人生の途中下車、パニック障害を乗り越えて…NHK12月25日放送「途中下車」主演北村一輝取材会動画

2014年11月24日09時20分ドラマ

敏腕編集者として仕事に邁進していた灰島(北村一輝)、41歳になったある日、電車の中でパニック障害を起こした!プライドの高い灰島は病気のことを誰にも相談できず会社を辞めてしまうのだが…NHK12月25日(木)午後10時放送「途中下車」主演・北村一輝の独占取材!「コレ見て!MOVEI」にて取材動画配信中。

原作は北村森著『途中下車─パニック障害になって。息子との旅と、再生の記録』(河出書房新社刊)。北村氏は元「日経TRENDY」編集長としてよくメディアに登場していた人物だ。その北村氏が41歳のとき、パニック障害になり会社を辞めて6歳の息子と旅に出た物語…病気との闘い、そして自分と家族の再生をめざしたノンフィクションである。

主演の北村一輝はこのドラマの台本を読み、自分と重なり合う部分が多かったと語る。パニック障害のチェックリストでは、ほぼ当てはまるほどだったそうだ。しかし北村曰く、30代、40代の働き盛りの人には、誰にでも当てはまるものではないだろうかと語っている。

主演の北村一輝は1969年生まれの45歳。まさにパニック障害に陥りやすい働き盛りの年齢である。19歳で上京し俳優活動をはじめたが、なかなか良い役にめぐまれず、一度は俳優業を辞めてオーストラリア、南アフリカ、東南アジアなど約4年間も放浪していたが、意を決して俳優にもどろうと帰国。その後、三池崇史作品や望月六郎監督作品に出演し、注目を浴びるようになり現在に至る。デビュー当時は本名(北村康)で活動していたが、1997年より三池崇史監督に命名された「北村一輝」に改名した。

そもそも「パニック障害」とは何かというと、決して心や性格の病気ではない。東京大学医学教育国際協力研究センター・北村聖教授の解説によると、100人に2、3人がかかる「脳の病気」とのこと。突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈、ふるえ、息苦しさ、不安感、目眩などの身体の異常とともに「このまま死んでしまうのでは…」と思うほどの強い不安感に襲われる病気。血液検査や心電図検査をしても異常は見られず、気のせいなどと言われてしまうケースも多いのだが、実際には脳へ外部からのさまざまな刺激に対し数種類ある「脳内神経伝達物質」のうち恐怖や不安に関係している神経伝達物質「ノルアドレナリン」と、興奮を抑える神経伝達物質「セロトニン」のバランスが崩れることで起きる病気とされている。現在の医学でも完璧な治療法が見つかっていないのだが、脳内の「セロトニン」を増加する治療を行うと、パニック障害の改善が見られるとされている。

ストレスの多い現代社会の中で「パニック障害」は決して人ごとではない。いつ、自分がなるかわからない病気でもある。そんなパニック障害に陥った41歳のサラリーマンが会社を辞め、自分と家族の再生のため、6歳の息子と旅に出る物語「途中下車」が12月25日(木)夜10時より、NHK総合にて放送される。

「途中下車」
【原作】北村森『途中下車』(河出書房新社)
【脚本】喜安浩平(『桐島、部活やめるってよ』ほか)
【演出】笠浦友愛(NHK朝ドラ「おひさま」、「七瀬ふたたび」ほか)
【出演】北村一輝、原田知世、松田和己、六角精児、木内みどり、野際陽子ほか

NHK総合12月25日(木)夜10時より放送「途中下車」、主演の北村一輝独占取材の模様を「コレ見て!MOVIE」にて配信中。

12月25日放送NHK総合「途中下車」主演北村一輝独占取材(NHKコレ見て!MOVIE)