ボルボ初のコンパクト・プレミアム・クロスオーバー「新型ボルボXC60」を発売、動画でコンセプトを解説

2009年08月03日16時13分商品・CM
視聴サイトへ
新型ボルボXC60

ボルボ・カーズ・ジャパンは、「新型ボルボXC60」(599万円)を2009年8月29日(土)から発売する。同車は、スタイリッシュなクーペスタイルとタフなクロスカントリー(XC)のスタイルと性能を合わせ持つ、ボルボ初のコンパクト・プレミアム・クロスオーバー。昨年秋のヨーロッパ導入以来、すでにボルボのベストセラーモデルの地位を確立している。
エクステリアは、スポーティなクーペとワイルドなクロスカントリー(XC)のスタイルを融合したクロスオーバー・デザインで、伝統を継承しつつ進化させた点が大きな特徴。
ボルボ伝統のボンネットのVシェイプのラインが強調され、幅広のワイドショルダーを通ってリアまで延びており、タフでワイルドな印象を与える。さらに、高い視線と小さなグリーンハウス、上がり気味のウエストラインとコーナーに配された大径のホイールが、野生的でダイナミックなイメージを強く印象づける。
また、リアのテールランプに埋め込まれた特徴的なLEDライトによって、さらに逞しいショルダーを強調。バンパー一体型のフロント/リア・スキッド・プレートやスカッフプレートなどのアクセサリーを装着すると、クロスカントリー(XC)の特徴がさらに際立つ。
同車のチーフ・デザイナーであるフェディ・タルスマは、「新型ボルボXC60は、現在100メートル先からボルボ車だと認識できる距離を、倍の200メートル先からでもボルボ車と分かる、圧倒的な存在感を放つクルマとしてデザインしました」とコメントしている。
インテリアは、エクステリアと同様にエキサイティングなデザインで、ナビゲーションのモニターと一体型となったセンタースタックがドライバーサイドに傾いており、人間工学的にデザインされたインストルメントパネルとともにコクピットにいるような感覚を演出。
シートとバックレストには「X(クロス)」をモチーフにしたパターンが施され、エクステリアのダイナミックさと連動したインテリアデザインとなっている。
ルーフには新たにラミネート加工されたガラス製のパノラミックルーフを採用し、すべての乗員が外気と外光を存分に味わうことができる。その他にも、世界水準のオーディオ・サウンドシステムや本革シートなど、丁寧に作りこまれたインテリア各部によって、自宅のリビングにいるような寛ぎの空間を創出している。
インテリアデザイン責任者のジョナサン・ディズリーは、「ドライバーは、ビジネスジェット機の操縦室にいるパイロットのような気分で運転することができますし、乗員はファーストクラスの心地良さを味わうことができるでしょう。新型ボルボXC60には、従来のボルボ車よりもさらに進んだインテリジェント・セーフティ・システムが備わっているので、ドライバー環境もハイテク感漂う空間に仕上げたいという思いでデザインしました」と同車のデザインコンセプトを説明している。
走りは、フロントに横置きした210kW(285馬力)、400Nm(40.8kgm)を発生するターボ・チャージャー付3リッター直列6気筒エンジンがあらゆるシーンで、スポーティな走りをもたらす。また、確実なロードグリップ性を発揮するプレチャージ式電子制御AWD(全輪駆動)システムと、さらに進化したダイナミック・スタビリティ&トラクション・コントロール(DSTC)が、路面状況に関わらず安定した操作性を提供する。
シャシーは、街中、高速道路、未舗装路など路面状況に関わらず、高いドライビング性能を要求する顧客を対象にデザインされ、シャシーのみならずクルマ全体のスポーティさと快適性に最適なバランスを設定することに焦点を当てて開発。従来よりも高いねじれ剛性の堅牢なボディ(20kNm/deg)とスポーティなシャシーを採用したことにより、悪路走行時においても的確に制御された走りで横転を最小限に抑える。また、車体にかかる重量を前輪と後輪の間で最適に配分し、理想的なバランスとトラクションを実現している。
足回りは、18インチの大口径ホイールが標準装備され、ロードクリアランスも235mm確保されていることから、通常の乗用車では不可能な地形も難なく走破することが可能。リアサスペンションは、悪路を走破する際でも優れた乗り心地と路面ホールディング性能を発揮する。さらに、マクファーソン・ストラット式フロントサスペンションと幅広いトレッドにより、優れた直進安定性がもたらされる。
ハルデックス社製プレチャージ式電子制御AWD(全輪駆動)システムの採用により、滑りやすい路面や、ぬかるんだ路面から発進する際に、駆動力を瞬時に前輪から後輪にシフトさせ、確実に最適なロードグリップを提供。電子制御クラッチの働きにより、AWDシステムが自動的に前輪と後輪に駆動力を配分する。
今回、日本で初めて同車に標準装備された「シティ・セーフティ」(低速用追突回避・軽減オートブレーキシステム)は、主に渋滞時や交差点で発生する時速30kmまでの低速走行時の追突を未然に回避、もしくは追突ダメージを軽減する。
また、ルームミラー前方に位置するレーザーセンサーで、停車中もしくは同じ進行方向に進んでいる約6m先の前方車両の走行状態を常にモニターし、走行中、差し迫った追突の危険性を感知すると、ドライバーによるブレーキ操作に備え、ブレーキの反応を素早くする為にブレーキをプレチャージ。
それでもドライバーが反応せず、ブレーキを踏まなかった場合、シティ・セーフティが自動的にブレーキをかけ、同時にエンジン出力を抑制。シティ・セーフティは、時速30km以下で作動し、両車間の相対走行速度差が15km未満の場合は追突を未然に回避し、両車間の相対速度差が15km~30kmでは追突のダメージを軽減する。
さらに、ボルボ初のプリ・プリペアード・レストレインツ・システム(PRS)を搭載しており、シティ・セーフティで活用するレーザーセンサーを用いて前方車両をモニターし、衝突の危険を察知すると他の車載技術と連携し、エアバックやロードリミッター付シートベルトを事前に作動準備して、衝突の被害を軽減させる。これにより、エアバックやロードリミッター付シートベルトの作動開始時間が短縮され、乗員保護効果を最大限に高められる。
新型ボルボCX60のスペシャルウェブサイトでは、スウェーデン内のツアーに出かけることで、その場所と関連付けて同車の特徴を解説するという動画を見ることができる。その場所やそこから得られるインプレッションが同車とどのように結びついているのかが興味深い。

新型ボルボCX60 スペシャルウェブサイト