これまでに無い最強の敵に己の姿を見る新右衛門…ドラマ「塚原卜伝」第5回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年10月30日07時20分ドラマ

都での名声を揺るぎ無いものとした塚原新右衛門(堺雅人)が、かつて無双の剣豪だったと評判の男・奥津源三郎(榎木孝明)との戦いに更なる苦難の道をたどる…BS時代劇「塚原卜伝」第5回「最強の敵」は10月30日放送、予告動画が航海されている。剣豪として周囲に認められる身となったものの、戦いの日々に対する疑問や問いかけは、鹿乃(京野ことみ)の言葉と共に常に新右衛門の心を悩ます。迷いの日々の中で、憎むべき対戦相手に自らの未来を見出す新右衛門の苦悩は続く。

第4回「一拍子の太刀」
徐々に剣豪として名が広まり始めた新右衛門は逗留先の平賀丹後守(風間杜夫)の屋敷で賓客として扱われ、門下の剣の指南を行う日々だった。左門(平岳大)はこのところの新右衛門と鹿乃の仲をからかい、新右衛門は慌てる、何気ない日常の幸せ。その頃将軍・足利義尹(本田博太郎)は新右衛門の腕に感服し祝宴を設ける。その席には当然のように丹後守の仕える大内義興(吉美一豊)と細川高国(安田顕)も同席する。鹿島の剣を広めることのみを目的とし、金も名誉も興味がない様子の新右衛門に高国は更に敵意を燃やし、更なる御前試合を申し出る。将軍が自らを讃える宴席の賑やかさも馬鹿馬鹿しく感じられてしまう新右衛門は自分の道と今の状況がそぐうものでないと思い知る。
ある日、中条流の果し合いが京で行われると聞きつけた新右衛門はその勝負を見に行くことにする。中条流の相手は南永(ダンテ・カーヴァー)という面をかぶった巨漢だった。南永の使う長刀は上下に刃がついている独特のもので、間合いを読む事が難しい。中条流の猛者三人を前に、南永は事も無げに相手を切り倒す。命乞いも聞かずに殺してしまう南永を詰問する新右衛門だったが、「人は必ず死ぬ。なぜこの世に生まれてきたのか知らず、どこへ行くのか知らぬまま、ただ去るのみ」と言う南永は、振り向きザマに新右衛門の首に刃を当てた。その行為に、新右衛門は身動きすることもできず圧倒されてしまう。そしてその後、御前試合の対戦相手と知らされたのは南永であった。試合の日に向けてひたすら特訓を積む新右衛門だが、南永への決め手を見つける事が出来ず苦しむ新右衛門。鹿乃は新右衛門を案じつつも戦いに明け暮れる新右衛門を難詰する。死んで欲しくないと頼む鹿乃にも守れぬ誓いは立てられぬとしか言えない新右衛門。死への恐怖は新右衛門にも確実に忍び寄っていた。自らが生死を賭けるこの戦いが、大内家と細川家の商売利権の確執の上にあるという事を伝え聞く新右衛門は、更に戦いの空しさにまみれる。

御前試合の日は訪れた。今度ばかりは新右衛門も負けるであろうという大方の予想を裏切り、無の境地で相手の懐に飛び込んだ新右衛門の一太刀で勝負は決まる。面は割れ、倒れた南永の姿は南蛮異人であった。予想外の展開に憤った高国は南永の亡骸を足蹴にして侮辱する。新右衛門は南永もまた細川家の名代として戦った英雄であると言い、高国の行為を諌める。しかし、そうは言っても南永の命を断ったのは新右衛門である。それを指摘され、己の血にまみれた手に戸惑う。新右衛門の無事に喜び、泣いてすがる鹿乃を抱きとめる事も出来ない。

翌年、鹿島では家臣の反対を押し切った鹿島景幹(東武志)が出陣の際に負った深手がもとになり命を落としていた。鹿島での波乱も、京に居る新右衛門は未だ知らないままだった。


第5回みどころ
第5回は、新右衛門の内面の苦悩に重点が置かれた前回とかわって殺陣の場面が前面に押し出される回となる。最強の相手を演じる榎木孝明はこれまでにも数々の時代劇に出演し、特技を古武術とするだけにその立ち合いの技量もかなり期待出来る。アクション面でもかなりのレベルになるであろうと予想され、迫真の演技に目が離せない。

BS時代劇「塚原卜伝」は30日(日)午後6時45分から放送。予告動画は、番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

塚原卜伝|次回予告

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