F1のオフィシャルサイトが「アブダビGP」の映像を公開

2009年11月12日18時16分スポーツ
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F1のオフィシャルサイトが、第17戦「アブダビGP」の映像を公開した。この映像は、数分間にダイジェストされたものだが、オーバーテイクシーン、アクシデントシーン、歓喜の優勝シーンなど、レースのハイライトとなる映像がふんだんに盛り込まれたものになっており、手軽にレースを振り返るにはうってつけだ。
アブダビGPは、新設されたヤス・マリーナ・サーキットを舞台に行われたが、アラブ首長国連邦らしく、豪華な設備が目につき、隣接する「フェラーリ・ワールド・アブダビ」の姿も見られた。レースは薄暮にスタートしており、真新しいサーキットで夕暮れから夜へと表情を変えていく様子が映像でもしっかりととらえられ、ボディに映り込む夜景も美しい。優勝したレッドブルのマーク・ウェーバーのドーナツターンと得意げな表情も印象的だ。オンボード映像は、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン。
予選は、そのハミルトンが今シーズン4回目のポールポジションを獲得。2、3番手にレッドブルのセバスチャン・ベッテルとウェーバーが続き、トヨタはヤルノ・トゥルーリが6番手、小林可夢偉が12番手につけ、ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は14番手。
決勝は、予選3番手までのハミルトン、ベッテル、ウェーバーが上位を形成し、ブラウンGPのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロの2台がそれを追う展開。
1回目のピットストップを終えると、ベッテルがハミルトンを逆転してトップに立ち、ハミルトンはブレーキトラブルで21周目にリタイア。レッドブルが1-2体制を築く。
ベッテルはそのまま後続に差を広げてトップでゴールし、2位にもウェーバーが入り、レッドブルが1-2フィニッシュを達成。3、4位にブラウンGPのバトンとバリチェロが入った。
トヨタは、小林可夢偉が6位と善戦して参戦2戦目にして初となる3ポイントを獲得、トゥルーリも7位に入った。中嶋一貴は13位。
2009年のF1はアブダビGPが最終戦となり、シリーズポイントはバトンが95ポイントでトップ、ベッテルが84ポイント、バリチェロが77ポイントで続いた。トゥルーリは32.5ポイントで8位、小林可夢偉は3ポイントで18位、中嶋一貴は0ポイントで20位。
コンストラクターズポイントは、ブラウンが172ポイントでトップ、レッドブルが153.5ポイント、マクラーレンが71ポイントで続き、トヨタは59.5ポイントで5位。
なお、トヨタは2009年限り、タイヤを単独供給しているブリヂストンは2010年で、それぞれF1を撤退する。

F1第17戦「アブダビGP」の映像