日野自動車、「ダカールラリー2011」トラック部門クラス優勝、20回連続完走記録を達成、動画で紹介
日野自動車は、1月1日から1月16日にアルゼンチン―チリ間で開催された「ダカールラリー2011」のトラック部門で、「市販車クラス」と「排気量10リッター未満クラス」で優勝し、初参戦以来の20回連続完走を達成した。
同社は、1991年に日本のトラックメーカーとして同ラリーに初参戦し、1994年、1995年にトラック部門総合2位を獲得。1997年には、3台出場し、史上初の同部門総合1、2、3位を独占した。
その後も、総合2位を3回、1996年に創設された排気量10リッター未満クラスで12回中11回の優勝を果たすなど、トラック部門の雄として活躍を続けている。
今大会、同社は、前回に引き続き、史上最多の28回連続出場記録を持つ菅原義正と菅原照仁の親子ドライバーが率いるチームスガワラとともに、「日野チームスガワラ」として参戦。
同社と同社販売会社から選抜された5人のメカニックを派遣し、グループ一丸となって挑戦した。
その結果、レース専用に開発された車両や、排気量が倍近くもあるモンスター・トラックが多数ひしめく全68台のトラック部門参加車のうち、菅原照仁が市販車クラスと排気量10リッター未満クラスで優勝し、総合では9位を獲得。菅原義正は、市販車クラス3位、排気量10リッター未満クラス2位、総合13位を獲得した。
日野自動車代表取締役会長の近藤詔治は、「今大会の結果は予想よりも良い成績で喜んでいます。また、成績もさることながら南米の現場の雰囲気に触れてラリーの盛り上がりを体感し、改めて活動の意義を再確認しました。今大会は、日野にとって20年の節目ですが、継続の力というものがあると思います。菅原さんたちの熱い想いもあって我々が続けてこられたことを良かったと思っています」と語った。
また、チーム代表兼1号車ドライバーの菅原義正は、「照仁が頑張って1位を獲ってくれ、自分も完走できました。この成績にはびっくりすると同時に満足です。みなさんのご支援・応援に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。それにしてもゴールで雨が降るとは思っていませんでした。南米らしいハプニングですね」と、ベテランながらも同ラリーでの好成績と予想外のハプニングに驚く。
2号車ドライバーの菅原照仁は、「かなり厳しい状況の中で結果を残せたのは、応援してくださるみなさんのお陰だと思っています。ポディアムでは大雨が降りましたが、20回連続完走ということに満足することなく(この雨のように)すべてを洗い流し、また新たな取り組みに挑戦してゆきたいと思います」と、早くも次を見据えていた。
「日野ダカール」サイトでは、歓喜のゴールシーンの映像などが見られる。
日野自動車「日野ダカール」サイト