「1000円高速」がもたらしたお盆大渋滞を検証-テレ東

2009年08月18日14時57分社会
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高速道路の1000円均一制度が適応されたこの夏のお盆の渋滞の舞台裏を検証するニュースリポート(8月18日放送)が、テレビ東京・E morningの公式サイトに配信されている。

政府が景気対策の目玉の一つ、ETC搭載車なら1000円でどこまでも乗れる制度が導入された今年のお盆休み。高速道路を管理する東日本高速道路の対策チームでは、過去3年の渋滞履歴などを分析した結果から、50㎞を超える渋滞が起こることはないと予測していた。さらに事前の予防策として、一定の速度での走行を促したり適度な車間距離を取ってスムーズな走行を保つよう誘導する策が施された。しかし結局、各方面で50㎞を優に上回る長距離渋滞が発生してしまった。しかも、お盆期間中に発生した静岡県内の地震による東名高速道路の一部通行止めの影響が重なり、さらに大混雑を生むことになった。

こうした中で、時刻通りの運行が要求されるバス会社では、不慣れなドライバーも少なくないお盆の渋滞での不測の事態に備えた「防衛運転」に徹するよう運転手たちに指示を出していた。さらにその場その場に応じた本部の指示により迂回路を駆使して、なんとか大きな遅延を防いだという。

渋滞の専門家は、普段運転しないサンデードライバーが急増したことにより、細かい運転動作の不慣れさが積み重なることで、予測を超える渋滞を引き起こすのにつながったと指摘する。

はたして、9月に控えている大型連休では、この教訓は活かされるのだろうか。

「1,000円高速」渋滞の舞台裏 テレビ東京・E morning