「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(28話版)第19-21話:ユリ、北方に発つチョン・イルと涙の別れ

2023年11月02日08時15分ドラマ
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テレビ東京・韓流プレミアムで地上波放送の「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全28話)はチョン・イル×ユリ(少女時代)共演の韓国時代劇。11月3日からの第19話~第21話のあらすじと見どころを紹介、YouTubeにて予告動画が公開中だ。<ネタバレ>

※20話版を視聴しているので物語が前後することもあります。視聴後調整します。

「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」は、男やもめ(チョン・イル)と後家になった王女(クォン・ユリ/少女時代)との人違いから巻き起こるロマンス時代劇。【「ポッサム」を2倍楽しむ】では、ドラマの4つの見どころやキャストの紹介、時代背景、各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめているので視聴の参考にどうぞ。



■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第19話
スギョンの生存を知ったユン氏は、スギョンの無事のために黙っていたという王の言い訳に理解を示しながらも、一度だけ会わせてほしいと涙で訴え、王はバウに二人が会う方法を考えるよう指示する。

バウの計画通り、店主が密輸で仕入れた絹反物を店に運び入れようとする。捕まえた店主の手には売買の許可証“路引(ノイン)”があり、そこにはイチョムの息子、左捕盗大将ウォンヨプの印があった。これで密輸の後ろ盾がイチョムだという証拠をつかんだ王は、左捕盗大将を罷免にする。その夜、妓楼で荒れるウォンヨプは、肩をぶつけた男がバウの義弟と知り、斬り殺す。

知らせを聞き駆けつけるバウ。チルソンを殺害し「目障りな虫けらを踏みつぶした」というウォンヨプに殴りかかるバウを「私の兄だ」と止めるデヨプ。夫を亡くし嘆き悲しむ妹ヨノクを見て自責の念に駆られるバウに、罪を負うべきはイ・イチョムたちだと励ますスギョン。

体調が悪化した王は侍医に薬を求めるが、その薬は左議政イ・イチョムがアヘンを混入させたものだった。

うやむやにされたチルソン殺害事件を調べるバウは、刑曹判書の息子が女癖が悪く何度も罪を犯し陳情書(陳述書)まででたが、漢城府に握りつぶされてきたと知る。陳情書を捜し出したバウはこれを王に差し出し、キム・ゲシはイチョムに対抗できる人材を刑曹判書に据えるべきというが、バウはそれでは第二の左議政を生むだけだと反対する。

バウの有能ぶりを知ったゲシは、手を組もうと提案する。スギョンに死ねといったゲシに恨みはあるが、スギョンと母ユン氏を会わせることを条件に手を組むことに。

ゲシは「山台都監劇」を宮中に呼びユン氏たちに観劇させ、スギョンとユン氏は涙の再会を果たす。スギョンからこれまでの事情を聞いたユン氏は、バウに感謝と信頼の言葉をかける。

※山台都監劇(サンデトカムノリ):仮面舞踊劇の一種。仮面をつけて激しい跳躍の踊りと歌、せりふからなり、歌舞的要素と演劇的要素をもつ。

王が、捕盗大将に続いて刑曹判書まで罷免にし、旗色の悪くなったイチョムだったが、都合よく王が意識をなくしほくそ笑む。

■見どころ
「やっぱり俺たちは敵同士だ」というバウの言葉を反芻するデヨプの心中は?

前回の絹反物の一件で大活躍したスギョンは、今話でもバウの良き相談相手になっている。そんなスギョンに、バウが「私が王なら、そなたを後継者にする」といい、スギョンがそんな夢を見ていたことがあったと分かる。今後ますますスギョンの活躍が期待される。



■第20話
突然の観劇を不審に思っていたイチョムが劇団員を調べるよう命じるが、デヨプとゲシのおかげでスギョンは無事に王宮から脱出できる。

イチョムが王を毒殺しようとしていることに気づいたゲシは、内禁衛将ジュンヨンに侍医を殺害させる。一方、イチョムは世子に代理聴政を勧め、朝廷で女真族と明の問題を提議する。朝鮮は女真族から毛文龍と捕虜カン・ホリプとの交換を要求され、毛文龍からは兵糧と軍資金を要求されていた。

密かに謀反を計画しているイチョムは、毛文龍の要求にこたえようとし、ジャジョムはこれまで光海君が執ってきた中立外交政策通りにどちらの要求にもこたえるべきではないと訴え、判断しかねた世子は王の意識が戻るまでの先送りとする。だが、世子は捕盗大将と刑曹の復職を認める。

※毛文龍:たびたび名前の挙がる毛文龍(1576年2月10日-1629年7月24日)は実在した明の武将。朝鮮方面で武功を挙げたが、女真族の反撃を受けて朝鮮北部の椵島に亡命していた。当時、女真族のヌルハチが着々と勢力を増大し、明は弱体化しており、度々朝鮮への援軍を求めていたが、光海君は弱体化する明に義理立てする必要はないと、「サルフの戦い」で姜弘立(カン・ホンニプ、生没:1560年-1627年9月6日)をして1万の援軍を送り、適当に投降するように命じていた。そして捕虜となった姜弘立は女真族の情報を朝鮮に送っていたのだった。

イチョムはバウ殺害計画を立てる。バウを実態調査のために内禁衛実差に昇進させ、デヨプと共に北方に派遣するよう提案する。そしてデヨプには「キム・デソク(バウ)を殺し、失踪として処理すれば要求をのむ」と書いた毛文龍宛の手紙を持たせる。ゲシはバウを守るためにジャジョムを随行させ、3人は北方へ。

※鋪馬(ポマ):各宿場に備えおいて官庁の業務に使う馬のこと。

道中、毛文龍の兵による略奪から避難する朝鮮の民を目撃したバウたちは、兵たちとの接触を避けて国境に向かう。ところが国境近くの村で略奪に遭う民を見たバウはたまらず兵たちに剣を向け、バウたちは捕らわれてしまう。ひとり釈放されたジャジョムが漢陽に使者を送り、毛文龍の説得に当たる。

一方バウの屋敷に女が現れる。

■見どころ
バウの相談相手にもなる頼もしいスギョンだが、バウの出発の日、「必ず生きて帰って」と涙を流し、見送った後は食事も喉を通らず、刺繍に“大石”(デソク=バウ)の名前を刺したりいじらしい一面も。また夫を亡くし悲しむヨノクにそっと寄り添う思いやり深い姿も見せる。そんなスギョンにヨノクが心を開き始めたが、新たな女性の登場でまた立場が危うくなりそうだ。はたして、女性の正体は?

一方、北方ではイチョムが送った暗殺者にも狙われ、またもや獄中の人となってしまったバウ…果たしてバウは無事にスギョンの元に戻れるのか?



■第21話
バウの屋敷に現れたのはバウの元妻フナムだった。チュンベが「チャドルを産んだだけでバウやチャドルを捨ててバウの友と駆け落ちした」と訴えるが、フナムが亡父の号牌を見せて両班だと言い張ったために、ハン氏はバウが戻るまで滞在させることに。スギョンを妾呼ばわりして部屋を取り上げるフナムにいきり立つチョ尚宮たちだが、ギョンはそんなことよりバウの身が心配。ある人物にバウの危機を知らせる手紙を送る。

明の毛文龍将軍の陣営に囚われの身となったバウとデヨプ。毛文龍宛の書信(手紙)を出せばデヨプは助かるが、毛文龍の要求通りに兵糧と軍資金を提供することになり、朝鮮は後金(女真族)の反感を買い戦になるかもしれない。悩むデヨプにバウは、「書信を渡してデヨプだけでも助かれ」と声をかける。王宮でもこれまで中立外交策をとってきた王、光海君も悩む。バウもまた犠牲にしたくないが…。

バウの屋敷では書堂から帰ったチャドルが生母フナムと再会するが、生母におびえ、スギョンの後ろに隠れる。夜、部屋を抜け出したチャドルはスギョンに、初めて会った時からスギョンが大好きだったけど、生母は怖く、生母もまた自分を好きではない、と寂しそうに打ち明ける。

※書堂:子供たちに学問や礼儀作法を教える場所。

その頃、「毛文龍との取引を応じず、バウを犠牲にする」という王命が下ったと知ったバウは脱獄を決心し、デヨプもバウと行動を共にする。明の兵士に成りすまして脱出に成功するが、刺客がバウを狙い気づいたデヨプが庇って被弾する。男を捕らえたバウは、イ・イチョムの命令だと聞き出すが、2人は何者かに再び捕らわれてしまう。その頃、バウの脱走の知らせは王宮にも届き、バウを捕らえて毛文良に引き渡すべきというイチョムに、「それなら行動を共にしたデヨプも同罪。西人は2人を宣伝官に推薦した左議政の責任も追及するはず」と、したり顔で応える王。

巻き返しを狙うイチョムの元に、バウの屋敷に妹以外の若い女性がいるという報告が入る。小間物売りの女を使って女の正体を確認させるが、フナムの欲心のおかげで女は元妻と報告され、スギョンの存在は知られずに済む。

韓国伝統菓子韓国伝統菓子(油菓、薬菓)そんな中、スギョンを妾扱いするフナムの陰湿ないじめが激しくなる中、夜な夜なバウの無事を願うスギョンと、バウのことなど全く心配しないフナムを比べて頭を抱えるハン氏。
※油菓(유과=ユグァ):フナムがスギョンに用意するように言った菓子。薬菓(약과=ヤックァ)と共に韓国伝統菓子。油菓は餅米を使い練る→蒸す→乾す→揚げると手間がかかる高級なお菓子。薬菓は小麦粉にごま油、蜂蜜などを混ぜて作った生地を低温の油で煮るように揚げる菓子で栄養価の高く薬の代わりにもなるとされた。

■見どころ
やりたい放題のフナム。演じたのは「一度行ってきました」でイ・サンヨプの初恋の人役を演じたソン・ソンユン。チュンベとチョ尚宮の会話から彼女とバウの出会いからバウの友人との駆け落ちした経緯まで分かる。

今回もスギョンがバウを救う。差し入れのおにぎりから始まるバウの脱走劇。果たしてスギョンの手紙を受け取り、脱獄の手引きをするのは誰か?そしてラスト、バウたちを捕らえたのは明か、後金か、それとも…。円形の幕舎に注目。

テレビ東京「ポッサム」番組サイト
 2023年10月10日スタート 月~金8:15-9:11
YouTube予告動画

【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】

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