平均視聴率21.3%!ドラマ「仁‐JIN- 完結篇」波乱の最終回あらすじ-TBS

2011年06月30日12時00分ドラマ

26日に放送されたTBS系ドラマ「仁‐JIN- 完結篇」は最終回を迎え、最高瞬間視聴率で31.7%という記録を叩き出した。平均視聴率は21.3%と、前作の19%を大きく上回る結果となった。今後はナビコンの記事でご紹介したTBSオンデマンドに場を移してその壮大な世界観を楽しむ事が出来る。



第11話(最終回)あらすじ
仁(大沢たかお)の頭痛はいよいよ増して、それ以外の症状も見られるようになって寝込んでしまっていた。野風(中谷美紀)は咲(綾瀬はるか)に気持ちを伝えたか尋ねるが、咲は仁から医療儀中津を伝えてもらうだけで十分として、未だに仁への思いを伝えることをためらっていた。
いよいよ明治新政府の世となったが、上野の寛永寺を拠点に幕府方の武士たちが続々と集結し彰義隊を結成していた。これを問題視した新政府軍の西郷隆盛(藤本隆宏)は、勝海舟(小日向文世)に対して彰義隊の存在が新政府へ謀反の動きの現れであると追求するものの、勝はそれを庇って江戸の治安を任せてあるだけだと弁護する。そんな折、松本良順が仁を訪れ、自分が会津に行き不在の間に西洋医学所への指図をするように依頼する。世間では彰義隊の起こす騒ぎが人々の噂に上り、仁の耳にもそれが伝わってくるようになっていた。
仁の症状は手足など末端の震えなどに現れ、ある日仁は食事中に咲の作った揚げ出し豆腐を取り落としてしまう。しまいには咲が野風に見えてしまうなど幻覚症状まで出てしまい、咲が仁の手術をここで出来ないかと提案するものの、バイポーラという道具が必要なためにこの時代での摘出手術は無理だと仁は説明する。無理に笑う仁にいらだちをぶつける咲だったが、江戸の人たちは笑うのが上手だと言い、出来る事をやって笑っていたいと伝える仁のために、自室に戻って一人笑う練習をしてみるのだった。
ある日仁は仁友堂の一同を集め、これから脳の構造や働き、腫瘍についてなどの集中講義を行うとして、自分が死んだ後は腑分けして実物を見るようにと伝えた。それぞれが悲嘆し難色を示す中で咲のみが一人、笑顔で「はい」と答えるのだった。

その頃、恭太郎(小出恵介)は彰義隊に合流するように命じられ、具足を取ってくるとして一旦家に戻った。一方、仁友堂には勝が訪れ仁と咲に恭太郎についての不審を伝えていた。フランスへの官費留学の話を一向に受けようとしていない恭太郎が、未だに龍馬の死に責任を感じて何かを引きずっている事を皆で案じていた。
自宅で母の栄と食事を囲む恭太郎は、栄に向かって咲をそろそろ家に入れるようにと切り出した。頑固な栄は「私は戻ってくるなと一言も言っておりません。むこうが勝手に戻って来ぬだけ」と答えるが、軟化した栄の態度を見届けて恭太郎は安心したかのようだった。その夜恭太郎は仏壇に手紙を置き、栄の眠っている間に家を出るのだった。
翌朝、恭太郎を案じた仁と咲と佐分利(桐谷健太)が橘家を訪ねると、門には放心した栄が立っており、恭太郎は遺書を残して上野へ向かったと告げた。遺書には龍馬をしに追いやった事を悔やみ、自分だけ生きることが出来ないといった内容がしたためてあった。咲は兄を止めるべく上野へ向かう事を決め、止める栄に対して兄と一緒に戻ったら敷居を跨がせるように願って寛永寺へ急いだ。

ついに彰義隊と官軍との戦、後に言う上野戦争が始まり、仁たちは治療所を設置して野戦の負傷者の治療に当たった。上野に向かった咲と佐分利はとうとう恭太郎を見つけ、戻るように説得する。その最中、咲の左腕に流れ弾が当たってしまう。佐分利が応急処置をする中、息も絶え絶えに咲は恭太郎へ家に戻るように懇願する。生きている事にためらいを見せる恭太郎に佐分利が「死ぬんやったら南方先生に断ってからだろう!」と一喝し、そこで目が覚めたかのように恭太郎は咲を抱えて野戦の治療所へ走った。
治療所では体が思うように動かない仁に、多紀(相島一之)が医学館の連中を引き連れ、治療所へ助力を申し出ていた。幕府軍を助ける行為について勝が文句を言うものの、それを収めるのが勝の仕事と多紀が返し、医師同士の心意気に打たれた勝は笑顔でその場は全て仁に委ねることにした。そこへ恭太郎に担がれた咲がやってきて、仁は驚きすぐさま治療をしようとするものの、手が震えてメスを持つ事が出来なかった。すると頭の中から「口八丁、手八丁ぜよ。手が動かんかったら、口を動かせばいい」という龍馬(内野聖陽)の声が響いてきた。佐分利に指示をして咲を託し、仁は医学館の医師たちに治療の指示を出していた。それを見た咲は、恭太郎に夢を見ているようにございます。蘭方の医師と本道の医師が、ともに手を取り合い治療を行うなど。こんな日が来るなど」と満足そうに呟いた。
治療がひと段落ついた仁は、恭太郎が彰義隊の戦に参加しないように留める。必死の思いが通じたのか、彰義隊へ合流する事を恭太郎は辞め、生きる道を選ぶ。そしてその判断を勝も大いに喜ぶのだった。
上野の戦は一日で幕を閉じた。仁は咲の容態を見ようとするが、咲は大丈夫だと答えて傷を隠す。その傷口は緑色の膿で覆われていたが、咲は誰にも告げることはなかった。

早々に治療所の手伝いを始める咲に休養するように咎める仁だったが、激しい頭痛で自らがその場にいられなくなってしまう。後を追った佐分利はその状態を脳腫瘍による噴出性嘔吐と仁に問いかけ、苦しい中にも仁は笑顔で佐分利の見立てが正解だと告げる。苦しむ仁の前にただ無力さを感じる佐分利は、自分はヤブ医者だと嘆く。そんな佐分利に、自分がヤブ医者と気付いたのはたった6年前だったと仁は述べ、佐分利は将来いい医者になると励ますのだった。
ところがその頃、咲が倒れたことで緑膿菌に感染している事が発覚した。ペニシリンでは治療出来ないこの症状は、悪くすると死に至る病となってしまう。咲の看病をする仁だったが、目覚めた咲は仁が仁友堂におらず、未来に戻ってしまったと思ったという夢を見たと告げた。自分が未来に戻って良かったのかと仁が訪ねると、咲は未来に戻れば先生のがんは治せるのではと答えた。その気持ちに打たれた仁は、上体を起こした咲をしっかりと抱きしめた。彰義隊を思い出してかけがえのないものが無くなるなら一瞬で自らも無くなった方が良いのではと思ったと言う仁に、咲は「医者がそのようなこと言って、どうするのですか」と答えてその手を仁の背中に回した。
その時、仁は現代から江戸にタイムスリップする直前に拾った薬の小瓶が、緑膿菌治療に使用するホスミシンだったのではと思い当たり、自分が江戸に来たばかりの頃に出歩いた思いつく場所方々を探すことにした。仁はすぐさま仁友堂の一同や恭太郎に協力を頼むのだった。

その2へ続く


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