韓国ドラマといえば、ロマンスや歴史ドラマが人気だが、2007年頃からは専門職を扱うドラマが増えた。特に医療業界を描いたメディカルドラマが注目を浴び、「ニューハート」以外にも、日本の山崎豊子の同名小説をリメイクした「白い巨塔」(MBC、主演:キム・ミョンミン)、「外科医ポン・ダルヒ」(SBS、主演:イ・ヨウォン)が放送されともにヒットしている。
■ドラマの見どころ
ドラマは、そのリアルな手術風景や生々しい傷の描写も話題になったが、そういったシーンを苦手とする方もご安心あれ。6話を過ぎたあたりでは、チェ教授の見事な外科医療術の虜になるはず。日本の人気ドラマシリーズ「医龍」に勝るとも劣らないリアリティーさだ。医療ドラマ好きなら日本ドラマファンの方にもきっと満足できる作品に仕上がっている。
メディカルドラマとしても素晴らしいが、主人公の4人を中心に描かれる人間模様や、毎回登場する患者たちのサイドストーリーも胸を打つ素晴らしい内容で、ヒューマンドラマとしても見ごたえたっぷり。
さらに主人公たちの繰り広げる大人の夫婦愛と、さわやかな若者のラブラインには、ロマンス好きの視聴者も大満足できるはず。
■韓国での評判・情報など
韓国では冒頭話からいきなり1位になった超ヒット作。韓国で放送当時、初回から人気を博し、同時間帯の「コーヒープリンス1号店」をも凌ぐ34.33%の高視聴率をたたき出し、その後も同時間帯のドラマ中でダントツの人気を博し、視聴者からの熱心な要望でドラマ放送回数を延長した。
■あらすじ
「ニューハート」は、大学病院の胸部外科を舞台に繰り広げられる、医師たちの奮闘や人間関係や恋愛模様を巧みに描いている。
三流大学出身の落ちこぼれ新人医師のウンソンと、成績優秀の新人女医へソクは、チェ・ガングク教授率いる胸部外科の同じチームで一人前の医師を目指す。全く違うタイプの二人が天才外科医のチェ教授の下で人として成長し、様々な事情を抱える患者に真摯に向き合い、医療に真剣に取り組みながら成長していく様を描いていく。
■キャストと俳優の魅力
イ・ウンソン(チソン)
チソンが演じる地方の三流大学出身のイ・ウンソン。医者になりたい一念で、ソウルの名門大学病院の胸部外科に志願する。名門病院では何かと三流大学出身のウンソンは落ちこぼれ扱いされるが、努力を惜しまず、持ち前の器用さと情の深さでしだいに認められていく。
演じたチソンは、1999年「カイスト」でデビューし、「オールイン」の御曹司役で日本でもブレイク。2003年の「王の女」で歴史ドラマは初出演を果たし、演技の幅を広げた。さらに、2009年の「太陽を飲み込め」キム・ジョンウ役で、優しい外見からは想像できない肉体も披露し、男らしいワイルドな役柄でファン層をぐんと広げた。2010年には「鉄の王 キム・スロ」で主演。
ナム・ヘソク(キム・ミンジョン)
大学を首席で卒業した新人女医。全てにおいて優秀な彼女が人気のない胸部外科を志願し病院内で話題に上る。クァンヒ大学病院院長の隠し子という複雑な事情抱えている。
演じたキム・ミンジョンは、「ファッション70’S」で最高のデザイナーを夢見るコ・ジュニを熱演した美人女優。
チェ・ガングク教授(チョ・ジェヒョン)
ウンソンとヘソクを厳しく指導する上司。自分の医術には絶対なる自信を持つも、胸部外科の志願者も質も低下していることにストレスを感じている。日々研究と手術に明け暮れ妻とは疎遠になっているが、本人は離婚せずにいられる現状に満足している。
演じたチョ・ジェヒョンは、「雪だるま」「ピアノ」などに出演した実力派中堅俳優。
イ・ドングォン(イ・ジフン)
ヘソクの幼馴染で人気俳優。ヘソクが初恋の相手で、撮影中に倒れてヘソクのいる病院に運び込まれ再会を果たす。それ以降、ヘソクに付きまとう。
演じたイ・ジフンは、17歳で美少年高校生歌手として華々しくデビューし、その後端正なルックスを活かして、モデルや俳優として今最も期待される若手の一人。ドラマの中では、ほぼ実像に近い人気スターに扮する。
※ 「ニューハート」をShowTimeで視聴する(第1話無料)