タイタニックのカップルが蘇った!L・ディカプリオとK・ウィンスレットが再共演を果たした「レボリューショナリー・ロード」見どころ総チェック!

2008年12月28日19時00分映画

感動の名作「タイタニック」で共演した、あの永遠のカップルが遂に蘇る!レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレッドが再共演を果たした、夫婦のすれ違いと葛藤を描いた大人向けの物語「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」、その見どころ総チェックしたい。

1.何といってもキャスト!

L・ディカプリオとK・ウィンスレットが再共演すると聞いて、興味が沸かない映画ファンは居ないはずだ!実は本作「レボリューショナリー・ロード」の監督、サム・メンデスは何とケイト・ウィンスレットの実の夫なのだ。監督は妻をキャストにこの物語の構想を練っていたが、相手役の俳優だけが決まらず悩んでいた。そこでケイトが”レオはどうかしら?”と提案。ケイト自身がレオに出演オファーをし、レオは快諾。「タイタニック」での共演がもたらした深い友情は、11年という時を経て再共演という実を結んだ。無論、この再共演のニュースは世界中のヘッドラインを飾ったという事は言うまでもない。

2.原作はリチャード・イェーツ

リチャード・イェーツが、1950年代のアメリカを舞台に著した小説「家族の終わりに」は、一見幸福そうに見えるが実は様々なギャップに苦しむすれ違いの夫婦を丹念に描いている。決して娯楽作品ではなく、そこには奥深いドラマ性がある。演技に円熟味を増したタイタニックのふたりがいかにこの難しい役どころをこなして見せるかに注目が集まる。1950年代のアメリカは、経済が成長し、ライフスタイルは多様化。家庭=幸福の構図が崩壊し、自我とコミュニケーションに悩む男と女のさまは、まさにアメリカ版”岸辺のアルバム”だ。この原作の魅力が映画への期待をさらに募らせる。

3.サム・メンデス演出という魅力

映画好きならば、この名を聞いただけで、オッ!となることだろう。サム・メンデスはご存知1999年公開の「アメリカン・ビューティー」でアカデミー監督賞、ゴールデングローブ賞 監督賞と栄えある章を総ナメした。彼は「アメリカン・ビューティー」においても、自我とコミュニケーションの断絶がもたらす滑稽な葛藤を巧みに演出した。彼の周到な観察眼は人間内部にある深い断絶をあぶりだす。そんなサム・メンデスだからこそ、この「レボリューショナリー・ロード」にて夫婦の断絶がいかにして描かれるのか期待が高まる。かならず一筋縄ではいかない筈だ。

4.1950年代のニューヨーク郊外という舞台設定

こういった夫婦のすれ違いを描くのに、設定が現代では味気ない。なぜならば現代は断絶する要因などいくらでもあるからだ。家庭=幸福と信じきっている前提があるからこそ、その葛藤には叙情的ドラマ性がある。こんなはずではなかったのだ…と。悲劇とは常に信じている前提とのズレに発生するものなのだ。またマンハッタンではなく、ニューヨーク郊外という設定も絶妙だ。この物語は都会の物語であってはならないのだ。あくまでファミリーの香りが匂いたつ、静かな場所がステージとならねば。

この映画「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」、一足先に行われたLAプレミアでの観客の反応は上々だったようだ。それはそうだろう。面白い映画の要素が本作にはすべて詰まっているのだから。日本公開は来年1月24日(土)より。待ちきれない向きには是非公式サイトをチェックしてみて欲しい。レオナルド・ディカプリオ&ケイト・ウィンスレット共演の雰囲気が伺える予告編を視聴出来る他、最新ニュースなど気になるトピックを網羅している。

「レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで<」公式サイト