契丹からの情報、イ・ヒョヌンからの報告から、スの謀反はほぼ間違いないと判断した文和王后は、成宗王にスの裏切りを報告するが、スが自分を裏切るなどとは思いもしない成宗は文和王后の話を信じようとしない。
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【第40話】
成宗は、ソンが癲癇を患っていてもソンに譲位することを決意する。なおもスの謀反を言い張る王后をみて「本性を現したのか！」とまで言い出す始末。あんなに愛し信頼していた妻なのに、まったくこの王ときたら極端だ。
明福宮ではスがソンに成宗を廃位させる意義を説明するが、ソンは納得しない。さらに、当時最高の国立教育機関である国子監の学生たちの直訴で、自分の病が癲癇だったことを知り、ひどくショックを受けた。王位継承の自信までなくし、「もし、ソンが王位に就いて文句を言うものが出たら…」と不安の言葉を口にした。この言葉に対するスの台詞をお聞き逃しのないように。おおよそスらしからぬ言葉が口をついてでる。

スは、国子監の学生たちを鎮めるため、成宗の元の駆けつけ、学生たちの直訴にソンがどんなに傷ついたかをさめざめと泣いて訴える。もちろん、言葉の端々に「母子を引き離したこと」「景宗があの世で怒っている」など、成宗が一番ふれて欲しくない言葉を盛り込みながら。天下取りを決めてからのスは女優顔負けの演技力だ。

スのことで成宗の心がすっかり王后から離れてしまったということを、短いシーンで描いている。二人で寝ている時、王后が成宗の体に手をかけた…そのときだ。成宗がどういう態度をとったかをドラマで確かめよう。
すっかり冷たくなった高麗の最高権力者であるこの夫婦に対して、契丹の蕭太后と情人ドギャンの仲睦ましいこと。ドギャンが危険な南京の地に出向くというと、離れて何かあっては困るので、自分もついて行くと言う蕭太后は、まるで新婚夫婦のようなアツアツぶりだ。

一方、スにチヤンとの関係を問いただしたカン･ジョは、チヤンを慕っているというスの言葉に深く傷つき、一層チヤンへの不信感を募らせる。国の一大事もカン･ジョにとっては関係ない。そんなことより、スの心が何処にあるかの方が大切なのだ。

さて、成宗を廃位させる計画を実行に移す日が迫るなか、突然チヤンはカン･ジョに計画の変更を申し出る。しかし、そこにはひそかに聞き耳を立てる文和王后のスパイのイ・ヒョヌンがいた。

Licensed by KBS JAPAN.（c）KBS All rights reservedところで、サイルラの慶州院君（ワン・ウク）と大良院君（スン）暗殺だ。結局ウクの「スンだけは助けて欲しい」という願いを彼女はかなえてやる。どんな形でウクの願いをかなえたのか、涙なくしては観られない父子の今生の別れのシーンをお見逃しなく。それにしてもウクの人生は辛すぎた。

【第41話】
スが墓参りの日に謀反を企んでいると知った文和王后は、成宗に最後の訴えに出るが、やはり成宗は信じない。いや、信じたくなかったのだ。しかし、次々持ち込まれる、ス謀反の情報に、成宗は二つの行動でなんとかスを思いとどまらせようとする。ひとつは、ソンの元を訪ね「癲癇の身でも即位すべきと思うか」という質問を投げかけた。もうひとつは、テ・ドスを呼び寄せ謀反の計画を聞き出そうとし、計画の中止を命じる。しかし、テ・デスは今回の事件は蚊帳の外、彼にはどうすることも出来ない。

そんな時、契丹からキム・ウォンスンが帰国した。彼の任務は、契丹の姫の輿入れを断ることだったが、なんと、当の本人チャルリ姫まで一緒に連れ帰って来た。今後、この姫が成宗の生死を操ることになる。

宗は体調不良もあって今回の墓参りを中止にしようとスに提案するが、兄と同行したいと懇願するスの姿に胸を打たれ、スの謀反の計画を知った上で応えてやろうとする成宗が、あまりにもかわいそうだった。ス自身も「肉親はお前だけだ」という兄の言葉に強い罪悪感を感じる。
成宗がソンに譲位する気持ちに偽りはないはず。おとなしく待っていればいいものを、何故この時期に謀反など…と思わず愚痴ってしまった筆者だった。

決起を目前に控え、スとカン･ジョ、そして長年の野望を叶えようとするキム･チヤンは複雑な思いで長い夜を迎えていた。その不安に押しつぶされそうになったスは、思わずチヤンの背中にすがりついてしまう。

Licensed by KBS JAPAN.（c）KBS All rights reservedついに決行の日がやってきた！万全の準備を立てて短期決戦で終わらせるはずたったクーデターは、思わぬ伏兵で長い戦いとなった。そして、まるで最終回？と見間違うくらい、次々と明福宮の人々が死んでいく。あまりにも犠牲が大きすぎた。テ･ドスの必死の訴えも、ソンの涙ながらの訴えももはやスには届かなかった。とうとう、スまでが弓を手に取り成宗を狙った。スの矢が前方の輿の中の成宗を射抜いた。

ところ変わって、北方の地、ソ･ヒの赴任先でも大変な事態が起きていた。38話からヤン･ギュなる人物が登場していたが、40話で彼のプロフィールが明らかになった。ヤン･ギュは、アン・ペ将軍の臣下だったが、将軍は鉄所で働く民を人扱いせず酷使していたのだ。それを見かねたヤン・ギュが民たちの逃亡を助けて世話をしていたのだ。41話ではこれまでのいきさつが全て露呈し、アン将軍を罷免し、鉄所で働く人々を高麗のために働く民として、まっとうな待遇にし、ヤン・ギュをもう一度登用してやった。このヤン・ギュなる人物は、後に高麗の英雄になる人物。ソ･ヒ、またまたお手柄だ！

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