「チェオクの剣」の魅力的な主人公たち紹介:型破りの史劇キャラ!キム・ミンジュン編

2012年08月28日03時04分ドラマ
2003年 MBC

韓国で2006年、2007年に放送した「朱蒙」や「イ・サン」の大ヒットで、歴史ドラマブームに火がついたが、そのきっかけを作ったのは「チェオクの剣」!さらにこの3つの作品には意外な共通点があった…Youtube「MBCClassic」にて全話公開している。但し日本語字幕なし。
今回は、ソンベクを演じたキム・ミンジュンの紹介。
※この記事は、2008年にネット配信開始した時に書いた記事をリライトしたものです。

まず「チェオクの剣」と「イ・サン」の関係は言うまでもなく、主人公のイ・ソジンの出演だ。そして「朱蒙」との関係だが、主人公のチュモン王子(ソン・イルグク)実父で、古朝鮮を取り戻すべく戦ったヘモス将軍を覚えておいでだろうか。(未視聴の方は、MBC Global Mediaの「朱蒙」で予告動画が見られるのでチェックされたい)ヘモス将軍のカリスマあふれる人間性とその風貌を眼にしたとき、誰かを思い出さなかっただろうか?…そう、キム・ミンジュンが演じたあの「チェオクの剣」の“ソンベク”だ。

時代考証を全く無視した髪型といい衣装いい、まさに“フュージョン時代劇”そのもの。この人物描写にはキム・ミンジュン自身が何度もアイディアを出し、「これまでの歴史ドラマの型を打ち破ったものにしようとした」と、当時のインタビューで語っていた。狙い通り、歴史ドラマの壁を打ち破ったみごとな人間描写となった。

時代背景は「朱蒙」の方が古いが、ドラマの製作は朱蒙=2006年、チェオクの剣=2003年と「チェオクの剣」の方がずっと古い。(年表参照) 脚本はどちらも売れっ子のチョン・ヒョンスが手がけている。ひょっとして彼は、「チェオクの剣」で志半ばで死んでいったソンベクを悼んで、「朱蒙」のヘモス将軍を描いたのかもしれない。

★キム・ミンジュン(1976年7月24日生、186㎝)
ソンベクを演じたキム・ミンジュンは、もともと人気モデルとして活躍していたが、デビュー作となったこの演技でたちまちトップ俳優の仲間入りをした。翌年には、「暴風の中に」「アイルランド」、その後は「プラハの恋人」「笑顔の記憶(原題:ある素晴らしい日)」「外科医ポン・ダルヒ」 「いかさま師」「友へチング、愛と友情の絆」と立て続けにドラマをヒットさせた。最新作としては「ロマンスタウン」や「親愛なるあなたへ」などがある。

チェオクの相手役としては日本ではユンの方が人気が高いようだが、韓国ではワイルドなキム・ミンジュンが演じたソンベクの方に人気が集まったという。
「チェオクの剣」のオープニングはいきなりラストシーンから始まる。チェオクとソンベクとの壮絶な対決シーンだ。剣を交えてはいるもののどうもこの二人ただならぬ間…。とドラマの冒頭で感じてしまったらもうおしまい。間違いなくこのドラマに嵌ってしまう。

【「チェオクの剣」(茶母)を2倍楽しむ】全話あらすじとキャストの魅力「海神」「ソドンヨ」「太王四神記」などと比べると、話題性や視聴率では「チェオクの剣」は少し遅れをとっているのは確かだが、近年の歴史ドラマの“迫力溢れるアクション、スケールの大きなカメラワーク、現代版に負けない甘~い恋の言葉…”。近年の歴史ドラマのルーツは間違いなく「チェオクの剣」にある。歴史ドラマでは初主演となったハ・ジウォン、イ・ソジン、キム・ミンジュンの3人が、今の新型歴史ドラマに果たした役割は大きい。

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■作品紹介
話数:全 14話
制作:MBC
著作:(C) MBC&iMBC All right reserved.
放送年:2003年
監督/演出:イ・ジェギュ
脚本:チョン・ヒョンス
出演者:ハ・ジウォン、イ・ソジン、キム・ミンジュン

BS-TBS「チェオクの剣」
Youtube「다모(茶母) - The Legendary Police Woman」字幕なし

kandoratop【作品詳細】【「チェオクの剣」を2倍楽しむ】