Netflix映画『武道実務官』韓国電子監視制度の下、平凡な青年が市民の英雄に成長する物語|13日配信

09月11日21時00分 
(2024年09月11日21時07分 更新)
映画
Soyun Jeon/Seowoo Jung/Netflix © 2024 Netflix, Inc.

13日にNetflixで公開されるキム・ジュファン監督の『武道実務官』は、一般にはあまり知られていない武道実務官の活躍を描いたアクション映画だ。10日に開催されたキム・ウビン、キム・ソンギュン、キム・ジュファン監督が登壇した「制作発表会」動画はYouTubeにて公開中だ。



韓国で2008年に導入された電子監視制度は、性犯罪やストーカー行為を犯した犯罪者に電子足輪を装着し、位置や動きをリアルタイムで把握することで再犯を防ぐ仕組みだ。この制度のもと、法務省の保護観察官は24時間体制で犯罪者を監視している。そして、その業務をサポートする役割を担っているのが、映画のタイトルにもなっている「武道実務官」だ。彼らは、単に犯罪者の移動を追跡するだけでなく、現場パトロールにも参加している。

13日から配信される『武道実務官』は、普段はあまり知られていない武道実務官の活動に焦点を当てたアクション映画だ。

武道Soyun Jeon/Seowoo Jung/Netflix © 2024 Netflix, Inc.

主人公のジョンド(キム・ウビン)は、テコンドー、剣道、柔道を合わせて9段の腕前を持つ青年で、普段は父親のチキン店で配達の仕事をしながら、空いた時間に友達とオンラインゲームを楽しむという日常を送っている。彼の信条は「面白くないことはやらない」というシンプルなものだ。

武道Soyun Jeon/Seowoo Jung/Netflix © 2024 Netflix, Inc.

ある日、チキンを配達中に裏通りで犯罪者に襲われていた武道実務官を助けたジョンドは、その功績で政府から表彰を受け、保護観察官のソンミン(キム・ソンギュン)の勧めで武道実務官として働くことになる。ジョンドはソンミンとチームを組み、犯罪者の再犯を防ぐために活動を開始する。

武道Soyun Jeon/Seowoo Jung/Netflix © 2024 Netflix, Inc.

映画は、ジョンドが犯罪者を鮮やかな武術で制圧する場面を通じて展開され、通常のアクション映画の要素を備えているが、刑事ではなく武道実務官を主役に据えている点で独自の雰囲気を醸し出している。物語は、犯罪者の電子足輪に異常信号が検知される場面から始まり、ジョンドが対峙する相手が次第に凶暴化していくことで、緊張感とアクションの激しさが増していく。

武道Soyun Jeon/Seowoo Jung/Netflix © 2024 Netflix, Inc.

キム・ウビンは体重を8kg増やし、役柄に合うように武術を磨いたことで、力強いアクションシーンを披露している。初めて髪を金髪にして、明るく前向きなジョンドの性格はキム・ウビン自身と相性が良く、その演技は非常に自然だ。中年の保護観察官ソンミン役を演じたキム・ソンギュンも、上司としての威厳を持ちながらも親しみやすさを併せ持つキャラクターを見事に表現している。彼は実際に保護観察所を訪問し、現場の雰囲気を感じ取りながら役作りを進めた。

武道Soyun Jeon/Seowoo Jung/Netflix © 2024 Netflix, Inc.

『武道実務官』はシンプルなストーリーながらも、社会に対して鋭い問いを投げかける作品だ。劇中で描かれる犯罪者が電子足輪を破壊して無実の市民に再び犯罪を犯すシーンは、司法制度が犯罪者に対して過度に寛容であるかどうかを考えさせられる。また、ジョンドが友人たちと協力して凶悪犯の再犯を阻止するシーンでは、公権力が市民を十分に守っているのかという疑問も生じる。

武道Soyun Jeon/Seowoo Jung/Netflix © 2024 Netflix, Inc.

武道Netflix映画『武道事務官』9月13日独占配信本作は、Netflixシリーズ「ブラッドハウンド」(2023年)で知られるキム・ジュファン監督の最新作であり、彼の過去作『ミッドナイト・ランナー』(2017年)や「ブラッドハウンド」と同様に、バディアクションの要素が強い。監督は『武道実務官』について、「平凡な青年が自分が世のために何かできると気づき、次第に小市民の英雄として成長していく物語」だと紹介している。

YouTube『무도실무관』제작보고회(制作発表会)動画一覧

YouTube『武道実務官』予告編 - Netflix

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