10日放送、NHK×ニコニコ動画「クローズアップ現代」ネット拡大スペシャル

2011年03月08日19時24分社会

ニコニコ動画は、3月10日午後7時30分からNHK総合で放送予定の「クローズアップ現代 急成長するインターネット放送(仮)」で自社の動画サービスが大きく取り扱われるのに合わせ、生番組「NHK×ニコニコ動画 クローズアップ現代 ~ネット拡大スペシャル~」を配信する。

10日放送の「クローズアップ現代」では、このところ大きなニュースで触れられる機会が多くなり、新たなメディアとして一般層への認知が高まってきた動画配信サービスの最新事情を紹介する。その筆頭格というべきニコニコ動画では、このNHKの看板番組と連動し、番組視聴そのものをネットコンテンツの題材として配信しようというわけだ。

ニコニコ動画では、まずNHKの放送が始まる前の19時から「NHK×ニコニコ動画 『クローズアップ現代』放送直前生放送」と題し、NHKや民放など多数のラジオ・テレビ番組制作に携わっている放送作家・ディレクターの大嶋智博氏を迎えて、「クローズアップ現代」とは何なのかという基本的なところから、番組の狙い、裏話などを、ユーザーのコメントに反応しながら進めていく。放送前のNHKのスタジオとも結んで直前情報も伝える。進行は、ニワンゴの杉本誠司代表取締役が担当する。

19時30分からのNHKの番組放送中は、ユーザーによる「クローズアップ現代」のコメント実況を中心に進め、番組出演中の出演者からのコメントも随時表示していく。

さらにNHKの放送終了後は、「激論!NHKクローズアップ現代に見る『ネットとテレビの未来』」と題し、「クローズアップ現代」の番組プロデューサーである細田美和子氏とディレクターの篠田洋祐氏、そして番組にゲスト出演したあとのメディア・ジャーナリストの津田大介氏が原宿のニコニコ生放送専用スタジオに駆けつけてもらい、討論する。

昨年秋の尖閣諸島での漁船衝突ビデオ流出問題や、小沢一郎・民主党元代表がマスコミの記者会見を避ける一方でニコニコ生放送で積極発言を行うなど、ネット発信メディアの存在感が一段と増してきている中、NHKはこうした状況をどう伝えるのか。そして視聴者・ユーザーはそれにどう反応するのか。NHK・ニコ動双方の取り組みに期待したい。

NHK×ニコニコ動画 クローズアップ現代 ~ネット拡大スペシャル~
◎番組のtwitterハッシュタグ:#nicogen