ニューBMW Z4発売!デザイナーが明かすデザインと性能の全貌を見る!

2009年04月23日18時44分商品・CM

ドイツの高級自動車メーカー「BMW」は、モデルチェンジされた2シーターモデル新型BMW Z4を5月16日(土)より日本国内ディーラーで販売開始することを発表し、併せてデザイナー自らが新型Z4の革新性を解説するSPムービーをBMW社公式HPにて公開した。

魅力的なプレミアム・オープンモデルとなったニューBMW Z4は、モデルのルーツとなる同社の歴史的名車“507”の意匠を引用した流麗なロングノーズ・ショートデッキのフォルムを持っている。良く鍛えられえたアスリートをイメージしたというデザイン思想をもとに、エッジの効いたキャラクターラインが側面に彫り込まれ、モダンな要素とクラシカルな要素を極めて高い次元で融合させている。ため息が漏れるほど、美しく彫刻的なデザインだ。この優れたデザインは内外問わず高く評価され、ドイツ本国において世界的に権威のあるred dot design(レッド・ドット・デザイン)賞、2009北米国際自動車ショー期間中にはアイズオン・デザイン賞を受賞している。

そして希代の名エンジン屋としても知られるBMWは、この新しいZ4のノーズへ、その面目に恥じない名機エンジンを送り込む。日本に投入される上級グレード「sDrive35i」に搭載されるエンジンは、権威あるエンジン・オブ・ザ・イヤーの大賞に2年連続で輝いた3リッター直列6気筒パラレル・ツイン・ターボエンジン。スペックは、最高出力306ps/5800rpm、最大トルク40.8kgm/1300-5000rpmという高性能ユニットだ。このエンジンのハイライトはたっぷり厚みが与えられた最大トルク40.8kgmを、何とわずか1300rpmという低回転域で発生し、そのトルクを5000rpmという高回転域まで持続する、という点だ。これほど広範囲でトルクバンドを持続するエンジンはあまり例がない。このパワフルなエンジンは、新型Z4の流麗なボディに何のストレスもない0-100km/h加速5.1秒という超高速加速を与える。ミッションはツインクラッチが奢られる電光石火シフトの2ペダルMT・7段DCT。どこからでも取り出せる太いトルクとレーサーも青ざめる俊速シフトの組み合わせは、Z4のドライバーをワインディングの覇者にする。

また、スタンダードグレードとなる「sDrive23i」に搭載されるのは、ターボ過給器を持たない2.5リッター自然吸気の直6エンジンだ。だが、バルブトロニック+ダブルVANOS機構を持つこちらのエンジンもただものではなく、素直でリニアなエンジン特性を持っている。最高出力204ps/6300rpm、最大トルク25.5kgm/2750-3000rpmという十分なパワーアウトプットを持ち、6段ATを駆使してドライバーが朗々とエンジンを歌わせれば、確実に他車をリードすることができる。BMW社名の由来は、バイエルン・モトーレン・ヴェルケ(ドイツ語でバイエルン発動機の意)。それゆえ、常に傑出したNAエンジンを作り出す。また、「sDrive35i」と「sDrive23i」ともに、BMWの文法に則って限りなく50対50に近い前後重量配分が実現される。それがカミソリのようなシャープなハンドリングがもたらし、高次元のドライビング・プレジャーが約束される。どのエンジンもアクセルを深く踏み込まない限りジェントルに振舞うように躾けられている点も、ラグジュアリーモデル搭載エンジンとして望ましい。

だが、新型BMW Z4の技術的なハイライトはこれだけに留まらない。新開発であるフルオート作動のリトラクタブル・ハードトップが採用されている。現在、BMW社公式HPにて公開されているスペシャル映像では、ニューBMW Z4がワインディングを駆け抜ける姿も収録されているほか、これら新機構の性能をデザイン自らが解説している。登場するデザイナーは、まずチーフデザイナーであるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏、Juliane Blasi氏(エクステリア担当)、Nadya Arnaout氏(インテリア担当)の3名。Juliane Blasi氏、Nadya Arnaout氏は、自動車業界には珍しいが女性デザイナーである。

エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏はニューZ4の魅力について、「よりスポーティー走りとエレガンスを高い次元で融合したこと」と述べている。先代Z4から大きくチェンジしたポイントであるのリトラクタブル・ハードトップの導入。通常、オープンカーは耐候性を持った布製の「幌」、つまりソフトトップが屋根の役割を果たすが、ニューZ4は屋根クローズ時には、金属製ハードトップを持った美しいファストバックなクーペに変貌する。オープンの操作は至極カンタン。センター・コンソールにあるスイッチを操作すればいい。あとは、SF映画のように金属製のクーペ屋根がカシャン、カシャンと分割されていき、シート後方部に完全に格納されるのを待つだけだ。開閉は、わずか約20秒間で動作を完了。動作はすべて全自動で行われる。しかも、金属製ルーフの格納時にもトランクルームの容積をある程度確保しているという徹底ぶりだ。

リトラクタブル・ハードトップを持ったことでセキリュティー面の心配を解消し、屋根のオープンをより積極的に楽しめるようになったニューZ4。スポーティーさとエレガンスの融合というデザイナーのコメントの論の根拠は、たんなるデザイン思想に留まらず、メカニズムにも表れている。日本販売は5月16日より各BMWディーラーで行われ、価格はスタンダードグレード「sDrive23i」が、523.0万円。上級グレード「sDrive35i」が、695.0万円となる。

BMW JAPAN公式HP  Z4スペシャルムービー