[チャングムの魅力]見習い時代の見どころ

特集 韓ドラここが知りたい チャングムの魅力
前回はチャングムの誕生~少女時代までの見どころを紹介したが、今回は、幼いチャングムが女官見習いで宮廷に入り、彼女のずば抜けた能力が披露されたり、いじめに遭ったりと見どころ満載の見習い時代を紹介しよう。

【見習い時代】(第4話~第5話あたりのネタバレあり)

自分の失言がきっかけで両親を失ったチャングムは、料理人のドッグ夫妻の家に居候することになる。韓ドラには“笑い”を担当する役回りの人物が必ず登場する。観るのが辛くなるほどの不幸続きのドラマで、その辛さを一時預かるのが彼らの役目だ。彼らは、大体が“けちん坊の女と、頼りない男”という夫婦またはカップルとして描かれることが多い。今回のドッグ夫妻も同様だが、数ある“笑い”担当者の中でもドッグ夫妻は最高だ。二人の掛け合いには笑いのツボがいっぱい!

チャングムは幼い心に、宮廷で料理を作る水剌間(スラッカン)のトップ=最高尚宮になることを誓う。これは女官だったチャングムの母ミョンイの願い。ミョンイは同僚が当時の皇太后=大妃(王の母)の食事に毒を盛るところを目撃し、謀殺されかけた。この同僚こそは、代々歴代の最高尚宮を務め水剌間を思いのままに牛耳るチェ一族の娘だった。水剌間には最高尚宮だけが書き込める秘密のノートがある。ミョンイはチャングムに最高尚宮になって、このノートにチェ一族の陰謀を書き記すことを願って息を引き取ったのだ。しかし、最高尚宮になるには、料理の技術だけでなく、宮廷全般における知識と教養が必要だ。しかも行く手には凶悪なチェ一族が立ちはだかる!これを10歳にも満たない娘に託す母も母なら、それをやってのけようと決心する娘も娘だ。しかし、当の本人が決心したのだから仕方がない!視聴者はおとなしくチャングムの応援をするしかない。

さて、女官になることを決意したチャングムだが、そのためにはまず宮廷に入り込まなくてはならない。これを叶えてくれたのは、当時の王・燕山君の異母弟、後の中宗王だ。(「女人天下」の時代の王)
燕山君の暴政に耐え兼ねた官僚たちが、中宗宛にクーデター決行の手紙を渡すのだが、燕山君の厳重な警戒をかいくぐって中宗に手紙を渡すには、幼いチャングムが適任と、この大役を任せたのだった。(歴代王については、表朝鮮王朝系図 を参照)

クーデターに成功し、めでたく中宗が王位に就くと、手紙の一件でチャングムの賢さに感心した王が彼女の望みを叶えてあげる。望みどおりに女官見習いとして入宮したチャングムだが、身分の低いチャングムは仲間たちから何かにつけていじめられる。教育係の尚宮たちからも疎まれ、散々な目に遭う。このあたり、涙なくしては見られない名シーンが山盛り!こんな中でも仲良くしてくれたのが、生涯の友・ヨンセンと、エリートのグミョンだ。グミョンは、チェ一族の未来を担う希望の星で、後にチャングムの生涯のライバルとなる。

見習いはそれぞれ尚宮と呼ばれる女官の下で教育されるのだが、チャングムはハン尚宮の元で学ぶ。ハン尚宮は亡き母の親友で、彼女は助けられなかった友・ミョンイにどこか似ているチャングムを見込んで、ことさら厳しく教育した。チャングムはここで水、野草(薬草)など料理の基礎となる素材を見極める知識と、料理をイメージする探究心を徹底的に鍛えられる。
グミョンは一族のチェ尚宮の元で学ぶが、なんとこのチェ尚宮は、チャングムの母ミョンイが見た“毒を盛った”張本人で、ハン尚宮のライバルでもあった。彼女はグミョンに料理の技術を徹底的に教え込んだ。二人の尚宮の教育法は、後にチャングムとグミョンの料理に対する姿勢を決定付けることになるのだ。
もう一人、やさしく甘えん坊の親友ヨンセンの教育係となったのは、チョン尚宮。出世をあきらめたどこか飄々としたチョン尚宮にヨンセンはすっかりなつき、実の祖母のように慕っていた。しかし、この世捨て人のチョン尚宮が最高尚宮になるとは・・・。

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kandoratop【作品詳細】【「チャングムの誓い]を2倍楽しむ】
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キャスト:イ・ヨンエ、チ・ジニ、ホン・リナ、イム・ホ、ヤン・ミギョン、ヨ・ウンゲ、パク・ウネ、ハン・ジミン、キョン・ミリ
監督/演出: イ・ビョンフン、脚本: キム・ヨンヒョン