ホンダ、パーソナルモビリティ技術の試作機「U3-X」を動画とともに公開

2009年09月25日16時55分商品・CM
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パーソナルモビリティ技術の試作機「U3-X」

ホンダは、人との調和をめざして新開発したパーソナルモビリティ技術の試作機「U3-X」を動画とともに公開した。
新開発のパーソナルモビリティ技術は、2足歩行ロボット「ASIMO」のロボティクス研究で培ったバランス制御技術と、世界初の全方位駆動車輪機構「HOT Drive System」(Honda Omni Traction Drive System)により、乗員が体重移動するだけで速度や方向の調整が可能で、さまざまな方向に動き・曲がり・止まれる一輪モビリティ。
U3-X HOT Drive System(全方位駆動車輪機構)バランス制御技術を応用した車体制御は、体重移動による車体の傾きを傾斜センサーで検知し、どの方向にどの程度の速度で移動したいのかを判別。そのデータに基き、傾きを回復させる緻密な制御を行い、滑らかで機敏な動きと、体重移動だけの簡便な操作性を実現した。
HOT Drive Systemは、複数の小径車輪を一列につなぎ合わせて構成した大径車輪を前後左右や斜めに駆動できる独自の車輪機構を、世界で初めて開発。車輪をモーターで制御し、大径車輪を動かすことで前後移動、小径車輪を動かすことで左右移動、2つそれぞれの動きを組み合わせることで斜め移動が可能な車輪機構を新開発した。
上記の技術を組み合わせることで、1輪スタイルのコンパクトで革新的なパッケージを実現。また、本体に収納できる折り畳み式のシートやステップ、ボディカバーがフレームの機能を兼ねる軽量なモノコックボディの採用により、持ち運び時の利便性を高めている。
さらに、同機は、乗車時の足着き性が良く、目線の高さを歩行者同等とするなど、乗る人と周囲の人に優しい、コンパクトなサイズの1輪モビリティとしている。
同機は、10月24日(土)から千葉・幕張メッセで開催される「第41回東京モーターショー2009」に出展する予定だ。
動画は、持ち運んで乗車して前進させる様子と、横移動の様子、HOT Drive System 動作イメージ、旋回移動の様子、オフィスでの使用イメージを紹介している。

ASIMOオフィシャルサイト