GM、「シボレー・ボルト」をカリフォルニアで来年後半に発売、映像で紹介

2009年12月08日16時53分商品・CM
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シボレーは、「ロサンゼルス・オートショー」で、レンジエクステンダーを搭載する電気自動車の「シボレー・ボルト」(価格未発表)をカリフォルニアで来年後半に発売開始することを発表した。他の主要市場での発売は今後決定される。
シボレーは、カリフォルニア州の電力・ガス・水道会社3社と米国電力中央研究所(EPRI)と提携し、広範囲での実証実験と研究プログラムの一環として、電気自動車の促進活動や車両の電気動力化の推進、充電インフラの構築に取り組んでいる。
GMは、米国エネルギー省による輸送用機器の電気動力化政策に基づく米国再生再投資法案を財源とする3000万ドルを超える助成金を受け、このプログラムを積極的に主導している。
今回の実証プロジェクトに参加するカリフォルニアの電力・ガス・水道会社は、パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック、サザン・カリフォルニア・エディソン、サクラメント市営ユーティリティ・ディストリクトの3社。この3社は、カリフォルニア州パロ・アルトに本拠を置く米国の民間非営利研究機関のEPRIと他の7社の電気・ガス・水道会社とともにこのプロジェクトに参加する。EPRIには、全米の90%を超える発電・供給会社が参加している。
GMは、北米各地の主要な電気・ガス・水道会社と提携し、電気自動車の販売を開始するにあたり、各地域市場における準備を行う。
こうした研究・実証プログラムの一環として、シボレーは100台以上のボルトをプログラムの参加企業の社用車として2年間提供する。
また、オンスターのテレマチック技術を活用して車両性能データとドライバーからのフィードバックを収集し、米エネルギー省へ報告するとともに、この新しい技術による顧客経験価値の向上に使用する。
同車は、あらゆる場所で自由に充電できるよう設計されていることから、住宅、事業所、公共施設などに500以上の充電ステーションを設置することもプログラムの対象となっている。この充電ステーションは、充電設備、車両充電プロセスに関するより多くのデータ収集や車両使用時の顧客フィードバックの収集にも使用される予定だ。
同車は、排出ガスゼロでガソリンを使用することなく、最大で40マイルを電気のみで走行することが可能。リチウムイオン電池に充電された電気エネルギーが少なくなると、エンジンとジェネレーターが走行を中断させることなく稼働を開始し、次のガソリン補給またはバッテリーの再充電が必要になるまで、300マイル以上走行することができる。
同車には、その先進的な電気駆動システム以外にも優れた技術が採用されている。バッテリー以外の技術では、パーソナライゼーション、フィードバック、インタラクティブ性をこれまでにないレベルにまで向上させた。
デジタル・インストルメント・クラスター内の「エフィシェンシー・メーター」には、走行時のエネルギー効率がリアルタイムで表示される。暖房と冷房システムには効率モードが3種類あり、「グリーン・リーフ」ボタンを押すと、車両のパワーフロー、充電、エネルギー情報を表示することができる。
充電の開始と終了の時間は時刻または電力価格に応じて、車内または車外から設定することができる。車両の電源オン・オフ時、充電開始時には警告灯が点灯し、警告音が鳴るようにもなっている。
ロサンゼルスでは、オートショーまでの期間中、さまざまな場所で人目をひくプロモーションが行われた。
これまでにロサンゼルス市内の著名なレストランやウェストロサンゼルスのウェストレイク・センチュリー・シティ・モールを目的地として走行し、ハーバード・ウェストレイク・プレパラトリー・スクールが主催した全米の高校生が集まるインターネットイベントでは、中心的な役割を果たした。
シボレーでは、オートショーの開催期間中来場者へボルトを訴求し、楽しんでもらえるよう新たにボルトのイメージソングも制作した。
GMの「2007 NAIAS Auto Show」のサイトでは、「WEBCASTS」で同車の発表会の模様が見られる。7分15秒あたりまでは同車の説明が流れるが、それ以降はステージ上の同車がお披露目される。
また、「VIDEOS」でも、デザインとテクノロジーに関するダイナミックな映像が見られる。

GM「2007 NAIAS Auto Show」