側室の身分となった真鶴（仲間由紀恵）が列強の脅威から琉球を守るため、ついに寧温として復活する。国王（染谷将太）に召された真鶴は果たしてどう話を切り出すのか？9月4日、NHKのBS時代劇「テンペスト」は第8回「ペリーとの対決」を放送、予告動画が公開されている。

真鶴と共に側室となった真美那（上原多香子）の実家の思惑でこれまで国王に召される事を免れていた真鶴だが、ついに側室として尚泰王と対面することになる。真鶴が王府へ戻ってきた本懐は琉球の独立を守るため。果たして真鶴はどうこの危機を乗り越えるのか。

第7回「再び王宮へ」あらすじ
真鶴は八重山で機織と踊りの腕を見込まれて王宮へ送られたが、それは国王の側室を決める試験を受けさせるためであった。八重山からの粗末な身なりのまま試験の待合所に連れられた真鶴は、華やかに着飾った側室候補の中で冷ややかな視線を浴びていた。その中でただ一人、真美那だけは真鶴に親しく声を掛け自らの衣装を真鶴に貸し与えた。何故か真鶴をひいきする真美那が他の候補者を見る目が無いと笑うと口論に発展し、ついには真鶴が筆記試験に合格しなければ真美那が裸踊りをするという事になってしまう。筆記試験は男と同様に勉学に励んだ真鶴にとっては実に容易なものであったが、合格すると側室になってしまう。しかし自分のために真美那が恥をかくことを思うと、止むに止まれず解答したところ首席の結果を出してしまう。そして真美那と2人で最終候補にのこり、とうとう国王や国母（若村真由美）と対面する。
真鶴に見覚えがあるという国母を上手く交わし、最後は黄金の鋏が隠された畳の上に座ったものが側室に選ばれるという慣例の前に、真鶴はわざと外れの畳の上に座る。真美那の祖父は表十五人衆の宜野湾親方である事もあり、黄金の鋏の隠された畳の上に座って側室となる事が決まる。思惑通り側室から外れて安堵する真鶴だったが、突然真美那が一人では不安だと泣き出し、国王もなら側室は二人でも良いだろうと進言。国母もすんなり国王の言を認めたために真鶴は側室となってしまい、心中で国母や真美那に悪態をつくのが精一杯だった。

側室としての御内原での日々は、機を織るだけの退屈な日々だった。久しぶりに見る御内原では、かつてアガマ（女官見習い）だった思戸（ウミトゥ）が前大勢頭部（かたせ梨乃）の志を継いで権力を握りつつあった。ある日、真鶴は真美那と他愛もない会話から真美那が喜舎場朝薫（塚本高史）のいとこであること、朝薫が既に妻も子もいることを知る。その時街の噂として遊郭に評判のユタがいると聞くが、それは真牛（高岡早紀）のことだった。占いがよく当たり客寄せになるとして遊郭にあっても客を取らずに居場所を確保していた真牛は、一人の男（遠藤憲一）から思いを寄せられる。始めは疎ましく思う真牛だったが、いつしかその心に惹かれていた真牛の瞳は緑色ではなくなっていた。
染料を買い求めるためには外出できると聞きつけた真鶴は、お付きの女官に頼んで単身で出かけることに成功する。当ても無く真鶴が向かったのは、薩摩藩士の駐留する御仮屋（うかりや）だった。そこへ浅倉（谷原章介）が姿を現し、思わず真鶴は後を追った。浅倉が訪れたのは質屋だった。主人との会話で、浅倉が未だ独り身であることや孫寧温の待遇を良くするために八重山に送金しつづけていた事を知る。それを聞いていた真鶴は動揺するが、浅倉に見つかり逃げ出してしまう。必死に真鶴を追う浅倉だったが、さとうきび畑の中に逃げられて浅倉はその姿を見失う。姿の見えない真鶴に向かって、浅倉は未だに想い続けていることを訴えかける。心を打たれて涙する真鶴だったが、今となっては声を殺して忍ぶより他は無かった。
その後、生家を訪れた真鶴はオバア（平良とみ）と出会う。寧温の妹だと言って切り抜けた真鶴は、義兄・嗣勇（金子昇）の居所を尋ねた。嗣勇は朝薫に命じられて墓守の身となっていた。嗣勇は自分が前王朝の末裔ながらも現王朝の墓守を勤め上げて忠誠心を見せれば、いつか寧温が復帰することもあるだろうと言う朝薫の言葉を真鶴に伝えた。真鶴は自分が側室になった事を嗣勇に打ち明け、その事実を隠して列強による琉球の危機を朝薫に知らせるように頼んで去った。
そして、ついに恐れていた米国艦隊が那覇の港に姿を現した。それを察した真鶴は再び外に出ようとするが、緊急時だといって大勢頭部（藤真梨子）に禁じられてしまう。米国からの表敬を受けることが政治的にどんな危険を伴うかを知る真鶴は、御内原の中ではただ朝薫の外交手腕の成功を祈るしかなかった。

第8回みどころ
ペリーの来訪を受けた琉球の対応で今後が決まってくる重大な局面に、ついに真鶴は孫寧温として再び政治の舞台に戻ってくる。そこまでの経緯は、そして寧温を迎えて浅倉、朝薫の思いはどう揺れるのか。ペリーとどう向かい合うかという寧温の政治手腕と同時に、登場人物の思惑がどう交錯するのかも見逃せない回だ。

BS時代劇「テンペスト」は4日（日）よる6時45分から放送。予告動画は番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

テンペスト｜BS時代劇


ナビコンでは、ドラマ「テンペスト」をもっと楽しむためにあらすじや見どころを紹介しています。
　　　　↓
【「テンペスト」を2倍楽しむ】に戻る