契丹vs高麗の武術比べで、最後に勝負を決めたのは契丹王の聖宗とス（崇徳宮主）との弓の対決だった！これにスが勝ち、晴れてスは捕虜たちと一緒に高麗に戻れることになった。
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【第35話】
スを高麗に送還するという蕭太后の処決に不満を抱く聖宗は、スの殺害をもくろむが、スは間一髪でカン･ジョに救われる。
これまでラブラインはキム・チヤンにもっていかれてばかりだったが、このあたりで、やっとカン･ジョにも色っぽいシーンが登場するのでお見逃しなく！まずは、スの殺害計画の直前だ。蕭太后の側近の女護衛武士の一人のトギョンがカン･ジョを気に入ったようでちょっかいを出してくる。その場面をスに見られたカン･ジョのあわてよう、ほんの一瞬だが、“腕は立つが色恋沙汰にはからきし弱い男”をさりげなく演出している。
もうひとつは、高麗に帰る前夜のこと、別れの宴でまたまたトギョンがちょっかいを出してきた。怒ったカン･ジョが会場から飛び出し、スが追いかける。スの言葉に心の中でしか問答できず、ちょいと腕を握られただけで振り解いてしまうおくてなカン･ジョと、寝室にまで入り込んで「宮主様を忘れることなど出来ない」と言葉に出すやり手なキム・チヤン。二人の対比が面白い。

ところで、このドラマは本当に女性が強い。スを殺害しようとしたことが母である蕭太后にバレた契丹王の聖宗が、太后からこっぴどく叱られるシーンがある。聖宗がどれほど母を恐れているかは、配下の者が「王様もう大人だから、母親から独立して自分で政治をしては？」という進言に対して、「お前は母上の恐ろしさを知らないのだ」と、まるで小学生の男児のような答えを返している。

さあ、いよいよ成宗を退け王権を握るという大志を胸に、スは高麗へと帰る。そんなスの帰還を待ち受ける高麗の民たちの歓迎振りがすごい。歓喜の声と花吹雪で迎えられたスは、間違いなく英雄だった。黄州の明福宮に戻ったスは、改めてチヤンへ傾いた心を封印し、兄成宗の廃位に向けて動き出した。

そのころ、高麗では未だに母スの影を引きずるソン（開寧君）がいた。それを諌める文和王后に、ソンがはじめて口答えをする。あろうことか、文和王后に向かって「貴女は母親ではない！」とまで言い放ち、興奮のあまり泡を吹いて倒れてしまう。演技だとはわかっているが、あまりの迫真の演技にチビンくん大丈夫？と心配になってしまった。結局御医の診立ては、かつてキム・チヤンが心配したとおり癲癇だった。
また、毒矢の影響と心労で成宗も寝込んでしまい、文和王后が摂政を任された。本来ならソンが行うべきところ、まだ幼いということで、成宗が文和に頼んだのだが、これまで夫に献身的に尽くした良妻賢母の鏡、ともいうべき彼女の本性がここから現れる。そんな文和は、スが華々しい生還を知ったときどんな作戦を立てるのか…。

【第36話】
スの生還を知り、彼女の力を封じ込めたい文和王后と新羅系臣僚チェ・ソムは、スを成宗に会わせなLicensed by KBS JAPAN.（c）KBS All rights reservedいという作戦に出た。一方、スとしては王権奪取のために何としても成宗と会わねばならない。安戎鎮で共に戦い将軍となったテ・ドスの計らいでどうにか面会を果たすことが出来た。生還したスの姿を見た成宗が大感激で、「辛い思いをさせて悪かった」と涙して謝れば、妹は「私の方こそごめんなさい。これからは女性らしくします」と慎ましく答える。もちろんスは、成宗廃位のための口からでまかせ。さらに、スは計画のためカン･ジョを将軍として宮中で仕えさせて欲しいと成宗に願い出る。こうなると、自業自得とは言え、病床で騙される成宗が少々哀れでもある。

こうして、カン･ジョは将軍となったが、彼に仕えることになったのが、安戎鎮の将軍から郎将に格下げになったイ・ヒョヌンだ。相変わらず自分のことしか考えない彼がカン･ジョの傍で、いったい何を仕出かすのか、今から心配でもあり、楽しみでもある。

さて、今回は久々のスと息子のソンとの涙の再会もある。母が生きて帰ってきたことをイ・ヒョヌンから聞いたのだ。イ･ヒョヌンが唯一役に立った瞬間だ。ソンは急いで駆けつけ、母の生還を自分に知らせなかった文和を責め、反抗的な態度を取った。そして、母スと抱き合って再会を喜び合った。この光景を目の当たりにした文和は何を思ったのだろうか…。

このソンの反抗的な態度が、この後文和に大きな決断をさせることになる。まず、文和は今回の契丹との戦いに貢献した北方系臣僚を閑職に追いやり、重要な地位に新羅系臣僚を配置する人事を発表した。一番の功労者であるソ・ヒとカン・ガムチャンに至っては、今回の戦で勝ち取った北方の地に城を築くという任に就かせる。これで邪魔者を排除しようという訳だ。

高麗が、スvs文和という新たな政争を始めようという時、契丹でも着々と準備を始めていた。成宗の側室として送り込むチャルリ姫に、武術はもちろん、毒の取り扱い、そして男を蕩かす魔性の女の手ほどきといった、女スパイとしてのありとあらゆる心得の猛特訓を開始した。

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