波乱のフィナーレへ!「ギネ 産婦人科の女たち」第8話予告動画-日テレ

2009年11月29日17時26分ドラマ
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現在、日本テレビ系列で好評放送中である藤原紀香主演の連続ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」(全9話予定)は、いよいよ波乱のフィナーレへ突入する。

38時間連続勤務や月20日の当直は当たり前。しかも、訴訟率は他の科の3倍・・・。産婦人科の過酷な現状描く連続ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」は、知るざる産科医の現実を視聴者に提示している。その現実とは、産科医は新しい生命の誕生を手助けする一方で、自らの命を削っている、ということだ。

医師達はベストを尽くしている。では、現状を変えるには?そう、産科医を巡るシステムに改革が行なわれなくてはならないことは明白だ。本作で主演を張る藤原紀香が扮するヒロイン・柊奈智は、入局5年目の産科医だが、常に多くの深刻な決断に迫られている。生命を巡る決断に時間の猶予はない。だから柊の決断は、独断とも揶揄される。心的なプレッシャーはすさまじいが、愚痴をこぼすことも出来ない。急患は常に病院へ運ばれてくるのであり、その度に新たな決断に迫られる。

柊奈智というヒロインは、多くを語ろうとはせず、とても無口な性格だ、だが、命に対しての執着は凄まじく、リスクを負っても患者を見捨てるようなことはしない。そんなプロフェッショナルな精神を持つ一方、周囲とのコミュニケーションは器用ではない。上地雄輔が演じる新人医師・玉木聡には当初、ろくすっぽ相手にしなかった。また胎児がエコー検査にて口唇口蓋裂と判明したデリケートなケースでも、柊はストレートな物言いで患者を戸惑わせてしまう。

しかし、柊の極端な行動の裏には、隠されたトラウマが存在しており、孤独なヒロインを感じさせた。命に執着するあまり、コミュニケーションが最優先事項から外れている。それは問題といえば問題だが、パーフェクトな主人公に感情移入することは難しい。自らのアンデンティティーにすら苦しむヒロインの献身的な医療に、なんともいいがたく心をかきむしられる。安易な感動ではなく、ズシリと来る重量感こそが、本作「ギネ 産婦人科の女たち」の代え難い魅力だ。

そんな「ギネ 産婦人科の女たち」は12月2日(水)のOA分で第8話目を迎え、波乱のフィナーレへ突入してゆく。柊の産婦人科主任教授である須佐見(國村隼)と結婚し、病院の顧問弁護士から教授婦人となっ た一代(内田有紀)が入院してくる。一代は妊娠20週に入ったところであるが、検査の結果、進行した卵巣がんを煩っていることが判明する。しかも、手術し、治療を始めても5年生存率は30%程度という厳しいケースだ。君島(松下由樹)と榎原(中村橋之助)は一代の生命を考え、赤ちゃんをあきらめ、すぐにがん治療を開始すべきだと考える。しかし柊は、帝王切開が可能になる28週まで待つことを提案する。

もちろん何としても一代を助けたい須佐見は、がん治療を始めてほしいと一代に告げる。さらには、一代の看病に専念するために教授職までも辞する。君島はそのことを知り、衝撃を受けるが、後任に自分が推されていることを知り、驚く。だが、病院長は君島が教授になるための条件として、「総合周産期母子医療センター」を返上し、人員整理の手始めとして柊を辞めさせるように告げる。「総合周産期母子医療センター」を返上してしまうと、急患妊婦の受け入れができなくなり、地域の産科医療が崩壊すると君島は反対する。そんな中、染色体異常の胎児を妊娠している竹尾小枝(須藤理彩)の出産が近づくが、胎児の心音が下がり、帝王切開が必要となり、柊はまた深刻な生命に関する決断を迫られれて・・・。

胎児は見えない生命ではなく、母親にとって希望となる生命である。だが、様々なケースにおいて希望を抱くのが困難な状況に置かれてしまう。出産が母親の生命を脅かすことになる場合は、とくに。我々は「ギネ 産婦人科の女たち」を通して、多くの知られざる産科医たちの決断を目の当たりにする。
連続ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」は、日本テレビ系列にて毎週水曜日よる10時より放送。

◇連続ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」
【キャスト】
藤原紀香、上地雄輔、板谷由夏、本仮屋ユイカ、内田有紀、八嶋智人、松下由樹、中村橋之助(特別出演)ほか。
【脚本】
大石 静
【演出】
岩本仁志、久保田 充
【原作】
「ノーフォールト」
岡井 崇 (早川書房 刊) 

連続ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」 第8話予告編
日本テレビ「ギネ 産婦人科の女たち」番組HP