ヨン様のムキムキ・パーフェクトボディも披露しているドラマ「ホテリアー」は、2001年に韓国MBCで放映された全20話のドラマ。「ホテリアー（Hotelier）」とは、ホテルの経営者や働く人々を表す言葉で、伝統のソウルホテルを舞台に繰り広げられるヒューマンドラマである。ペ・ヨンジュン、キム・スンウ、ソン・ユナ、ソン・へギョの4人を中心に、ラブストーリーを中心に、表向きは華麗なホテルマンたちの舞台裏、そこで起きるさまざまな出来事や人間模様を描いた大ヒット作だ。

「冬のソナタ」で空前の韓流ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンが、ニヒルな企業買収を目論む実業家（M&A）のシン・ドンヒョクに扮する。「冬のソナタ」の1年前の作品で、甘いミニョンより、男っぽいドンヒョクでファンになったという方も多くいるだろう。ペ・ヨンジュンは、ドラマ当初はメインの主役ではなかった。しかし、そのあまりの人気の高さに、ドラマ後半では完全にペ・ヨンジュンがメイン主役になっている。

もちろん、魅力的なのはペ・ヨンジュンだけではない。ドンヒョクに真っ向立ち向かうハン・テジュンを演じたキム・スンウは、さすが監督がほれ込んで撮影1年も前からキャスティングされただけあって、みごとに名門ホテルの総支配人になりきっていた。何しろ、その後、舞台となったシェラトン・グランデ・ウォーカーヒルズの名誉支配人になっているのだから。

ドラマの一番の魅力は、ドンヒョクとテジュンとの男同士の会話だ。二人の会話は、ほとんどが静かに交わされる。それでいながら、そこに火花が散るほどの激しさを感じさせている。かつてインタビューでペ・ヨンジュンは、本作の出演でもっとも大きな収穫は、俳優キム・スンウとの共演と語っている。役柄と同じく、ストイックなまでに自分に厳しいペ・ヨンジュンに、キム・スンウの力を抜いた自然体の演技が影響を与え、相乗効果を挙げたのは間違いない。
キム・スンウは、現在TBSで放送中の「IRIS」でイ・ビョンホンとも共演している。

もちろん、韓ドラファンお待ちかねのラブラインも極上のものが用意されている。二人の男性から愛されるソ・ジンヨンを演じたのは、ナビコンでも紹介したが昨年5月にj結婚したばかりのソン・ユナ。特に、ドンヒョクがジンヨンにしたエレベーターでの熱い告白は大きな話題となった。他にも、ホテルのバー・カサブランカで走り出したロマンチックなラブシーン、VIP専用のアストンハウスでのダンスシーン。すべてが美しく超一級のラブラインが堪能できる。

この3人に加え、ハン・テジュンに恋する女性を「秋の童話」「オールイン 運命の愛」のソン・へギョが可憐な演技を披露している。

このごろ流行の若い俳優たちのラブコメも良いが、久しぶりに極上のラブラインと、男同士の静かな対決が見られる社会派ドラマを視聴されていはいかがだろう。

■「ホテリアー」2001年／全20話（日本語字幕付）　放映：MBC
・利用料金：
　第1話　無料　　第2話～　1話210円／3日間
　6話パック（2話～7話、8話～13話）　1050円／14日間
　7話パック（14話～20話）　1260円／14日間
・配信ビットレート：768kbps、2Mbps

ShowTime「ホテリアー」