佐藤浩市主演「官僚たちの夏」動画&漫画で読む予告編配信-TBS

2009年07月09日11時04分ドラマ
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7月5日スタートしたTBS日曜劇場枠の「官僚たちの夏」は、週刊朝日で連載された「通産官僚たちの夏」が原作で、佐藤浩市が主演の話題作。番組サイトでは予告動画と、漫画で読む劇画版SP予告編が配信されている。

「官僚たちの夏」は、敗戦後の昭和30年代の通産官僚と産業界の奮闘を描いた感動作で、高度経済成長した通産官僚たちの姿を、実在の人物で、異色の官僚と言われた佐橋滋を通して描いていく骨太のドラマだ。

ドラマでは佐橋滋を風越信吾という主人公として、無私の精神で国家発展のために奔走し、行政の枠を超えて他省庁にさえも意見する型破りな官僚で、大物政治家にもおもねらない強い信念から“ミスター通産省”と呼ばれる人物として描いている。風越は、強いリーダーシップを持ち求心力もある一方、信じた道を邁進することにより、敵を作ってしまうこともしばしば。

風越を演じる佐藤浩市は、オファーが来たとき「これはちょっとできないだろうということ。風越という男は、単純に豪放なだけでない、もっと突き抜けちゃっている男ですからね、それをテレビでやるとして、茶の間はまず拒絶反応だよな…」と、思ったとインタビューで語っている。
その佐藤も撮影が進むにつれて、もっと原作に近いくらいに破天荒さがあってもいいのかと思い出したという。
映画「青春の門」でブルーリボン賞新人賞を受賞したあと、重厚な作品から、軽妙でコミカルな作品まで様々な人物を演じている名優、佐藤ならでは心境の変化だろう。

実在の人物を演じるのはなかなか難しいものだが、当時の熱い官僚たちを豪華な俳優陣が演じている。同作品は、過去にNHKが中村敦夫主演でドラマ化している。ドラマの登場人物の【 】には実在人物の名前、( )にはNHKで1996年に演じた俳優名を記したので、比べてみるのも一興だ。

風越信吾【佐橋滋】:佐藤浩市(中村敦夫)
庭野貴久【三宅幸夫】:堺雅人(神田正輝)
鮎川光太郎【川原英之】:高橋克実(矢崎滋)
西丸賢治:佐野史郎(阿藤海)
牧順三【両角良彦】:杉本哲太(益岡徹)
片山泰介【山下英明】:高橋克典(風間杜夫)
玉木博文【今井善衛】:船越英一郎(地井武男)
池内信人【池田勇人】:北大路欣也(神山繁)
※他にも、実在の松尾金蔵、丸尾要を西村雅彦、風越の妻道子を床島佳子、娘の貴子を村川絵梨が演じて花を添える。

番組サイトの「劇画版SP予告編」は、漫画で読める予告編として、ドラマとはまた違った面白みが味わえるし、「時代背景」「昭和あの年この年」のコーナーには、昭和30年代の懐かしい事件や流行、当時の写真などが掲載されている。特に、当時を知る視聴者には、セピア色の写真でみる原風景は、元気のあった古き良き日本を思い出されるのでは?

TBSの骨太のドラマ「官僚たちの夏」は、毎週日曜日よる9時から放送中。第1話を見逃した方は、7月12日(日)午後3時30分から再放送があるので、そちらをチェックしておこう。

TBS「官僚たちの夏」