模型ショーから町おこしまで、広がる鉄道ビジネス―NHK・Bizスポ動画

2010年07月29日21時08分政治・経済
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夏休みに入り、一段と活気に満ちているのが鉄道関連ビジネス。ファン層も広がり様々な商法が生まれている最新事情を取材した動画が、NHK「Bizスポ」の公式サイトに配信されている。

まず取り上げているのは、東京・銀座の百貨店で開かれている夏休み恒例イベント「鉄道模型ショー」。会場前にできた長蛇の列が目指すその先は、実際の鉄道で使われた備品類を販売する即売会場だ。国鉄時代の行き先表示板(サボ)や、機関車のナンバープレート、果ては電車のドアの開閉器といったものまであり、12万円もの買い物をしていくファンもちらほら。趣味の世界に不況は関係ない様子だ。

また、会場に敷き詰められた鉄道模型の巨大ジオラマを見ている客の中には女性の姿も少なくない。いわゆる「鉄子」から派生して、最近では親子で鉄道にのめり込むお母さん、「ママ鉄」も増えているという。

一方、都内のホテルでは、東京駅の近くなど鉄道の眺めがいい部屋を対象にした宿泊プランを提供するケースが増えている。また、旅行業界では廃車寸前の古いディーゼルカーを目玉商品にした特別ツアーを組んだところ、発売開始後20分で完売したという。

さらに、埼玉県北部・栗橋の商工会が目を付けたのは、コレクションフィギュアの「鉄道むすめ」だ。実際の鉄道会社の制服を着た女性をモデル化したこのシリーズの中に登場するキャラ「栗橋みなみ」(東武鉄道・南栗橋駅に由来)を商店会のイメージキャラに抜擢し、地酒のラベルに採用したところ、鉄道ファンなどを中心に遠隔地から買い手が訪れるようになった。商工会ではさらに盛り上げようと、8月1日に夏祭りイベントを開く予定にしている。

NHK Bizスポ