ホドン、生き残りをかける非常の剣！「幻の王女」第5・6話のあらすじと見どころ

2010年11月15日23時36分ドラマ

嫁いで7年間、一度も大武神王と契りを結んでいないメソルスは、今宵こそは思いをかなえようと万全の準備で王を待つ。今回は、王がメソルスを拒絶する理由がはっきりと明かされる。

■第5回のあらすじとみどころ
大武神王にプライドを傷つけられた王妃メソルスは、やりきれない思いを義理の息子ホドンに向けた。王は、メソルスに子供ができて、彼女が自分の子を世継ぎにするために、ホドンの命を狙うことを懸念したのだ。散々悪態をついた王の最後の言葉がメソルスから正気を奪い去ってしまった。彼女がホドンの元へ行き、眠るホドンの首に手にかけた。

侍女の制止でホドンは助かったが、目覚めたホドンは、自分の死を望む継母の本心を知り嘆き悲しむ。メソルスの鬼気迫る表情、継母に怯え亡き母を恋しがるわずか7歳の幼いホドンの悲痛な叫びをお見逃しなく。

当時、古朝鮮の地は漢王朝に支配されており、太守ユ・ホンは、楽浪の地で悪政の限りを尽くしていた。ワン・ゲンとチェ・リはかねてからユ・ホンを倒すべく準備をしてきた同志。さらにワン・ゲンはジャシルの兄で、チェ・リにとっては義兄に当たる。ところが、ワン・ゲンは王座への野心を持っていたためしきりにチェ・リを牽制していた。
いよいよ出陣しようとしたそのとき、一人の武将がワン・ゲンとチェ・リを非難した。これに対して二人は正反対の対応をする。この対応によって2人の性格や人間性をうまく紹介することに成功している。この二人の性格が、今後のドラマを大きく左右するのでお見逃しなく。さて、今回の挙兵はユ・ホンを欺くために妻たちにも秘密裏にことが進められた。直前になってやっと挙兵のことを知ったモ・ハソとジャシルは大急ぎで都を立つ準備にかかっていた。
そんな時、天文官のチャムクがジャシルを訪ね、出産後に交わした密約を果たしてくれと迫る。悪党二人のいやらしさ、傲慢さが見られるシーンだ。

mohaso モ・ハソ一方、チャミョンを失い傷心のモ・ハソは、天文官チャムクがジャシルを訪ねてきたことを不審に思い、ついにジャシルのせいで娘が死に追いやられた確証をつかむ。証拠の品も見つかっても開き直るジャシルに、とうとうモ・ハソの堪忍袋の緒が切れてしまった。この後、心優しいハソからは想像もつかない行動に出る。第5話ラストの瞬間をお見逃しなく。

■第6回のあらすじとみどころ
モ・ハソはチャミョンを死に至らしめたジャシルを許すことができないで、彼女の娘ラヒを池に投げ込んだ。水底に沈む娘を見ても動じないジャシル。こうなると心優しいモ・ハソの負けだ。夫チェ・リからの手紙に記された「ラヒを頼む」の一言を思い出し、思わず池の中に飛び込んでラヒを助けた。結局、モ・ハソはラヒを抱き、ジャシルと一緒に騒乱を避けて都を脱出する。

そのころ、川に流された赤ん坊のチャミョンとイルプムは、山東半島に流れ着き、技芸団の団長チャ・チャスン、ミチュ夫婦に助けられる。赤ん坊を必死に守ろうとするけなげなイルプムの姿が胸を打つ。チャ夫妻は、顔のかわいいいイルプムは舞台で映えるだろうと連れ帰るが、瀕死の赤ん坊は手に負えないと置いて帰ってしまう。ところが、歩くこともままならないほど衰弱しきっているイルプムが、砂浜を這って赤ん坊の元へと戻ってしまった。これに感動した夫妻は結局赤ん坊も一緒に面倒を見ることにする。
ところで、かんざしで刺されたチャミョンの怪我の手当てで、泥を塗りたくる“泥治療”が施される。第2話でラヒの毒矢に倒れたチャミョンを手当てしたあの治療法だ。訳のわからない赤ん坊にとっては、なんとも迷惑な演出だったろう。

さて、チェ・リとワン・ゲンは、瞬く間に南門を落とすことに成功する。この知らせは、大武神王の元にも届き、二人の将軍に脅威を感じる大武神王は、二人の仲たがいを画策する。

mesorus ソン・メソルス一方、高句麗では、メソルスとホドンの溝はさらに深まり、身の危険を感じたホドンは風邪を引いたと言って部屋に閉じこもり、誰にも会おうとしなかった。しかし、心配して様子を見に来てくれた師ウルドゥジにしがみついてすべての事情を話すのだった。継母から殺されかけたと告白したホドンに対して師は何と答えたのか？それは7歳の少年にはあまりにも酷な一言だった。

一方メソルスも動き出した。まずは、右大臣ウナルを味方につけようとした。彼は百戦錬磨の名将ながら、大武神王の妹ヨランの良き夫で、自分は中立でいると、メソルスの申し出を断る。

自分の身を守るのは己の剣しかないと、わずか7歳にして悟ったホドンは、ウナルから武芸を習うことにした。厳しい練習にも泣きながら耐え、身内も斬る“非情の剣”を学ぶホドンだった。

次回、第7話では子役たちがそれぞれワンステップ大きくなる。大人の俳優たちに会えるのはもう少し先。

■ちょっと気になるシーン：泥治療
さて、第2話では成人したチャミョンが、第6話では赤ん坊のチャミョンが受けた泥治療について調べてみた。泥治療と聞いて思い出すのは、あの元横綱・朝青龍。一連の引退騒動の時に確かモンゴルで有名な湯治場「ポジルト温泉」で泥治療を受けていた。泥治療は“美肌”効果があり、日本でも大分県の明礬温泉などで泥湯につかりながら体に泥を塗たくる、ドラマと同じ治療法がある。
ついでに、古朝鮮の地（北朝鮮）にもこうした治療法が残っていないか調べてみた。

北朝鮮では、硫黄成分が豊かな泥パール｢硫黄かん湯｣を国宝級の価値を持った貴重な資源として研究を行っているらしい。故金日成主席が戦後、治療用硫黄かん湯を探し出して人民の健康増進のために、いろいろな地域で探索をはじめたのが始まり。その結果、多様な淡水湖かん湯と海かん湯、一番有名な江原道にある侍中湖かん湯を探し出したという。
平壌硫黄かん湯研究センターによって、このかん湯が癌を含めた様々な疾病に対する治療効果が高いことが分かった。金剛山観光の際、この泥治療を体験することができる。傷の治癒、解毒の効果があるのかどうかまでは探せなかったが、治療法としては確かにある。

予告動画と、人物相関図は「幻の王女チャミョンゴ」オフィシャルサイトで視聴、チェックできる。
・2012年2月現在、BSフジで放送中。

「幻の王女チャミョンゴ」オフィシャルサイト[予告動画]
BSフジ番組サイト　（2011年4月17日より放送）
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