「がんばれ！クムスン」のタイトルの原題は、朝鮮戦争中に流行した歌「強くなれ、クムスン」が元になった作品で、2002年にはペ・ドゥナ主演で二度目の映画化もされるなど、韓国で愛されている作品である。

ドラマ「朱蒙」では、チュモン王と共に高句麗の礎を築いたソソノ嬢を演じた、ハン･ジヘがヒロインの長編現代ドラマで、さまざまな困難を乗り越え、あたたかい家族の愛と絆、夢の実現、そして新たな恋を手に入れようと奮闘する姿を、笑いあり、涙ありで描いた極上のホームドラマ。2005年に韓国MBCで放送された作品で、当時42％の視聴率をたたき出し、実に、4人に1人は観たといわれる大ヒット作である。現在、ShowTimeで配信中だ。

ハン・ジヘンはこの作品で、これまでのお嬢様イメージを一転させ、明るくけなげな子持ちの未亡人役を見事に演じ、驚異の視聴率をたたき出した。本作で高い演技力が認められ、「2005年MBC演技大賞「最優秀演技賞」」を獲得している。この大成功こそが「朱蒙」のヒロイン大抜擢の要因となり、彼女にとってとても意味のある作品となったのは間違いない。

さて、21歳のおてんばなクムスン（ハン・ヘジン）がシングルマザーになったのは、叔母の下宿に住む大学生ノ・チョンワンと一夜をともにし、妊娠してしまったのがそもそものことの起こり。チョンワンの両親をどうにか説得し、結婚した二人だが、新婚早々に夫が事故死してしまう。行く当てのないクムスンは、息子の死は嫁のせいと思っている姑や義兄から冷たくされながらも、夫の実家で暮らすことに。息子フィソンを出産したクムスンは、持ち前の明るさ、天然さで次第にうち解けていく。2年後、美容師を目指すためにアルバイトを始めたクムスンは、外科医のク･ジェヒと出会う。はじめはケンカばかりを繰り返す二人だったが、ジェヒはどこまでも一生懸命なクムスンのことが気になり始め、母の経営する美容院を紹介する。

ドラマの中で、クムスンと衝突しながらもやがて好意を抱く医師を「京城スキャンダル」「快刀ホン・ギルドン」のカン・ジファンが演じる。クムスンの生母は「チャングムの誓い」のあの厳しくも優しいハン尚宮のヤン・ミギョンが演じている。

揃って歴史ドラマでも大ヒットを生み出した俳優たちの、温かい現代ドラマ「がんばれ！クムスン」は、ShowTimeで現在35話まで配信中で、以降毎週火曜日に16話ずつ追加更新して配信される。

◆「がんばれ！クムスン」　2005年／全163話（日本語字幕付）　放映：MBC
・利用料金：第1話＝無料　第2話～第3話＝会員見放題、第4話～＝1話105円／3日間
　16話パック（4話～19話、20話～35話）　1470円／14日間
・配信ビットレート：768kbps、2Mbps

ShowTime「がんばれ！クムスン」

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文中の参考ドラマのみどころも紹介しているので参考にされたい。また、ドラマの早見表（歴史編）と（現代編）では、日本で人気の韓国ドラマを一覧で紹介している。