己の運命を進む文秀と春児のその先は…ドラマ「蒼穹の昴」第3話予告と前回のあらすじ-NHK

2010年10月08日15時58分ドラマ
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10月10日NHK総合テレビで「蒼穹の昴」第3話を放送、予告動画が公開されている。物語は西太后と光緒帝、文秀と春児の2つの物語が平行しているが、いよいよ彼らの運命が交差する時に向けてドラマは進む。

第1話で科挙の状元(第1位の成績を収めた者)として西太后らに謁見する梁文秀とそれを京劇役者の一員として見守る春児(チュンル)の姿が映し出されたが、その後は過去に遡る話が描かれている。一般庶民の彼らが天上人でもある西太后や光緒帝とどうかかわりを持つようになるのか、第3話はその過程がより詳細に語られる。
ミセス・チャンによって追放された宦官たちが住む富貴寺に預けられた春児は、宮中に仕えるべく厳しい特訓を受ける日々が始まる。その寺で、かつて西太后の寵愛を受けていた京劇役者の黒牡丹の存在を知り、春児は教えを請いたいと願うようになる。春児をミセス・チャンから預かった安徳海はそれを許さないが、それでも春児は持ち前の前向きな性格であきらめる事は無く、黒牡丹の前で歌うという行為に出るが・・・

<第2話あらすじ>
光緒帝の教育係である楊喜楨から、垂簾聴政(皇帝を前に立て、事実上は皇太后が政治を執り行う事)を辞めるように上奏された事で宮中での権力の思惑が錯綜する。権力をいかに維持するか考える西太后に、側近の栄禄は清朝第6代皇帝・乾隆帝が行ったとする「訓政」を実施してはどうかと持ちかける。訓政を行う事になれば、人事・軍事・行政に関することについては最終的な決定権は西太后に残ることとなる。しかしこの案を西太后側から持ち出す事は避けたいとして、在任中の軍機大臣らに圧力をかけて、臣下から願い出る形で訓政を皇帝に伝える。
家臣たちの手前、無下に拒否する事も出来ない光緒帝だが内心は怒りと西太后に対する不信で満ちていた。それを見透かすかのように西太后は光緒帝を呼び出し、二人きりで対話をする。この時西太后は、自らが訓政を言わせるように仕組んだと手の内を暴露する。しかしその裏には、自分の圧力に屈して皇帝を補佐する心意気の無い部下たちに対する苛立ちがあったと告白する。訓政を敷く事は自分に能力が無いと思われているのではと涙して訴える光緒帝に、西太后は「疑っているのは能力ではない、そなたの私に対する心だ」と言い捨てる。そして訓政を申し出た上奏文を光緒帝に渡し、自らで採決するようにと告げる。訓政を退けるか、良しとするかで光緒帝は大いに苦悩する。
一方、会試(科挙の第二段階の試験)に合格した文秀は、科挙についての取材をしていた日本人記者の岡圭之介と出会う。岡が文秀と春児を接待するため連れて行った酒場で、文秀はそこの経営者であるミセス・チャンと運命の出会いを果たす。浄身(宦官になるために去勢すること)をしたもののどうすればいいかわからない春児の将来について、文秀がミセス・チャンに相談すると、春児に師匠を紹介するべく富貴寺という場所へ向かう。そこに住む安徳海という宦官は、かつては宮廷で絶大な権力を振るっていた人物だった事から春児を弟子にするようミセス・チャンは願い出るが、安徳海は拒否するばかり。ミセス・チャンと文秀は諦めかけていたところ、春児の本名・李春雲を耳にした安徳海は手のひらを返したように春児の身請けを引き受け、春児の富貴寺での生活が始まる。

<第3話みどころ>
今回は春児が宦官となるべくしていかに修行させられるかが中心となる。春児が富貴寺で出会う黒牡丹の名は、第1話で練習不足の宮廷京劇団に対して西太后が叱責の言葉を述べる時に出てきている。黒牡丹ほど西太后に愛された役者がなぜ宦官たちの吹き溜まりのような場所に住む羽目になったのか、それを知る事でこれから春児が飛び込む世界がいかに過酷なものであるかがわかるだろう。
また、ミセス・チャンが何故各方面に顔が広くて力を持っているのかもこの回で明らかになる。第2話で「私は清朝の姫君なんだから」とつぶやいたその意味を知る事となる。安徳海は春児に何を見出して修行をさせるのか、その理由は春児が受けたお告げと繋がってくるところも見逃せない。

「蒼穹の昴」第3話「修行」は10日(日)よる11時から放送。予告動画は、番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。

あらすじ|NHKドラマ「蒼穹の昴」

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