新韓国ドラマ「50プロ」主人公2人目 オ・ジョンセ、角材を向けられても崩れない―哀愁と笑いが交錯
シン・ハギュン、オ・ジョンセ、ホ・ソンテの“信じてみる俳優”3人が主演を務める、MBCの新金土ドラマ「50プロ」(原題:오십프로/Fifties Professionals)が、初回放送を前に2人目の主人公オ・ジョンセが演じる強烈なキャラクター像を提示した。
「50プロ」は、は、一見どこにでもいそうだが、かつては名を馳せた3人の男たちが、運命に導かれるように再び動き出すところから始まる。歳月とともに体は衰え、現実に押し流されながらも、義理と本能だけは失っていない――そんな“人生の50%を越えたプロたち”が繰り広げる、哀愁と痛快さを併せ持つアクションコメディだ。
今回公開されたのは、オ・ジョンセ演じる主人公ポン・ジェスンの“極限の日常”。仕事、家族、そして失われた過去に翻弄される姿を通じて、本作が描く“人生後半戦のサバイバル”が鮮明に浮かび上がった。
オ・ジョンセが演じるポン・ジェスンは、かつて“北朝鮮が生んだ最高の人間兵器”と呼ばれた工作員。機密文書と裏金の回収任務中の事故により記憶を失い、島ヨンソンドで暮らすホ老人と孫ホ・ナミル(キム・ソンジョン)に助けられる。そこから彼の人生は一変する。
かつては命を奪う側だった男が、記憶を失ったことで“普通の生活”へと放り込まれる。だがその日常は決して穏やかではない。職場では上司の理不尽なパワハラにさらされ、同僚たちが和やかに過ごす中で一人雑務を押し付けられる孤独な姿が描かれる。その視線に宿るのは、羨望と寂しさ、そしてどこか諦めにも似た感情だ。
一方、家族との関係も彼を追い詰める。唯一の肉親である甥ナミルが勝手に処分した家の権利書を取り戻すため、ジェスンは金融業者に頭を下げることに。かつての“最強兵器”の面影とはかけ離れた、必死に生きる姿が胸を打つ。奔放な甥に振り回されながらも見捨てることのできない責任感が、彼の人間味を際立たせている。
さらに衝撃的なのが、ナミルが角材を手にジェスンの頭を狙うシーンだ。極限の緊張感が漂う中、ジェスンは恐れるどころか静かに呼吸を整え、対峙する構えを見せる。その姿は、彼の奥底に眠る“過去”の覚醒を予感させる象徴的な瞬間となっている。
こうした一連の描写が示すのは、ジェスンが単なる元工作員ではなく、「過去」と「現在」の狭間で揺れながら新たな人生を模索する人物であるということだ。そして最大の関心は、彼が失った記憶――かつて“殺人兵器”と呼ばれた自分を取り戻すのか、それとも今の人生を選び取るのかという点に集まる。
笑いと哀愁、そして予測不能なアクションが交錯する「50プロ」。
MBCの新たな話題作は、「21世紀大君夫人」の後続として、5月22日21時50分に韓国で初放送される。