JAXA、スペースシャトル30年の歴史などをダイジェストビデオで紹介

((C)JAXA/NASA)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第138号」を公開、30年に渡り有人宇宙開発を支えてきたスペースシャトルの歴史をダイジェストで振り返るとともに、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中の古川聡宇宙飛行士の最新情報も伝える。
スペースシャトル「アトランティス号」(STS-135ミッション)は、米国東部夏時間7月8日午前11時29分(日本時間7月9日午前0時29分)に、NASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられた。本ミッションで最後となるアトランティス号の打上げは、今回で33回目、スペースシャトルの打上げとしては135回目となった。
スペースシャトルは、NASAが開発した世界初の再使用型宇宙機。最大7人のクルーとペイロードを搭載したスペースシャトルは、ロケットのように打ち上げられ、飛行機のように着陸することができる。1981年4月12日、「コロンビア号」(STS-1)がスペースシャトルとして初めて飛行に成功した。
しかし、1986年1月に起きた「チャレンジャー号」の爆発事故により、3年近くに渡って計画は中断。その後、シャトルの改良や組織の改革が行われ、1988年9月「ディスカバリー号」の飛行によって計画が再開する。
1990年4月には、ハッブル宇宙望遠鏡を軌道上に放出。1992年9月には、毛利衛宇宙飛行士が日本人として初めて「エンデバー号」で宇宙に行った。その後も、向井千秋宇宙飛行士、若田光一宇宙飛行士、土井隆雄宇宙飛行士らが宇宙へと旅立った。
ところが、2003年2月、「コロンビア号」が大気圏突入時に空中分解するという事故が発生、2年半に渡って計画が中断する。
そして、2005年7月、ディスカバリー号の飛行によって計画が再開。その後は、ISS建設に貢献し続ける。また、野口聡一宇宙飛行士、山崎直子宇宙飛行士がスペースシャトルに搭乗する。
古川宇宙飛行士は、「植物の重力依存的成長制御を担うオーキシン排出キャリア動態の解析(CsPINs)」の第2シリーズの2回目実験を開始し、乾燥したキュウリの種が入った容器に水を注入し、それを計測ユニット(Measurement Unit: MEU)に入れる作業を行った。
ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第138号」