寧温と真鶴、その運命はどこにたどり着くのか…ドラマ「テンペスト」最終回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年09月17日11時43分ドラマ

懐妊した真鶴(仲間由紀恵)は真美那(上原多香子)の計らいで孫寧温としては閑職に就き、出産を迎えるが霊力を取り戻した真牛(高岡早紀)や兄の嗣勇(金子賢)が真鶴を追い詰める。琉球王朝末期を舞台にしたドラマ「テンペスト」の第10回「永遠の太陽」はNHKのBSプレミアムで9月18日に放送、予告動画が公開されている。

真美那という理解者のおかげで役人と側室という二重生活を何とか取り繕いながら子を産んだ真鶴だが、遊郭から逃げおおせた真牛が復讐のために嗣勇に接触し、真鶴の立場に危機が迫る。浅倉(谷原章介)と真鶴の逢瀬を見てしまった国王(染谷将太)の心は、そして真鶴の運命は…怒涛の展開で、琉球スペクタクルドラマがいよいよフィナーレを迎える。

第9回「決別」あらすじ
黒船が去った後も琉球の政治は安定せず、真鶴は寧温との二重生活を続けていた。そんな折、真美那が女児を出産する。真鶴は自分が所持していた馬天ノロの勾玉を真美那の娘の託した。
その頃王府では、清国派と薩摩派の対立が激化し、黒船以降の外交政策について混乱していた。浅倉は薩摩派の表十五人衆である与那原親方を取り込み、清国派の一掃に乗り出す強硬手段を取った。その結果喜舎場朝薫(塚本高史)は失脚し実権の無い名誉職に左遷、真美那の祖父である宜野湾親方(名高達男)も引退する結果となった。
浅倉は洋学を積極的に取り入れる薩摩藩主・島津斉彬の意向を受け、琉球の名義でフランスから軍艦と銃を購入するよう寧温に命じた。寧温は琉球の非武装中立という立場からこれに断固反対を唱えて職務を拒否するが、それならばと浅倉は寧温を罷免し、儀間ペーチンへその任務を託した。左遷ではなく更迭状態にあることに対し寧温は浅倉に意義を唱えたが、これは変わる琉球を寧温に見せたいからだと言い放つ。「真鶴殿にあえるなら喜んで琉球王国の敵になる」と宣言する浅倉に、寧温の胸中は複雑だった。

その頃、真牛の居る遊郭「花風」に真牛をしたう男・津波古(遠藤憲一)が清国からの交易を終えて戻り、真牛を身請けしたいと女将(小林幸子)に申し出ていたが、真牛の抱える負債のあまりの高額さに為す術も無かった。津波古が去ってから霊力を失ったことで一般の遊女となった真牛は、かつての威厳や占う力も無く、ごく普通の女性のように津波古を受け入れた。霊力を失う前の真牛の予言のお陰で商売に大成功した津波古は真牛にかんざしを贈り、想いを交わす。しかし真牛を思うあまり遊郭に火を放つ。真牛の借用書を燃やした津波古はそのまま真牛を連れて遊郭を去る。真牛を安全な場所まで避難させた津波古は、会えて幸せだったと真牛に礼を言い、一人で火事場に戻ってしまうのだった。
津波古はその後放火の罪で役人に捕らえられ、斬首のために安謝港に連れてこられる。刑が執行される直前、津波古は「聞得大君加那志、かりーでーびる(万歳)!」と叫んで絶命する。その一部始終を見守っていた真牛の黒い瞳は絶望で曇り、その後にかつての緑色に戻ると同時に霊力を取り戻していた。その瞳には真鶴が側室として王宮に入っている事が移り、寧温への怒りが再び湧き上がっていた。

ある日真美那は最近行動が奇妙な真鶴に染料のためのさとうきびを取ってきてもらうように願い出た。孫寧温として出仕している合間にさとうきびと取りに行った寧温だったが、そこで浅倉を思い出して思い出の場所に出向いた。そこへ浅倉が訪れ、寧温はどこに住んでいるのかと問うた。寧温は意を決して真鶴は戻らないこと、八重山から戻るために側室として身内原にいることなどを打ち明けてしまった。
御内原に戻るために着替える秘密の部屋に戻った真鶴だったが、そこに真美那が潜んでいて驚く。実は真美那はさとうきび畑を張り込んで、そこに寧温が現れたことから真鶴と寧温が同一人物だと確信したのだった。うろたえる真鶴だったが真美那はむしろ大はしゃぎで、甲斐甲斐しく真鶴の着替えを手伝った。そして、祖父といとこの朝薫の無念を晴らして欲しいと思いを訴えた。
一方で、真牛は寧温の兄・嗣勇と接触していた。相変わらずの墓守の仕事に寧温へのわずかな苛立ちを抱えていた嗣勇を見透かすように、真牛は寧温が真鶴として側室となり懐妊し、現王朝の子を宿った事で兄が邪魔になったのだと吹き込む。

浅倉は非情なまでに琉球への介入をして薩摩の力を強めていたが、そこへ国許から斉彬逝去の知らせが届く。これによってフランスからの軍艦買い付けの話は中断する事となり、薩摩の情勢が変わったことで浅倉も程なく薩摩に帰国することとなってしまう。急な事態の変化に浅倉は力を落とし、寧温と二人きりの場で力なく琉球にもう戻ることはないだろうと語った。寧温は琉球を守る自信が無いと心情を吐露し、国づくりの基本は勝ち負けを超えた祈りだと話した。浅倉は寧温の幸せを祈る、互いに主君のいない身としてもう一度会いたいと涙して寧温を抱き寄せた。その想いに応えるように寧温は浅倉の背に腕を回した。しかし、真鶴の懐妊を知って話をするべく真鶴を探していた国王は、その様子を高台から見つめていたのだった。

第10回みどころ
真鶴としての出産、真鶴の子の成長とかなりの長い時間が1回の放送で描かれるためにこれまで以上に早い展開を見せるのでいつも以上に気を抜けない緊迫した場面が連続する。真鶴はもちろん、浅倉や朝薫、国王に真牛、嗣勇など主要人物全ての思惑がどこへ向かうのか、しっかり見届けたい。

BS時代劇「テンペスト」は18日(日)よる6時45分から放送。予告動画は番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

テンペスト|BS時代劇


ナビコンでは、ドラマ「テンペスト」をもっと楽しむためにあらすじや見どころを紹介しています。
    ↓
【「テンペスト」を2倍楽しむ】に戻る

PR