【20世紀ロックの歴史を追え!その⑥】『イーグルス』70年代を代表するロック・ウェストコースト

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1976年にリリースされた『Hotel California (ホテル・カリフォルニア)』等のメガヒットで知られるイーグルス(Eagles)のなんと28年ぶりの新曲PVが無料配信だ。
イーグルス(Eagles)のデビューは1971年。アメリカのウェストコースト(西海岸)から出発した彼らは偉大なる歴史を刻んできた。最初のアルバムのタイトル曲『Take It Easy』はいきなりスマッシュ・ヒット。そのヒットは彼等をウェストコーストサウンドを代表するバンドへと押し上げた。
そんなデビュー直後の頃こそ、イーグルスのサウンドはカントリー・ロックのテイストが強かったものの、彼等のソングライティングの才能は自分たちのサウンドをカントリーの枠内にとどめることをしなかった。
そういった意味で言えば、イーグルス最初のターニングポイントは『Desperado 邦題は「ならず者」』リリースの時と言えるかもしれない。まだ1stアルバムから大きくサウンドが変移することこそなかったが、メロディー・アレンジともに格段の洗練を見せ、その後『Desperado』は数多くのミュージシャンからカバーされるなどして、愛されるバラードというよりもはやスタンダードナンバーと化した。指摘するまでもないことだが、スタンダードナンバーと言える曲を何曲も持っているバンドなんてそう多いわけじゃない。
そして次のターニングポイントはなんといっても『Hotel California (ホテル・カリフォルニア)』のリリース時だ。ドン・フェルダーとジョー・ウォルシュによる何本ものギターを重ねた華麗なアルペジオワークに乗るグレン・フライの歌声、その哀切なるメロディー…まさにイーグルス・サウンドが音楽的完成に達し、唯一無二の存在となった瞬間だった。この曲はビルボード・アルバム・チャートで8週連続全米第1位を獲得。全世界で2000万枚ものセールスを記録した。

その後、81年にバンドは活動休止するが長い冬眠を経て94年に休止前の最終メンバー編成で活動再開。2007年10月31日には新作アルバム『Long Road Out of Eden』をリリース。新曲のみのアルバムとしてはなんと28年ぶりのリリースとなった。
Yahoo!動画はこのリリースを記念して同アルバムからシングル 「ハウ・ロング」、そしてPV「享楽の日々」を無料配信している。
奇跡のこの復活に感涙したロックファンも多かろう。これよりの活動も心より期待したい。
  • 2008年02月06日 ~

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