村田製作所、一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん('09モデル)」を開発、テクニックを動画で紹介

2009年09月28日12時32分商品・CM
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村田製作所 ムラタセイコちゃん

村田製作所は、走行性能を向上した一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん('09モデル)」を開発、そのテクニックを動画で紹介している。
同ロボットは、同社がロボット市場に向けた各種同社製品を搭載し、機能や構造は同社の「モノづくり」の要である高度な制御技術、回路設計技術により実現したもので、同社の優れた各種製品の紹介と技術の可能性をアピールしてきた。
また、理科離れが社会問題となっていることから、「CSR活動を意識した理科教育の推進」を重点テーマに掲げ、同ロボットを使って子供たちに理科や科学の面白さを伝えていく「出前授業」に精力的に取組んでおり、教育機関関係者や子供たちに好評を博している。
そうした中、今後の進歩に対する期待の声にこたえ、さらなる新技術のPRのため、'09モデルを開発したもの。
性能面の向上としては、カーブ走行ができる(カーブ半径=75cm)、平均台の上を走ることができる(平均台の幅=2cm)、秒速15cmで走ることができる('08モデル秒速=5cm)などが挙げられる。
主な機能としては、立つことができる(不倒停止)、前進・後退することができる、手のひらと一定距離を保ちながら走行できる(ついてく走行)などがある。
また、同ロボットに搭載されている主な同社製品と機能には、以下のものがある。
傾き検出用ジャイロセンサは、2個搭載し、姿勢の傾きを検知する。ジャイロセンサからの信号により、前後方向は車輪を、左右方向は胸部に組み込んだ慣性円盤(フライホイール)を任意に回転制御することで倒れずにバランスを保つ。
方向検出用ジャイロセンサは、新たに1個を搭載し、カーブ走行の際、ジャイロセンサからの信号を用いて、進行方向を検出することができる。
障害物検知用超音波センサは、送信用と受信用で1対で、超音波を発信し、障害物で反射した超音波を受信するまでの時間を測定することで、障害物までの距離を測定する。
Bluetooth通信モジュールは、2.45GHz帯の電波を利用し、携帯情報端末機器やパソコンとコマンドやデータの送受信を行う。
一般電子回路用汎用部品は、電気を正しく供給する「チップ積層セラミックコンデンサ」、基準信号を発振する「セラミック発振子(セラロック)」、温度を検知する「NTCサーミスタ」、回路の特性バラツキを調整する「トリマポテンショメータ」、電磁ノイズを除去する「EMI除去フィルタ (エミフィル)」などを使用している。
ちなみに、10月6日(火)~10月10日(土)に千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC Japan 2009」の同社ブースで実演が行われる。
サイトでは、それに先駆け、同ロボットのテクニックを動画で見ることができる。見られるのは、アイドリング停止、バック走行、追尾走行、カーブ走行、平均台走行。一輪車でこれらのことが行えてしまうという映像をじっくりと見たいところだ。
なお、同ロボットには、以下の設定がある。

間柄: ムラタセイサク君の父方の年下のいとこ
身長: 50cm
体重: 6kg
生年月日: 9月23日
星座: 乙女座
出身地: 滋賀県
好きなこと: 公園で一輪車の練習
夢: ムラタセイサク君と世界一周
チャームポイント: 活発だけど照れ屋さん

ムラタセイコちゃんのテクニック