JAXA、「こうのとり」3号機の打ち上げからISSクルー入室までをダイジェストビデオで紹介

2012年08月03日17時31分暮らしと文化
「こうのとり」3号機がSSRMSに把持される((C)JAXA/NASA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第171号」を公開、7月21日に種子島宇宙センターから打上げられた宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の打ち上げから国際宇宙ステーション(ISS)のクルーの入室までをダイジェストビデオで紹介する。

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)は、無人の宇宙船で、食糧や衣類、各種実験装置など最大6トンの補給物資を地上約400km上空の軌道上にあるISSに送り届け、補給が済むと用途を終えた実験機器や使用後の衣類などを積み込み、大気圏に再突入して燃やす。
こうのとり3号機では、より確実で効率的にISSへ補給を継続するため、メインエンジンなど主要な機器を国産化。官民協力のもと、再突入データ収集装置i-Ball を搭載し、大気圏再突入時のデータを取得するとともに、3号機の破壊の様子の取得を試みる。
こうのとり3号機を搭載したH-IIBロケットは、7月21日午前11時06分に、種子島宇宙センターの第2発射場(LP2)から予定通りに打ち上げられた。
7月27日午後9時08分、ISSの下方10m(バーシングポイント)に到着。ISSに対して相対的に停止したことが確認され、スラスタのエンジンが停止された。
同日午後9時23分、ISSのクルーが操作するISSのロボットアーム(SSRMS)により把持される。
7月28日午前0時22分、こうのとり3号機と「ハーモニー」(第2結合部)間の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)のボルトの締結が完了する。
同日午前2時31分、こうのとり3号機への電力・通信ラインの接続が完了し、補給キャリア与圧部の起動が完了とISSへの結合が完了する。
同日午後5時23分に、こうのとり3号機の補給キャリア与圧部のハッチが開けられ、ISSの第32次長期滞在クルーが与圧部内に入室した。
ビデオでは、これらの過程を星出彰彦宇宙飛行士ら関係者の声も交えてドラマチックに追っていく。

ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第171号」

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