葵（小西真奈美）殺しの下手人は「通りもの」による突発的な事件だったのでは、と推測する弓之助（加部亜門）。さらに佐吉（風間俊介）から聞いた現場にのこされた「良い香り」が葵の屋敷にあった煙草の香りでは、と考えるのだが…NHK総合26日（木）夜8時「ぼんくら2」第6話放送。最新話はNHKオンデマンドにて見逃し配信。

「ぼんくら」をはじめ、NHK木曜時代劇は毎回良質なドラマを放送している。かつて民放が放送していた時代劇とちがって、激しいチャンバラや、水戸黄門のようなお決まりの名シーン（印篭を出す）などはないが、江戸に生きる庶民の生活、そこに描かれる義理人情の物語が、視聴者は共感できるのではないだろうか。

宮部みゆきの時代小説をドラマ化した「ぼんくら」。現在放送中「ぼんくら2」は『日暮らし』（講談社文庫）が原作である。実は「ぼんくら」にはさらなる続編、『おまえさん』（講談社文庫）という物語がある。こちらもぜひドラマ化していただきたい。来年の秋ぐらいに放送されるのでは…と密かに期待しているのだが。

■前回のあらすじ
葵（小西真奈美）殺しの下手人として、湊屋総右衛門の妻・おふじ（遊井亮子）か孫八（なだぎ武）を疑う平四郎（岸谷五朗）。わざわざ湊屋総右衛門（鶴見辰吾）を呼び出し話を聞くのだが、総右衛門から話をはぐらかされてしまった。さらに、おふじは首吊り自殺を図った後、気がふれてしまい、そのまま伏せっていると言う。
後日、久兵衛（志賀廣太郎）が平四郎のもとを訪れ、湊屋とおふじの間にかくされたもう一つの話をする。おふじには総右衛門と夫婦になる前、好いた男がいた。そして湊屋の跡取り息子・宗一郎（屋良朝幸）はその男の子だという。そのことは宗一郎本人も知っており、久兵衛は宗一郎からその話を聞かされた。
一方、孫八は川崎にある湊屋の別邸で下男をしていると聞いた平四郎は、川崎に出向いて孫八から話を聞くことにした。
おでこ（高村竜馬）と一緒に芋洗い坂界隈で聞き込みをする弓之助は、今回の葵殺しが計画的なものではなく、突発的な事件ではないかと考える。殺すつもりがなかったのに、我を忘れて葵を殺してしまった「通りもの」は、慌てて屋敷からにげようとした際、偶然そこを通りかかったおはつと出くわしてしまったのだろう。おはつ本人は、「通りもの」が何をしたか知らないが、「通りもの」はいつどこで、おはつが自分と会ったことをしゃべるんじゃないか、肝を冷やしているだろうと言う。だから、おはつのことをかどわかそうとしたのでは、と考えるのだが…。

■第6話「ただよう香り」あらすじ
平四郎（岸谷五朗）は葵（小西真奈美）殺しの下手人は、おふじ（遊井亮子）か孫八（なだぎ武）と睨んでいたが、弓之助（加部亜門）は「通りもの」の仕業ではないかと言う。葵の部屋には、香りを楽しむ唐渡りのタバコがあったと知り、その匂いは佐吉（風間俊介）が言っていた「良い匂い」のことではないかと推測するのだが…。

NHK総合 11月26日（木）夜8時より「ぼんくら2」（全7話）第6話を放送。再放送は12月1日（火）午後2時5分より放送。宮部みゆき著『日暮らし』（講談社文庫刊）原作。出演：岸谷五朗、奥貫薫、風間俊介、小西真奈美、志賀廣太郎、遊井亮子、村川絵梨、合田雅吏、植本潤、加部亜門、高村竜馬、鶴見辰吾、大杉漣、松坂慶子ほか。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

◇NHK総合 木曜時代劇「ぼんくら2 」番組公式サイト
◇NHKオンデマンド公式サイト

　【2015年秋ドラマ一覧】　【関連記事・各話のあらすじ】