“男装の麗人”の悲劇的人生「歴史秘話ヒストリア」―NHKオンデマンド

2010年01月28日19時57分暮らしと文化
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女スパイ、歌手、王朝の娘…。多くの謎がつきまとう“男装の麗人”川島芳子の生き様に迫るNHK「歴史秘話ヒストリア 王女はなぜ”女スパイ”になったのか?~男装の麗人・川島芳子の生涯~」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円(税込み)。

昭和の初め、“男装の麗人”として一世を風靡した川島芳子。中国大陸を舞台に活躍した女スパイといわれているが、伝説の多くは実態のないフィクションだった。滅亡した清王朝の王女として生まれた彼女は、祖国再興を託され、日本へ渡る。日本人の養女として生きることになった芳子は、ある日であった一冊の本に心動かされ「いつの日か清朝のジャンヌ・ダルクになる」と決意する。様々な困難が身の回りを襲う中、長い髪を切って男装で生きる決断を下す芳子。あえて虚構を生きる道を選んだ彼女の内側によぎったものとは。

小説「男装の麗人」の大ヒットで一躍国民的アイドルとなった芳子は、当時最先端とも言えるレコードデビューまで果たす。そして皇帝・溥儀のもと、満州国の広告塔の役割を担う一方、日中戦争勃発とともに時代の波に翻弄されていく。番組では、現存する彼女の歌声が録音されたSPレコードを流し、その肉声を披露する。

歴史秘話ヒストリア「王女はなぜ“女スパイ”になったのか?~男装の麗人・川島芳子の生涯」 NHKオンデマンド