作を思いつき、ギョムを図画署の長にして制作の全権を与えることに。(図画署(トファソ)とは日本の文部科学省にあたる部署。詳しくは【「イ・サン」を2倍楽しむ】 (2)の「ソンヨンが働く図画署って? 」で解説)

saimudan 出典:東亜日報<現代>
ソウル。ハン・サンヨンはミン教授の助手たちに真作「金剛山図」を教授が燃やしたと証言してほしいと頼む。これを知ったミン教授は、信頼を回復するため、真作「金剛山図」を隠し持っていることを助手たちに告げる。国宝指定を目前に金剛山図を贋作扱いするラドに慌てるソン会長。ミン教授は過去のジユンの論文に少しでも似ているモノを探させる。

一方、ジユンは電話でソウルの姑ジョンヒの異変に気づき、駆け付けて過労で倒れた姑を病院に入院させる。退院したら平昌で一緒に暮らすようにと説得する。息子ウンスともジユンが正直な気持ちを涙ながらに語ったことで、元のように仲の良い母子関係に戻れる。そしてジユンが絵の講義をしている間、1人で待っていたはずのウンスから、カメラを持ったカッコいいおじさんが絵を描くのを手伝ってくれたと聞き、そのカメラマンが自分にカード(第17話~第20話<現代>)を残した謎の男ラドではないかと考える。

サンヒョンとへジョンは、鑑定してもらうために美術協会の新会長に寿進坊日記を預けてしまう。その頃、ミン教授は学長就任式を迎えていた。ジユンとサンヒョンは論文盗作疑惑を突きつけられ、さらに、ヘジョンは博物館を免職処分にされてしまう。

ジユンは、ラドが自分に託したカードの古い写真が、画家ルーベンスの「韓服を着た男性」の絵だと気付いて調べ、男性がイタリアに来ていたことが気になる。

■見どころ①良妻賢母の光と影
今回紹介する回では、サイムダンが絵を描くシーンがたくさんあるため、イ・ヨンエの横顔ショットが多い。その美しい横顔をお見逃しなく。今回は職業婦人、母、妻、そして女としてのサイムダンの光と影が一番の見どころだ。
▼職業婦人:最高の高麗紙作りに成功し、朝鮮最高の女流画家として認められる。楊柳紙所の長としては製紙業だけでなく、慈善活動にも力を入れる。それもただ食事を与えるのではなく、「働かざるもの食べるべからず」の精神の下、きちんと手伝いをしてもらいその代価として食事をご馳走するというもの。
▼母:4人の子どもそれぞれの個性を伸ばして慈愛深く見守る。天才少年次男、絵の上手い長女、歌の上手い末っ子。そんな弟妹たちに比べて自分には才能がないと悩む長男への対応は、子を持つ親としてはぜひとも見習いたい姿勢だ。
サイムダン▼妻:ダメンズ夫を見捨てず、辛抱強く毅然と支え続けた。
▼女:できた妻が夫ウォンスにとっては辛かったようだ。だから、妻とは正反対のクォン氏に癒しを求めてしまった。「常に品性を求められ息苦しかった。自分を男性として愛したことがあったか」と男泣きして訴える姿にはちょっぴり同情してしまう。ギョムへの恋心を胸に封印しているサイムダンにとっては痛いところを突かれたもんだ。
※ちなみに、前王朝の高麗時代までは一夫多妻制だったが、朝鮮時代は一夫一妻制が基本。もっとも、力のあるものは妾や側室を持った。

■見どころ②気になる実在の人物
サイムダンは実在の人物だが、イ・ギョムは架空の人物。そんな架空の人物に絡む2人の実在人物に注目しよう。
▼1人目:世子イ・ホ、後の第12代仁宗(1515年生-1545年没)だ。仁宗は朝鮮王朝で最も治世が短い王として知られている。在位期間はわずか8か月と15日。しかし短い治世ながら、当時の人びとは仁宗を“聖君”と呼んだ。実在した仁宗については、【「オクニョ」を2倍楽しむ】(2)の「文定大妃をのさばらせた聖君、朝鮮王朝第12代王・仁宗って? 」で詳しく紹介している。「師任堂(サイムダン)」では、今後、仁宗の聖君ぶりにギョムをどうからませるのも見どころ。
サイムダン 出典:wikipedia▼2人目:ピーテル・パウル・ルーベンス(1577年6月28日生-1640年5月30日没)。ちょっと年代的につじつまが合わないがそこは気にしない!現在のベルギー、オランダ、フランスにまたがる地域であるフランドルの画家であり、外交官でもあった。祭壇画、肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など、様々なジャンルの絵画作品を残しており、「フランダースの犬」にも登場するあの「聖母被昇天」も描いている。
ルーベンスの「韓服の男性」の絵は実在しており、これについては、東亜日報のWEBニュースでも詳しく紹介されている。(画家ルーベンスが描いた「韓国人」の秘密
果たして、この絵がイ・ギョムにどう結び付くのか?
そして、この絵をジユンに託した謎の男ラドとは?

■見どころ③イ・ギョムvsミン・チヒョン、第2ラウンド!
せっかく、流罪に処したミン・チヒョンだったのに、弱腰の王・中宗のせいでまた振出しに戻ってしまった。流刑地で屈辱を受けたミン・チヒョンは悪党ぶりに磨きがかかったようだ。24話ラストでサイムダンとメヒャン母子を見る目は完全にイッちゃってる。見守りナイトのギョムのお陰で助かったものの、今後どうなるのか恐ろしい。倭寇と手を組んでいったい何をしようとしているのか?それにしてもフィウムダンのお陰で助かったというのに、感謝の一言もないとは、フィウムダンも憐れだ。

「師任堂(サイムダン)、色の日記」は、韓国KBSおよびKNTVで好評放送中。次のパートのあらすじと見どころ紹介をお楽しみに。

【「師任堂」を2倍楽しむ】では、他にも時代背景や実在の人物、キャストの魅力、豆知識などを紹介していくので、視聴の参考にどうぞ。

「師任堂(サイムダン)、色の日記<完全版>」商品情報
★セル:ブルーレイ&DVD★(全3BOX)
BOX1:4月28日(金)発売
BOX2:5月26日(金)発売
BOX3:6月23日(金)発売
BD:各21,000円(税別)/4枚組(本編DISC3枚+特典DISC1枚)
DVD:各18,000円(税別)/6枚組(本編DISC5枚+特典DISC1枚)
★レンタル:DVD★ ※TSUTAYA先行レンタル
Vol.1-9  5月2日(火)
Vol.10-17  6月2日(金)
Vol.18-25〈完〉 7月4日(火)

kandoratop【作品詳細】【「師任堂」を2倍楽しむ】

日本公式サイト
KNTV「師任堂(サイムダン)、色の日記」<完全版>番組公式サイト
「師任堂(サイムダン)、色の日記」スペシャルサイト

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