サン、友情が愛情に変わる瞬間!「イ・サン」35-36話見どころと予告動画-NHK

2010年10月14日18時08分ドラマ

サン側に寝返ったチェ・ソクチュは、老論派の重臣たちに「生き残るためには、屈辱を味わっても今は世孫派に寝返るべき」と説得にあたった。一方、清国から戻ったチョン・フギョムは、母ファワンからチェ・ソクチュがサン側につき、自分たちだけ“蚊帳の外”状態だということを聞き、事態の深刻さに驚く。

35話では、いよいよ宮廷を掌握しようとするサンの活躍の裏で、密かに進められる貞純王妃の計略が、36話では、満身創痍で帰ってきたソンヨンを看病するサンの姿が見どころとなっている。

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【35話】
チェ・ソクチュの裏切りをにわかには信じられないチョン・フギョムだが、ホン・グギョンから呼び出され、チェ・ソクチュを見習ったほうが身のためだと警告され大いに動揺する。チョン・フギョムが動揺したのはソクチュの裏切りだけではなかった。貞純の兄キム・ギジュと市中で偶然出会い、めった打ちにされたのだ。毎度のことながらこのギジュの暴れっぷりはみごとというほかない。しかし、このギジュは流刑されたはず…フギョムは使臣団として清に行っている間に変わってしまった身辺状況に戸惑っていた。

英祖は認知症の症状が進み、些細なことにもすぐに腹を立てるようになっていた。そして、認知症の症状が出ているときには貞純の悪事についてもすっかり忘れ、彼女に甘えていた。貞純を演じたキム・ヨジンは「チャングムの誓い」で名医を演じただけあって、病人の扱いは手馴れたもの。英祖が「最近物忘れが激しくて」といえば「激務でお疲れですから」と返し、上奏文の紐が解けないことにショックを受けると、優しく「固く結んであって私も大変でした」と言う具合に、英祖の面目を保ってやる。みごとな対応は必見!介護のコツを教えられたようだ。こうして貞純は英祖を操り、兄のギジュを流刑地から呼び寄せる通達を出させていたのだ。
そんなこととは知らない和緩(ファワン)は、すっかり貞純を許したような父英祖の態度に驚きを隠せないでいた。

さて、サンが目指した南人派の起用について少し説明しておこう。党派の表を開いて“(21)英祖”時代の党派を確認されたい。粛宗の代で西人vs南人の熾烈な争いがあり、英祖を擁立した西人派から分派した老論派が勢力を握っていた。一方、南人派は、張禧嬪が亡くなってすっかり影を潜めていた。この南人派はもっとも保守的な派で理論家が多く、サンの政事を行うにも彼らの力が欲しかったのだ。その代表的な人物が、父・思悼世子からの忠臣チェ・ジェゴンだった。詳しくは、(3)英祖が恐れた党派、遺産が憎んだ党派とはで紹介。

話をドラマに戻して…貞純の計略に気づいていないサンは、テスに清に行ってソンヨンを様子を見てきて欲しいと頼んだ。その頃現地では大変な事件がおきていた。さあ、テスはソンヨンに会えるのか?

【36話】
サンの命を受けて喜び勇んで清に馳せ参じたテスだったが、そこにソンヨンはいなかった。政変が起きて芸府司長が代わり、女の身のソンヨンは追い出されてしまったのだ。まあ、今なら大使館や領事館に駆けつければいいだろうが、使臣団もいない状態ではソンヨンにはどうすることも出来なかった。

どうしてもサンのいる漢城に戻りたいソンヨンは、一人歩いて帰る決心をしたのだ。さあ、ここで朝鮮王朝時代の地図を開いてみよう。漢城(現在ののソウル)旅のゴールは京畿道にある。
ソンヨンのいる燕京は今の北京、今度は下のgoogleマップで“+または-”をクリックして北京とソウルの位置を確認しておこう。

大きな地図で見る

使臣団と一緒の往路では船も使ったが、今度のソンヨンの一人旅はただひたすらサンに向かって歩くしかない。陸路だと燕京から朝鮮王朝との国境近くまで900キロ、そこから漢城まで500キロはくだらない。なんとサンからプレゼントされた筆1本を握り締めて全行程1400キロを一人で歩いたのだ。一人砂漠を歩くソンヨンを空撮で捉えた壮大な映像がなんとも美しく悲しい。

やっと漢城にたどり着いたソンヨンは瀕死の状態。さあ、ここからが涙ぐましいまでのサンの看病が始まる。もちろん政務は後回し。ソンヨンを抱きしめる、手を握る、汗を拭く…。32話でもサンはソンヨンの足を手当てしているが、今回の手厚い看護はそれを上回るサンの愛が溢れている。ここはへたな見どころ紹介はやめておこう。ご自身でサンの看護姿にときめいていただこう。

ところで、日本のドラマではあまりお目にかかれない病人メイクについて…。日本で病人メイクといえば、“透き通った白い肌、目の周りの隈、げっそりこけた頬”が一般的だが、韓国では“唇の荒れ”がポイントとなる。日本と比べて乾燥した気候の韓国では、冬場の唇の荒れは深刻。現代劇でもこれは共通で、病院では必ず加湿器が大量の湯気を出しているはず。

ドラマに戻って…やっと意識が戻ったソンヨンを見て、サンは改めて自分の心の中にあるソンヨンへの想いが友情だけではなかったことに気づいた。恵嬪の作戦は裏目に出てしまった。
宮中に戻ったサンは、母恵嬪に自分のソンヨンへの気持ちが“愛”だと告白し、その想いを胸にしまう代わりにソンヨンを自由にさせて欲しいと頼み込む。
この二人の会話を偶然立ち聞きしてしまった妻ヒョイの切ない表情も見逃せない。

さて、サンにはもうひとつ気がかりなことがあった。このところの英祖の振る舞いが不安を感じていた。そんなサンは英祖の元を訪れるが、そこでとんでもない人物に出迎えられる。さて、その人物とは…。今回も見逃せない見どころ満載の35、36話は、明日15日(金)よる10時からのNHKBShiの放送でお楽しみいただきたい。

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